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シスコンの日常&彼氏君

面白かったら是非ブックマークして下さい。現在作者執筆修行中の身であるため気になることがあったら遠慮無しに感想下さい。批判も受け付けてますがそのときはどこどこが嫌と言って貰えると助かります。


旭の!分かりそうで分からない少し分かる例え


小学生湊「校長先生の話って凄い長いよな。禿げれば良いのに」

小学生旭「何か湊って。先生に対して辛辣じゃない?まぁ、でも確かに電車で二駅のところに飛行機で行く  くらい遠回りだよね」

小湊「ちょっと分かるのと微妙に上手いのがムカつくから死んで」

小旭「酷くない!?」

この後、旭は先生に怒られた。湊もついでに怒られた。

「たっだいま〜」

ガチャリと、扉の開く音がした後上機嫌な妹の声が聞こえて来た。


「おかえり」

尾行していたことがバレないよう走って先回りして帰ってきた。

まぁ、バレたところでなのだが。


「疲れた〜」

そう言って妹は荷物を置きソファに倒れ込んだ。


「もうすぐ春休みだろ、あと少し頑張れ」


「もうすぐって、あと2週間ぐらいあるじゃん」


「2週間って。日数的には1週間だろ」


「ううー、」

正論嫌いみたいな顔で睨んでくる。

可愛いなぁ、おい。


「そう言えば、彼氏って同級生か?」


「おう、いきなりだね。てかもっと根掘り葉掘り聞かれると思ってたのに昨日も今日の朝も聞いてこなかったよね。木が動転してそれどころじゃ無かったとか?w」

ニシシと、笑う様は可愛かった。悪い男に捕まったとかじゃなければ良いけど。


「まぁ、そんな感じだ」

そもそも、彼氏自体には興味ないからな。

それに、何か惚気話されたらムカつくし。


「んで?結局同級生なのか?」


「えっとねー、同級生だよ。同じクラスの子」


「そうか、いつから付き合ってるんだ?」


「…一昨日だよ。一昨日の放課後に告白されて、チャットでいいよって返したの」

なるほど、相手側から告白してきたのか。


「直接言われたのか?」


「え?うん、そうだよ」


「お前は直接言わずにチャットで返したのか」


「…うん。いやさ、でも、ほら次の日に言うより早い方が向こうも良いかなって…」


「だったら、何で言われたとき返さなかったんだ」


「…それは、気が動転しちゃって、直接上手く言えなくて」

妹は少し暗い顔をして弱々しく言った。


「別に、俺はチャットでも良いと思うぞ?俺はお前がちゃんとソイツのこと好きなのか気になっただけだ」


「え?そうなの、好きだよ、告白してくれたときは嬉しかった」

「でも、だ」

少し驚いたあと真剣な眼差しで言う妹の言葉に被せるように言った。


「すぐに、チャットで返したことに意識が行ったってことは少し後悔みたいなのはあるんだろ?」


「…う、うん」

俯いて言った。


「それなら、もし次気持ちを伝えることがあればちゃんと直接言わなくちゃな」

俺は座っていたリビングの椅子から立ち上がりソファにいる妹のところへ向かった。

少しだけ怯えた表情の妹。

別れろって言われたりしないのか怖いんだろうな。

付き合ってすぐに言えなかったのはそれが原因だろう。それでも次の日には言ってくれたんだからホントに良い子だよな。


俺は妹の頭に手を乗せ、ポンポンっと軽く叩いた。

「大丈夫だ、安心しろ彼氏のことを良く知らないのに別れろなんて言わないさ。それに、大事なのは本人の気持ちだ。たとえ家族でも別れろまでは言えないさ」


「…お兄ちゃん」

いくら俺がシスコンでも、だ。いや、逆にシスコンだからか?

妹が不幸になるようなことはしない。


「あ、一応言っとくと余りにもダメだったら別れて貰うからな?」


「ふふっ、それで台無しだよお兄ちゃん。せっかく良いこと言ってたのに。安心した。大丈夫だよ、とっても素敵な彼氏だから!」

そう言って妹は笑った。


やっぱり惚気られた。とっても素敵な彼氏ね〜。

さて、どうだか。恋は盲目って言うしな。


「取り敢えずあれだ、今度連れてきて紹介しろ、ついでに試験もするから」


「ふふ、はーい」

俺はそれだけ言うと自分の部屋へ戻った。



その後は普通にいつも通り過ごして、はい。

「小説書いてるん?湊」

俺は学校にいる。

ホントにこいつは毎回休みのために来るな。友達いないのか?


「おーい、次、移動教室だぞ!旭、一緒に行かない?」


「あー、ごめん。あとで行くわ」


「オッケー、遅れんなよ」

いや、少なくとも俺よりは居るな。


「いやー、人気作家は違いますね。休み時間も惜しんでですか?」


「別に人気ってほどでもないさ」

一応小説を書いてネットに投稿しているんだ。

今までに二作品ほど書籍化されている。


「でも、最近コミカライズの話来たんやろ?」


「一応な」

まぁ、それなりの人気は得ているか。


「てか、移動教室良いの?」


「俺はショートカットするから一分かからないからな」


「…お前、それいつか見つかるで」

一応周りには気を付けているが、まぁその時はその時だろう。


「まぁ、良いや。先行ってるぞ?」


「あぁ」

もう少しだけ書いてから行こう。

取り敢えず一段落ついたので俺は向かう準備をした。

あと、2分。ギリギリは目立つからな、少し余裕を持ちたい。

荷物を持ち窓を開ける。

ここ、ストッパー無いんだよな。

外に出て窓を閉めてから左の棟の空き教室のベランダに飛び移る。

そこから一度中に入って階段を滑り降り教室へ向かった。


「ハッ」

明智先生がいる。危ない。俺は咄嗟の所で身を捻り手すりに隠れた。

もうそろろう授業始まるんだから、さっさと持ち教室行けやハゲジジイ。

生徒には厳しくネチネチ言う癖に自分には甘いからみんなに嫌われているのだ。

俺は一度あいつの所為で妹の勇姿を見逃したので割と恨んでる、禿げろ。

(おっと、今はそれどころじゃなかった)

俺は普通に急いでる風に教室に向かった。


「もうすぐ授業始まるぞ、早くしろ」

案の定声を掛けられた。


「分かってるっつーのハgーーゴホン、分かりました、それでは」

危ない本音が出かけた。それに読者の俺の印象が意味分からなくなってしまう。もう、手遅れかも知れないが。キャラ迷走中だがシスコンなことだけは確かだ、ZE⭐︎


少し急ぎめで授業開始時間ギリギリに教室に入る。いくつかの視線がこっちを向く。

少し目立ってしまったか。


「少し目立ってしまったな」


俺がそう言うと旭が呆れた顔で

「いや、もう手遅れやないか?早退結構するし、帰るまでの動作があまりに自然すぎて一度話題になっとったで?」


そうなのかそう言えば確かに前帰宅部の主将と言う人にお前となら全国も取れるって誘われたっけそもそも主将がいる時点で驚きだが全国って?帰宅部の全国大会なんてあるの?

てか、別に全員部活に入らなくては行けないわけではないこの高校に帰宅部があったなんて知らなかった。


「そうなのか……。知らなかった」


「まぁ、クラスで少し話に出るくらいやけどな」

そんなこんな言ってると授業が始まった。


「えー、ここは、であるからして。はい、ここの答え。佐野君答えなさい」


「はい、妹は可愛いです」


「うん、そうだね。保健室に行って来なさい」

意味の分からないことを言われた。先生はそこそこ歳なのであまりそう言った冗談は言わないと思っていたのだが冗談を言う時もあるらしい。


俺が返し方に困っていると隣で旭がはぁとため息を吐いた。

「これで、目立ってないつもりとか嘘だろ。落ち着け、今 妹 関係 ない」

何故片言?




「ありがとうございました」

学校での全行程終了。直ちに帰還任務を遂行する。オーバー

俺は、荷物をTASのような動きでまとめ家に向かった。人が少なくなったとこで、ダッシュ。

今日は妹が彼氏を連れて来るかもと言っていたのだ。


なんとか無事妹が帰って来るより先に帰って来れた。

俺が準備してると。ドアの鍵を開ける音が聞こえた。


「ただいま〜」

妹の元気な声、その後に


「お、お邪魔します」

少し萎縮した男の声。心配だ弱そう。


「おかえり、それといらっしゃい」


「あ、はい」

まぁ、礼儀は良いな。


「お前が心音の彼氏?」


「はい、天野 凪(あまの なぎ)って言います」


「そっか、俺は佐野奏。まぁ、心音の兄だな」


緊張した面持ちだな。まぁ、彼女の兄だしな。しかもシスコンだしな。

誠実そうではある。


「まぁ、立ち話もあれだ。座りなよ」

そう言うと妹は荷物を今回はちゃんと置いてリビングの椅子に座った。

逆に俺は立ち上がる。妹が荷物を置いた所の隣に荷物を置いているところの彼氏くんの前に立つ。

そして、ピッと床を指差した。

彼氏君は一瞬戸惑ったあと

「あ、僕は床ってことですか?」

俺は無言で頷く。


「ちょっとお兄ちゃん!?」


「いやいや、妹よ。誠意を見せるときは正座って相場が決まってるだろ?」


「いや、畳でも座布団があるわけでもないのに普通座らせないよ!?」

それもそうか。


「分かった好きな席に座りな」

そう言ってリビングのテーブルに向かった。


「…いや、あのさ。何でお兄ちゃんは平然と私の横に座ってるの?」

横から呆れたような疲れたような声が聞こえた。


「いや、別に自由じゃないか?」


「いやいや!?普通私と、彼氏である凪くんが隣でお兄ちゃんは向かい側でしょ?!」

そういえばそんなシーンを見たことがある気がする。

仕方ない、俺は腰を上げ向かいに座った。代わりに今さっきまで座っていた場所に彼氏君が座る。


「まぁ、あれだね。まずは、付き合い始めたのは5日前で会ってる?」


「?いえ、今日入れないで3日前ですね」

彼氏君が言う。


「心音さん、5日前って言ったの?」


「いや、かまかけてるだけどだよ。本当はもっと前から付き合ってるんじゃないかって」


「あ、そう言うことか」

うーん、嘘はついてなさそう。


「じゃあ、天野君は心音のどこが好きなの?」


「えっと、笑顔ですね。明るい性格とか優しいところとかです」


「そうか、何で告白したんだい?」

普通なら、好きだから当然だと思うだろうが真っ直ぐと目を見つめて言った。


「好きで、好きで堪らなくてもっと僕のこと見て欲しくて。もっと心音さんのこと知りたくて。自分のものにしたくて。それと、時々、心音さん。寂しそうな、辛そうな顔するんです。だから側で支えたいって。烏滸がましく思っちゃったんです」

ハッキリと、俺の目を見つめ返して言って来た。


「そうか、じゃあ横で照れてる心音。お前は彼氏君のどこが好きなんだ?」


「えっと、や、優しいところと、いざってときはちゃんと意見してくれてカッコいいところ」

恥ずかしがりチラチラと横を見ながらそう言った。


思った以上に乙女だな。


「そうか、まぁ今はこれ以上言うことも無いな。ちょっと遊んでいけばどうだ?」


「え、そんなお邪魔するつもりは」


「良いぞ、別にそれとも何か用事があるのか?別の女とかだったら殺すぞ?」


「いや、居ませんよ!?それに用事もないです」


「そうか、ならちょっと遊んでけ」

俺はそう言って自分の部屋へ向かった。

そして、リビングにある盗聴器で会話を聞いた。

え?当たり前のように盗聴器付けるなって?

まぁ、自分家だしギリセで。


「ごめんね、変なお兄ちゃんで」


「はは、いや。独特で面白かったよ。それに妹さん想いなのは分かった」


「うん、シスコンでごめん」

いや、シスコンってそんな悪いことかなぁ?


「いや、全然良いよ」


「そう?なら良かった。ね、一緒にゲームしよ?」


「うん、良いよ」


「あれ、だね。今日の心音さん少ししおらしかったね。緊張してた?」


「うん、ちょっと」


「変だよね、お兄さんに付き合ってるって言うだけなのに。娘さんを貰いに来たときみたいだったよ。僕も緊張しちゃった」


「うんwそうだね。でも、ちゃんとその、好きって言ってくれて、嬉しかったよ?」


「あ、あれは。その勢いと言うか。支えたいとか自分のものにしたいとか変なこと言って」


「いや、嬉しかったよ。…本当は思って無いの?」


「いや、思ってます。独り占めしたいって」


「ふふ、そっか。あのさ…」


バーン

俺はリビングの扉を開けた。

あまりに甘かったのでビターなチョコを取りに来てしまった。


「なぁ、心音?99%チョコってどこにあったっけ?」


「いや、アレは苦すぎて無理って前言って無かった?」


「まぁ、細かいことは気にするな」


「……右上の棚だっけな?」

考え込んでる顔も可愛いかったな。

探してみると確かにあった。


「あ、あったわ。ありがと。じゃ、お邪魔しました」

俺はそそくさと部屋へ帰った。

さて、ヘッドホン装着。


「99%チョコ何て売ってんだね」


「うん、割とあるよ。100%もあった」


「100%ってもうただのカカオじゃん」


「そうだねw」


「あ、そう言えばさっき何て言おうとしてたの?」


「え?あ、えっとー。忘れちゃったw」


「そっか」


「おりゃ、ぬ。ふん!よし。私の勝ち〜」


「強いね、心音さん」


「そう?まぁお兄ちゃんには負けるけど」


「あ、そうなんだ」


「……」


「……」


「何か、いつもと違うよね。私」


「そう?まぁ確かにちょっとしおらしいかも」


「うん、ガッカリした?」


「え、何で?」


「いや、ほら。明るいとこが好きって言ってたから」


「あ〜、明るいとこも好きってことだよ。笑顔が本当に好き。それに…学校では見れない心音さんが僕は見れて嬉しいな」


「……」

気のせいかな?彼氏君が何か囁いてからヤカンのお湯が沸騰したような音がした気がした。


「そ、そう言う天野くんは何か今日落ち着いてるね」


「うん、心音さんの家でこうやって一緒に遊べてるのが不思議で、でも、何故かちょっと安心してる」


「そっか」


「あ、やった、勝った」


「あ〜!ズルい!」


「ズルくないね。余所見してる心音さんが悪いんだよ」


「も〜。もう一回!」


それからも、二人は楽しそうに遊んでいた。


「あ、そろそろ帰るね」


「うん」


「えっとー、」


「湊で良いよ」


「あ、っはい湊さんもありがとございました、それではお邪魔しました」


「さよなら、あ、忘れてた。今週の土日空いてる?」


「え?えっとー。日曜日は空いてます」


「そうか、じゃあ日曜うちに来い」


「え?あ、はい。分かりました」

少し、戸惑ってるな。あまり歓迎されてないと思ってたのかも。まぁ、まだ歓迎はしてないが。


「じゃあ」


「ああ、さよなら」

俺はチラッと妹を見る。


「私、下まで送ってくよ」


「うん、ありがと」

二人は楽しそうに出て行った。



さてさてさーて。

まぁ、一応ね。

俺は電話を掛けた。


「日曜空いてるか?」


『いや〜、その日はミカちゃんとの約束がさ〜」


「嘘付け、誰だよミカちゃんって」


『え?彼女だよ、彼女』


「お前、今彼女いないだろ」


『あ、バレた?』


「バレたじゃねーよ、変なキャラ付けしてんじゃねーよ」


『ハハハ、大丈夫。何か、そんな気がして開けといたよ』


「ほんと、お前の勘は怖ぇーよ、ま、詳しいことは後で話すは」


まぁ、彼氏君(予定)には頑張って欲しいね。




湊は説教モードになると「お前」って言う。

普段は名前か、あだ名的なの。

今回は半説教モード。


下の星マーク押してくれると嬉しいです。やる気出ます。


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