夜に告げる
何か流行ってる歌二つごっちゃ混ぜに覚えてしまったみたいなサブタイになった草
究極医療技術は全8巻
信じれれないことに、一連の騒動は新学期二日目のこと。
たった、一日にして事件発生から解決までしてくれたことになる。
正直相手が舐めてくれてたのが大きいな。
これにて、一件落着。
「じゃ、ないよね」
思考の海にでも沈もうとしていた時に口を挟んできたのは旭。
「やっぱそうか」
ことの始まりを考えれば当然だ。
身代金って説も考えたがあの組織を見た感じ違いそうだったんだよな。
「うーん、現行犯逮捕が良いかな。それまで、ことの真相を考えてみなよ。湊」
上からの煽り口調。
別に俺はそんなガキじゃないから怒らないがどっかで仕返しはする。
あの感じ旭にはもう分かってるのか。
とは言っても俺も大体は分かってんだよな。
現行犯逮捕ね。今はステイと、残念ながら俺はそこまでは見通せてない。
少しの間。ボディガードかね。
「てか、一緒に登校しようよ」
「いや、お前が先に行ったんだろ」
◆□■◇
昨日のことの心労。
それと用事で出かけていたことでで少し疲れているということもあり眠気に襲われながら専属運転手の運転する車の中で外を眺める。
そういうえば昨日のあの人。この学校の関係者でしょうか。かなり若そうでしたけど。
大学、高校生の可能性もありますわね。もしかしたら、学校にいるかもしれないので探したかったのですが。警備体制も強くなったので、機会が......。
その時。
車が止まった。
意識が現実に引き戻される。
「どうしたのです?」
運転手に声を掛けるも反応はない。
ふと、周りを見てみると見知らぬ場所。それに人通りも少ない。
考えてみるといつもと様子が違ったかもしれない。
「あの、ここはどこなのです?」
また、返事はない。
ドアを開け運転手が出てきた、そして後部座席の方へ来て、ドアを開ける。
「お嬢様、残念。ここまでです」
「え?」
行っていることの意味が分からず混乱する。
「俺は運転手じゃないですよ」
そういって変装を解く。
「コードネーム、ロイドだ」
「訳が分からないって顔ですね。まったく、物分かりが悪くて困るぜ」
急に崩れた口調。
もう、明らかだ。ロイドは。
こいつは、敵。或いは刺客とでもいうべきですか。
スーツの胸ポケットに手を入れる。再び出てきたときにその手に握られていたのは黒光りする拳銃だった。
「まったくさぁ!あんなことがあって直ぐだってのにこんな警備。ありえないでしょwお前さ、両親から愛されてないんじゃね?」
嘲笑うかのように言うロイド。
「......!」
唇を噛む。
密かに思ってたこと。
もしかしたら、と。
私には優秀な兄が居る。
優秀な兄は父の会社を継ぐことが決まっている。
それに比べてしまえば出来損ないの私。
出来るだけ行儀よく、良い子になろうとしていたけれどそれでも拭い切れない不安。
「まぁ、良いや。それじゃ」
そう言って私に銃口を向ける。
嫌だ、怖い。
恐怖と焦燥で腰を抜かしそうになりながらロイドの居る方とは反対のドアまで下がる。
ロックを解除しなくてわ、速く。
ロイドの方を向いたまま背面で探る。
簡単なはずなのに震えて、上手く開けれない。
ニヤッと笑いこちらに銃口を向けて引き金に指をかける。
「あばよ」
或いはその光景は銃口を向けられたことより衝撃だったかもしれない。
突然に。
人が飛んできてロイドを蹴り飛ばした。
有り得なく感じるが実際そうだった。恐らく何メートルも先から。立ち幅跳びの要領で跳んできて蹴りを食らわしたのだろう。
「貴方は、あのときの!」
「ん。そ」
答えは端的だった。
蹴り飛ばしたロイドの元へ向かうあのときの人。
「あれ?気絶してる?取り敢えず拘束しとくか」
◇◆◆◆
「失礼しまーす!」
「......!誰だ!」
部屋の主人が顔を上げると同時に部屋の電気が消える。
カーテンも閉じられているので部屋の中は完全な暗闇だった。
勿論、律義にも挨拶しながら入ってきた侵入者の正体も分からない。
「まぁ、そうだな。アースとでもしておきますか」
含みのある言い方をする侵入者。
「ふざけているのか」
「大真面目だよ」
急にまじめなトーンで言う侵入者。
部屋の中に緊張感が生まれる。
その空気を作ったのが侵入者なら壊したのもその侵入者だった。
「推理パートと行こうよ」
打って変わって楽しそうに言う侵入者。
軽薄、暢気、適当。
恐らく声から男であろう人物は。
不誠実を具現化したかのような雰囲気をまとっていた。
よく分からないが胡散臭い。
「まず、今回の事件狙いはあのお嬢様の拉致。ではなく。殺害」
「...!」
「図星かな」
「最初拉致しようとしたのは身代金目当ての犯行に見せかけたかったのかな?切り捨て要員とかも雇ってたんでしょ」
見透かしたように恐らく笑っているのだろう。
暗闇に目が慣れてきた。
「最初はさぁ、学校に恨みがあって問題を起こしたかったとかさ、たまたま学校が一番警備が薄い場所だったとか考えたんだけどさ。もっとハマるのがあったね。うん。自分の管轄のようなものだからやりやすかった」
「そうでしょ?理事長」
「ピピーンと来たんだよね。うん、半分ぐらい勘だったんだけどね。伝手を使ってね調べてみたらでるはでるは。裏社会との繋がりがそれを利用して依頼したと」
「理由は......私怨かな?聞くつもりもないけどお嬢様ちゃんとの間に因縁みたいなのなんて作るタイミングないだろうから両親とかかな?」
「聞こう、死ぬ?謝る?」
芯のそこから震え上がるような、感情のない冷淡な声だった。
「...!」
「俺はさ、あいつ程お優しくないんだよ。マジのときはマジだ」
「...遅いさ、もう。刺客が向かってる。今頃!」
それは部屋の主人いや、もう理事長で良いか。理事長のせめてもの抵抗。
声は侵入者の圧にさらされ震えていた。
「あ~もしもし?み、ミーサだっけ?w」
『いきなり喧嘩腰でどうしたんだ?』
「し~か~く~。どうなってる?」
『悪役モードか?何の試験の話?』
「いや、そっちの資格じゃなくて言ってた敵」
『あぁ、気絶させちゃったから。ちょい待って』
「いやもうビデオ通話で良いよ」
そういって端末を弄りだす侵入者。
「眩しいっすから気を付けて下さいね~」
スマホの画面が理事長に向けられる。
「まぶしっ」
「はーい、見てくださーい。分かりますかー?」
『これで良いか?』
「知らんけど良いんじゃね?」
「な...!ロイド!?」
そこに映っているのは白目を剥いた理事長の部下。
「残念だったな、作戦失敗だ」
「わ、私をどうするつもりだ!何のつもりだ!何がしたい!お前らは誰だ」
ついに体裁を保つことも辞めた理事長が叫ぶ、いや吠えるという方が近いか。
「質問は一度に一つにしてくれ。まぁいい。まず俺らのことは秘密。何がしたい。面白いこと。何のつもり。俺に特につもりはないがみ、ミーサwは兄のつもりなんじゃない?じゃあ、最後。お前をどうするつもりか。正直何でも良いんだよね。俺は正義の味方でもなんでもない。正直理事長が捕まるとかいうスクープ嫌なんだよね。殺すなんてのもね」
「おぉ、それじゃあ」
「かと言ってだ。何の制裁もなしはなー。信用も出来ないなぁ」
煽るように楽しそうに言う侵入者。
「ど、どうするつもりだ」
「よし!被害者に聞こう!現場の涼宮葵さ~ん」
『え?私ですわ?』
「そうそう」
『え?えっとー。そのちゃ、ちゃんと警察に捕まって罰を受けて下さい』
戸惑いながらも至極真面目なことを言い出した涼宮。
「オッケー!それで行こう」
「あぁ、そ、そうしてくれると助かる」
「理事長なんでかは知らないけどそれなりに権力みたいなのがあるんだね。警察にも融通きくから大丈夫とか思ってない?」
『だっはー、そこで俺の出番ってわけ。そこは誰の管轄だと思う?』
「誰だ?」
聞こえてきたのは通話から流れるもう一人の声。
「これグループ通話だったんだよね」
『調べるのとかさ。誰がやったと思う?そう俺!水上で~す。この借りは高くつくよ。お二人さん。あとは水上グループにおまかせよ』
「水上グループ?」
「だっはー、水上グループ御曹司。水上です!」
「え!?」
「マジかよ」
窓を蹴破って登場したのは通話相手の一人。
水上奏夜だった。
「これ、読者への説明大変だよ......」
「あ、あ、あ」
「それでは後は俺にお任せ。その代わり今度、俺のお願い聞いてね」
「分かりました、水上さん」
評価とかブクマとかよろしく




