宵を切る2
ッスー、嫌ですね。あと二万文字ぐらい戦いますね、はい。
体が温まって来た。
ほんの少し火照った体に夜風が気持ちいい。
さらにギアをを上げていく。
さっきまでとは比較にならないほど、フェイントを入れる。
右と思わして左、と思わせて上、と思わせて背中。
自由自在に周りを駆ける。
まだ、ギリギリ着いて来れるか。
右に進むと思わせて倒れるように足払い。
追撃をしようとしたところを転がって避けられる。
ナイフが地味に厄介だな。
流石に俺もナイフを正面から蹴りたいとは思わない。
なかなかに良い角度でナイフを持ってる。
予備動作なしで連続でパンチを繰り出す。
これなら、どうだ?
1発目は掠ったがすぐに後ろに引かれた。
うん、予備動作なしは少し使いづらいな。
予備動作なしは旭のが得意だ。
だが、良く避けたな。
考える必要があることが減って集中出来てきたのか?
◇◇◇◇
集中しろ、目の前の相手のこと以外考えるな。
心音がうるさいぐらいに聴こえる。
かなり、心拍数が上がってるな。
それに熱い、だが不思議と苦しさは無い。
息が自然と整う、此処しか無いという呼吸のタイミングが手にとるように分かる。
深呼吸がバカらしくなってくるな。
酸素が体を巡る瞬間、脳から走る命令。
筋繊維一つに至るまで己の全てを掌握したかのような感覚。
今確実に俺は過去最高の深い集中状態にある。
昔聞いたことがある。
スポーツなどをしてる選手が極限の集中状態に入ったとき景色がスローに見え最高のプレイが出来ることがあると。
ゾーン、今俺はその状態に入っている。
だが、それでもなお速い!
一瞬でも目を離せば狩られる。
相手の攻撃にギリギリ反応はしているがどれも反撃には繋がらない。
手も、足もでねぇ。地が違い過ぎる。
「っく」
腕に注意を引きつけておいて足。
ギリギリ腕でガードするも2、3メートルほどぶっ飛ばされる。
踏ん張ってたら折れてた。
◇◇◇◇
上司が吹っ飛んで行ったところを切り替わりで湊とか言うやつの相手をする。
やっぱ近付くとアホほど速い。
取り敢えず、上司が立て直す時間を稼ぐ。
今は倒れなければ良い。
横腹に蹴りが飛んでくる。
ガードは間に合わない、何とか肘で叩き落とそうとぶつけに行こうとするが空振る。
そのスピードで軌道変えれるのかよ!
横に吹っ飛ぶ。
あぁ、これマジで吹っ飛ぶな。
何とか受け身を取ってる間に上司が相手をしてくれていた。
俺はこの拳銃で上司のサポートをすれば良い。
ただ、この状況で当てるのは無理だな。
てか、上司に当たりそう。
一瞬2人が離れた隙に銃を撃つ。
勿論避けられたがどうだ?あの距離なら、いや、これじゃ上司の攻撃には繋がらない。
俺も、一緒に前線で戦った方がいいか?
でも、連携の練習もしてないし格闘技術のレベルが違う。
バラバラに倒されるのが落ちだ。
当てる必要は無い、動きを制限しろ。
腕と足は動きすぎて無理だ。
狙うタイミングは何処だ?
跳び技の後の着地タイミングか?
いや、ダメだ。アイツは跳び技をステップみたいに使って次の動きを速く大きく動けるようにしてる。
蹴りと殴りがほぼ同時に出た時だ。一度近付いて殴りかかる。
勿論避けられたし蹴り飛ばされる。
上司ががすぐさま攻撃に入るがそれじゃ足りない。
吹っ飛ばされて無理な体勢だが狙える。
バンと、2つの銃声が一つに重なる。
狙うは腰と、肩。
ここの体勢が大きく変われば攻撃はし辛いはず。
大きく避けられないように外回りにも銃弾を放つ。
これで弾はゼロ!
俺も前線に向かおうとして止まる。
は?今避けたか?
本当に最小限の動きすぎて分からなかった。
服にだけ掠った痕が残ってる。
見えてねぇだろ、次の動きに影響を与えない恐ろしいほどに美しい洗練された動きだった。
こうなっては外回りの銃弾も意味を持たない。
殴られて上司が少し飛ばされる。
俺ももう一度前に出て後ろから殴り掛かる。
即興だが連携を取るしか無い。
上司のリズムを崩さないよう注意を分散させるのとサポートに回る。
上司が殴られそうなタイミングで足払いをするが跳んで避けられる。
だがこれで威力は弱まった。ってこの状況で俺に蹴り入れて来んのかよ!
思いっきり後ろにコケるようにして威力を軽減する。
空中から繰り出す裏蹴りでも油断できない。
不味い、お互い攻撃を受けた。まだ落とされるわけには行かない。
2人でやっても防戦一方だ。
偶に攻撃できても普通に避けられる。
苦し紛れの殴りを繰り出そうものなら掴んで投げられて2人同時に吹っ飛んでゲームオーバーだ。殴りを何とか防ぐ。
次は、その時スッと体から力が抜ける。
膝を着くな!そんな暇ない!
だが偶然それで敵の蹴りを避ける。
ラッキー、だが、上司の方が。
俺が倒れているうちに上司が吹っ飛ばされる。
不味い、立て!
カチッと理性の枷が外れる音がした。
体の疲労、損傷を無視した限界出力上限の解放。
所謂、火事場の馬鹿力。
過去最高に切れたパンチ。
湊とか言うやつのパンチを受け止める。
湊が目を見開く。
「凄いな」
「ありがたく受け取っとくよ!」
初めて攻勢に転じる。
しかしそれも一瞬。
直ぐに対応されまた防戦になろうとしていた。
◇◇◇◇
「っく」
吹っ飛ばされた新人も膝をいや、立ち上がってる。
良い場所だ。望んでた場所に吹っ飛んでる。
もう拳銃は無いと相手は思ってるはず。
だが、他の今倒れてる奴の拳銃がある。
あの残弾数を言ったのも一応そう言う意識を植え付ける為だ。
いくらなんでも当たればそれなりのダメージになるだろ。
正直受け身も上手すぎて殴ったりしたところで対してダメージにならない。
倒れてる奴の手からサッと拳銃を取り隠す。
そして復帰するかのように走る。
◆◆◆◆
楽しいな、まるで戦闘狂みたいに思われて嫌だがこう言う攻防は心が躍る。
中々に食らい付いてくるな。
少し時間のかけ過ぎか?
そろそろ終わらせないとな、多分あのビルも登んなくちゃならないし。
朝の奴が攻撃を受け止めたのは意外だった2人とも正に全身全霊だな。
さて、後ろから近づいて来てるリーダー格は何をしてくる?
一旦、朝の奴に攻勢に転じて押し返し、足払いしながら振り返る。
近付いてきてないならこっちから、いや、構えてる。アレは銃?
◇◇◇◇
振り返る瞬間、この距離、予想外の行動。
今まで急所を狙ってきたものは軌道がバレやすく掴まれた。
足などを狙っても避けられる。
さっきの新人の狙いは良かった狙いは腹!
今までで一番近いこの距離避けれねぇだろ。
トリガーを引く。
それと、ほぼ同時一閃。
風が吹いた。
◇◇◇◇
拳銃、まだ持ってたのか?
それともブラフ?
いや、倒れてた奴のものか。
銃弾が銃口よりその姿を表す。
避けれない、掴めない。
避ける大きく動く時間はない。
掴むほど正確な動きをする余裕も無い。
なら、弾けばいい。
手を手刀の形にして一閃。
銃弾の横を弾く。
◇◇◇◇
良くわかんねぇが固まってる。
チャンス!
湊の反応が一瞬遅れる。
少しガードされたがしっかりヒット。
ワンテンポ遅れて湊は後ろに跳んだ。
「初めてちゃんと攻撃当たった気がする」
その隙に一度合流する。
「……」
「上司?」
「いや、もう今ので無理なら無理だろ。見ろよアレ」
指差された方を見てみると黒い粒が二つ、アレ。
「銃弾!?」
「今、弾かれた、そんで割れた以上」
いや強過ぎでしょ。
相手は手から少し血が出てるだけって。
その時、銃声が聞こえてきた。
これは、ライフル。
ライトもつく。
「囲め囲め!」
「援軍!」
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酷評とかもしてくれて良いですよ。
意見とアドバイスも聞いて面白い物語書けるようになりたいと思います。




