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恋愛作品で恋愛感情の薄い人間に人集まってラブコメ始まったりするけど実際恋愛分からん奴にはラブコメは出来ん

「お前!」

「はは、困っちゃうねぇ。こんなことになるなんてね。こんなことなら」

「もういい!喋んな」

「あはは、もういいんだ」

「いや、俺も良いから黙ってくれ。さっきからうるさい」

「あはは、コレさ文面だけだと俺が死にそうで湊が悲しんでるみたいに見えない?」

「知らねぇよ、今ゲームしてるの。話しかけるな」

「あはは、大会だっけ?」

「あぁ、賞金出るから、出た。10万円だって」

「一位取る気満々じゃん。頑張って〜」


結果は、帰っていった旭が途中参戦だが一位。

湊は2位。

ピンポーンと家のベルがなる。

現在夜の8時。

こんな時間に来るやつはまずロクな奴じゃやない。

さらに鳴るベル。

てか鳴り止まない。


「あ〜、うるさい!旭だろ!」

ボタンを押して通話に出てみるとやっぱり旭だった。


『あ、やっと出た。見つかったよ。来て』

…。

昼の件か。

やけに時間がかかったな。

今は妹の貴重な飯の時間なのだが。

まぁ、昼の件で半分愚痴に近いこととか説明を求められていたので助かったが。

別に日本全体を平和にしたい訳じゃない。てか多分無理。

でも、人を救う力が有るってのは考えものだ。

俺が居れば救えた事件なんて数え切れないほどある。

これは紛れもない事実だ。

正義感の強い奴なら平和のために奔走しろとか言って怒るかもな…。

そんな気は俺には無い。

でも、この街ぐらいせめて平和にしたい。

良いお兄ちゃんとして当然のことだ。

確実にだ。

ミスはするなよ、俺。


「分かった、行く」

そう言ってインターホンを切る。

振り返ると心音がこっちをジッと見ていた。


「誰だった?」


「やっぱり旭」

それだけ言って机に戻りご飯を食べ終える。

そして、自分の部屋から少し荷物を持ってきて玄関へ行った。


「どこ行くの?」

後ろから声が掛かる。


「ちょっとな」

態々、行き場所を言う必要性も無いだろ。

何となく今回の件と繋がってるのは分かるだろうし。


「そっか、気をつけてね」


「おいおい、気をつけてって言葉がどれだけ俺に不要か知らないのか?」


「何かそれメチャクチャ死亡フラグっぽく無い?」

まぁ、婚約者とか居ないし大丈夫だろ。


「まぁ、行って来るよ。あ、凪、君今度呼んで」


「え?何で?」


「少し話があるんだ」

話だけじゃなくなるかもだけどな。


「そうなんだ。あれだね。お兄ちゃんにも好きな人が出来れば良いのにね」

それは死亡フラグを作って死ねと?

流石に無いだろうけど。

好きな人ね〜。

しばらく、居ないから恋愛感情ってのも分からなくなって来た。


「行ってきます」

そう言って俺は玄関を出て旭の元に向かった。




◇◇◇◇




昼ごろ



ボスの所へ車を走らせる。

日差しが少し眩しくて日差し避けのようなものを開ける。

すると封筒が落ちてきた。


「うわ、何これ」

すぐに横に座っていた上司がその封筒を開ける。


「拝啓何処ぞのマフィア様。前略、今夜潰す、湊向かわす。後略、敬具。旭より」

上司完全に怒り心頭だな。

ちょっと手震えてるよ。


「旭と湊って誰っすか?」

その怒った雰囲気も気にせず話しかける新人。


「昔、たった一夜にして暴力団を壊滅させたやつらだ。言うほど暴力団の規模は大きくなかったんだがな。たった2人でだ。しかも、不意打ちじゃないんだよ。万全の体制で正面切って潰したらしい。てか、お前が負けたのも多分その2人だろ」

どうやらこの新人その2人に会って負けていたらしい。

何でこんなに呑気なんだ?

旭と、湊か。

何か聞いたことあるような。


少しして上司がこっちを睨む。


「これ、いつの間に仕組まれたんだ?」

そうか、コレ。俺が疑われてるんだ。

絶対アイツに仕組まれたんだろうけど。

いつだ?


「すいません、分かりません。高校生が来て怪しまれないよう。窓を開けて対応したんです。その時の筈なんですけど、いつの間に…」

本当に分からなかった。

あのプレッシャーを受けてる間だろうか。

あまりの圧にあの男子高校生の目しか見れなかった。


「そうか」

それだけ言って考えるように上司は目を閉じた。

しばらく車を走らせ都会の中心から外れたビルにくる。

ここがボスがいる場所、らしい。

というのも俺は来たことがない。

上司がここと言っていた。


「あの、着きました」

隣で目を閉じていた上司に言う。

目を閉じてただけ?

それとも寝てた?


「ああ」

扉を開け外に出る。

ここが本拠地。

警備の人に仲間であることを伝え中に入る。

そしてボスの居る最上階へ。

謎だな、この組織。


ここがボスの部屋。


「失礼します」

デスクを背に窓の外を眺めていたボスが椅子を翻す。

一応言うと窓の外には海はあるが夜景は横しか見えない。


「う〜ん、良く来たねぇ」

一見人懐っこい笑み。

ただその瞳の奥に僅かな狂気が見えた。


「今夜来るそうです」


「う〜ん、そうかぁ。たかが高校生がねぇ。暴力団を潰した程度で調子に乗ってるなぁ。うん、殺そう」

っつ。

ボスの目が開く。

殺意が押し寄せてきた。

この人には何処まで情報が行ってるんだろう。

何まで知られてるんだろう。

ボスの値踏みするような視線にそう考えざるを得なかった。


「決戦だねぇ」






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