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彼氏君試験1

二個同時更新は厳しいかな?応援してもらえるとモチベーションになるのでお願いします。orz


旭の分かりそうで分からない少し分かる例え

中旭「何その、厨二病卒業したと思ってるけど、ちょっとまだ引きずってる若干オタクな高校生みたいなネーミング」

中湊「それ厨二病っぽいで良く無い?」

中旭「いや、ギリギリ厨二病ではないと信じたい」

中湊「つまり文句は?」

中旭「無い」


「んで?兄の視点か見てどうだったの?」

今俺は旭の家に来ている。目的は勿論、心音の彼氏を試す時の作戦会議だ。


「普通に良い奴だった」


「あれ?そうなの?」


「あぁ、ちょっと心音との空気感が不思議だったけど」


「え?そうなの?ギスギスしてた?前はそうは見えなかったけどな」


「いや、付き合いたてにしては甘々な空気だった。ハッピーエンドした恋愛小説の後日談のヒロと主人公みたいな空気感だった…」

本当に甘々過ぎて驚いた。一瞬この物語完結したかと思った。


「あぁ、そっち。まぁ、作者が恋愛経験少なすぎてどんな会話だったら良いか分からなかったんじゃないか?」


「はぁ?」

作者?何の話だ?


「いや、何でもない。怪電波キャッチした忘れて。良い奴で、雰囲気も良かったのにテストするの?」


「まぁ、一応な彼氏君には頑張って欲しい」

俺がそう言うと旭は心底驚いたみたいな顔をしてきた。


「どうしたんだ?」


「いや、湊の口から頑張って欲しいって言葉が出てくるのがちょっと意外で」


「そりゃ、俺は兄だぞ?妹の幸せを願うのは当然だ。お相手には良い奴でいて欲しいよ」


「成る程ね、俺てっきり目の敵にしてるかと思ってた」


「まぁ、妹取られた気がしてちょっとムカつくけどな。今は中立だ。アイツもいつか兄離れしなくちゃ何ないし」


「いや、妹さんは割と前から離れてたと思うぞ?むしろお前離さなかっ」


「が!それとこれとは別だ。ちゃんと相応しい奴か試さなきゃ」

アイツ何故か昔から事件に巻き込まれるからな。

それに…。あの事もある。


「まぁ、それもそうか。で?予定としてはどう何や?」

もう、エセ関西弁諦めろよ。


「まずは、俺が……して、……ってな感じのテストして…」


「お、おう」


「そんで次は……するから……そこをお前は…」


「あぁ、成る程グサッと」


「あぁ、そういう感じで頼む」


「オッケー、色々と言いたい事もあるけど俺は部外者だ。何も言わないさ」

コイツは普段うざいがこういうとこはちゃんとしてる。


「ありがとな」


「な〜に、俺とお前の仲だろそれに面白そうだし」


「やっぱウザイ」


「何でいきなり!?」

目の前で旭が声を荒げてるが関係ない。


「じゃあ、俺は帰るから」


「ん、バイバイ」

軽く挨拶すると旭の家から出た。

さて、エキストラを雇うかどうするか。

いや、日時の指定が出来ないし辞めておこう。



「お邪魔します」

彼氏君がきた。


「いらっしゃい」


「こんにちは!」


「こんにちは」

前よりは落ち着いてるな、少し緊張が取れたか。


「まぁ、そのアレだ。今日来て貰ったのは心音は何となく察してるだろうけど。君が心音の彼氏に相応しいかをテストするためだ」


「あぁ、やっぱりするんだ…」

忘れてくれれば良いのにみたいな感じで心音が言う。


「まぁな、君的には初耳だろうけど。まぁ、頑張って」


「あ、はい」


「凪くん、気を付けてね何してくるか分かんないから」


「あはは、ちょっと怖くなってきちゃった。まぁ、頑張るよ」

笑顔が引き攣ってるぜ、少年。


「じゃあ、まずは家事能力だな。自分のことは自分でできる程度にないと困る」

まぁ、この家で家事全般は俺がやってるから、心音が出来るかは知らんが。

ちょっと心音に目を向けてみる。

あ、目を逸らした。これ出来ないな。


「大丈夫?」

彼氏君が意外そうな顔してたので聞く。


「はい、少し意外だっただけです」

まぁ、彼氏にいきなり家事力求めるのは珍しいよな。

彼女ならまだ分かるけど。そういうのは今の時代ナンセンスだ。


「まずは、部屋掃除的ことして欲しいけど、流石に妹の部屋を片付けて貰うわけにはいかないし俺の部屋を頼む」


「はい、分かりました」

俺は自分の部屋へ案内した。


「んじゃ」


「あれ?見張ったりしないんですか?」

割と警戒してる感じか?

それとも部屋の中に入れるからだろうか。


「いや、家事能力見るだけだしな、結果だけ見せて貰えれば充分だよ」


「そうですか、分かりました」


まぁ、勿論監視しますけどねー。

家事能力を見るならもうちょい違うことさせるわ。


「おい、心音、こっち」


「え?」

俺はリビングの机の上のパソコンを開いた。

そして、部屋のカメラの映像を映す。


「これ、盗撮じゃない?」


「玄関前の監視カメラみたいなもんだろ」


「うーん、そう言われればそうかも?」

まぁ、どんな感じか見ていこう。



うん、普通に男の人の部屋って感じだ。ただ、あんまり装飾品とかはない。

あるのは、机、本棚、ベッドぐらい。

…何か今人体の急所全書みたいのが見えた気がするけど気の所為だよね。

あんまり、人の部屋を見るのは悪いだろう。片付けるものはあまり無いし、まずはベッドの上に置いてある洗濯物だ。


洗濯物を一つ一つ丁寧に畳んでいく。

どんどん次のものを畳もうとして止まる。

そして、咄嗟に横を向いた。


(え?何で?もしかして混ざってた?)

そこにあったのは女性用の下着だった。


(これってもしかして心音さんの?)



「あぁ!おにぃ」


「シッ、落ち着いて」

大声を出して訴えてこようとした心音の口を抑え静かにするよう促す。


「でも、あれ。私の、取りに行かなきゃ」

そう言って立ち上がろうとする心音を手で制す。


「いや、あれ買ってきたのだから。お前のじゃ無い。どう動くか試してるだけ」


「え?そういえば、あんな柄持ってないかも。え?買ってきたの?」


「いや、大きさも柄も適当でいいからネットで買ったぞ?」


「な、何だ」

まぁ、これでどう動くかだな。



(えっと、落ち着け僕。この場合どうするのが正解だ?何食わぬ顔で畳めば良いのか?)

チラッと見る。


(あれ、何カップなんだろ…って違う!ダメだ。畳めない。言いにいこう僕は立ってドアを開けた)


「あの、洗濯物に女ものの下着があったんですけど」

あ、出て来た。


「うん、それ神品だし、大丈夫だよ」


「え?どうゆうことですか?」


「ん?あぁ、試してたの、君のこと」

彼氏君は少しの間考えたあと、やっと状況が分かったらしい。


「そういうことだったんですか、ビックリしました」


「うん、触りもせずに言いに来たね」


「え?見てたんですか?」


「うん、監視カメラで」

何で家の中に監視カメラが?って顔してるな。


「女性用の下着慣れてなさそうだったけど、姉妹とかいないの?」


「はい、それに彼女の家で女性用の下着見たら焦りますよ」

そんなものなのか。


「正直、私のじゃなくても置いて欲しくないんだけど…」


「あぁ、悪かったって」

彼氏が女性用の下着見てたら何となく嫌だよな、多分。


「まぁ、じゃあ一次試験の結果でも話しとく?」

俺はそう言ってリビングのテーブルに向かった。


「これ、一次試験とかそういう感じ何だ」


二人の対面に座り、エヴァのシンジのお父さんの手の組み方をする。

面接官ってこれなイメージがある。


「まぁ、結果から言うと合格だな」

あからさまに安堵する二人。


「良かった〜」


「一応言っとくが別にこれが不合格だったからって別れろとは言わないからな?まぁ、ちょくちょく見張らせて貰うことになるくらいだ。場合によっては認めないってことになったけど。今の見た限り大丈夫だと思う」


「はい、えっとー、一次って言ってたし。まだ、試験あるんですか?」


「あぁ、あるぞ」


「もう、良いでしょ。お兄ちゃん」

心音が訴えてくるが、これからも重要だ。


「まぁ、落ち着け。次は買い物だ」


「買い物?」

何故って顔だな。


「心音と一緒に服か何か買ってこいその様子を俺は見てる」


「な、成る程」


「気を付けて、絶対何か仕掛けてる」

心音が彼氏君に忠告する。

心外なそんなに意地悪に見えるか兄ちゃん。

まぁ、その通りなんだが。


「お金は俺が出すから、買って良いぞ。準備してこい」


「は〜い」

心音は乗り気じゃない声を上げながらも自分の部屋へ行った。


「……」


「……」

二人きりになると話すことが無いな。


「あれだ、別れろ、とは言わんが別れることにはなるかもだから。気を付けろ」


「え?それってどういう」


「お待たせ!」

彼氏君が何か言おうとしたところで思ったよりも速く心音が来た。

彼氏君が来るのでおめかしとかその辺は先に済ましていたからか。


「二人とも何話てたの?」


「別に、妹に気軽に手を出したら殺すってな」


「いや、出しませんよ!?」

「出さないよね!?」

あ、と言って向き合う二人。


「あの、気軽にとかじゃなかったら、その〜いつか、ね?」


「え、あ、うん」

兄の前でそういう話をしないで欲しい。


「ほら、行くぞ」


「うん」


「はい」


「あ、行き先決めてなからな」


「え?」

ズコッ、という効果音が聞こえて来そうだった。


「行き先は心音と彼氏君で決めて」

さぁ、どうなるかな。

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人体の急所全書

あれ、実はそこに当てないため。

殺しちゃったらマズイからね。

あとは、避けたり守ったりするときの基準。

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