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朝に黒スーツは会社員。でも、会社員はスナイパーライフル持って無いんよ

クソ、プロットに全くない方向に物語が進んでく。誰だお前。いきなり出てきてヒロイン面すんな。

バドミントンを終え妹の入学式へと向かう。


「普通に行くつもりだけど大丈夫なん?」


「バレなければ問題ないでしょ」

バレなければ居ないと同然だ。

頭の中で計画を練っていると、大きなバッグを背負ったスーツ姿の男性を路地裏に見つけた。


「なぁ、旭。サラリーマンって路地裏を通ることってあると思うか?」


「普通通らないんじゃないか?しかもスーツ姿で」

いつのまにか隣に来て旭もそのサラリーマンと思われる人物をみる。


「あのバッグ明らか長いよな」


「う〜ん、事件の予感」

旭が言うなら間違いない。


「付けるか?」


「入学式間に合わないかもだけど大丈夫?」


「速攻終わらせて、速攻向かえば問題ない」


「OK」

気配を出来るだけ消し、音も鳴らないよう気を付けながら進む。

途中でそのサラリーマンは廃ビルの中へと入って行った。

少しだが高校に近付いてる。

いや、関係性は低いだろうがな?


「まぁ、でもサラリーマンが来る場所じゃないな」


「そうだね」

鉄板の階段を登ってく不審者。


「音が響きそうだな」


「それに階段は一つしかないっぽいからねバレやすい」

つまり取れる選択は一つ。


「一旦引く?」


「壁を登る」


「だよね〜」

窓の縁とか掴むとこが多そうだから今回は割と簡単だろう、

命綱は無いけど。


高層と言うほどじゃないが16階建てのビルをスピードクライミングみたく登っていく。


「いや、ホント良い子は真似しちゃあかん奴やからね」


さっさと登り屋上の縁に手をかけ顔を半分だけ出し様子を伺う。

男は丁度背負ったバッグから何かを取り出していた。


「アレは、SVLK-14Sか?」


「うん、現役高校生がスナイパーライフルを見て最初に言う言葉じゃないよね。ついでに言うとアレは多分マクミランTAC-50だね」


「適当に言っただけだよ。お前も、現役高校生だろ?何で分かるんだよ」


「有効射程は?」


「2000m越え、最長記録は3540ぐらいだったはず」

脳内でここから半径4キロ以内の地図を展開する。

高校は射程距離内だな。

ここから、心音の場所は狙えるか?

このビルの高さ体育館の場所から考えて。


「狙える」

これは、放って置けなくなった。

3キロも射程があったら何処を狙ってるか分からない。


「アイツがスコープを覗いて狙いを定めるまで待ってくれ」

旭が言う。


「オッケー」

ゆっくりと屋上に上がる。

男がスコープを覗きトリガーに指をかける。

スコープを覗いてから、狙いを定めて撃つまでに時間がかかる。


(please)


(ok)


(もう良いか?)


(もうちょっと)

アイコンタクトで言葉を交わす。


少しして旭がサムズアップする。

ドンッ


「走れ!」

俺が叫ぶのに合わせて旭が走り出す。二人で不審者改めスナイパーを挟むよう動く。


「誰だ!」

流石にプロなのだろう、拳銃を取り出しながらこちらを向く。


「動くなよ!」

銃をこちらに突き付けながら言う。


「外す可能性のワンチャンに賭けるなんて言うなよ?こちとらしっかり訓練されてんだよ、外さねぇ。残念だったな終わりだ。手を挙げて一箇所に集まれ」

そう言ってニヤッと笑うスナイパー。


言われた通り手を挙げてスナイパー男の前に集まる。

「残念だったな。終わりだ」


「あぁ、そうだな」

そう言って指パッチンをしながら人差し指で上を指す。


「上を見な」


「は?」

一瞬、上を見るスナイパー男。

その顔にバドミントンラケットが落ちてきた。


「イタッ」

鼻にクリティカルヒット!

その隙に一気に走り出し近づく。


「ダブル〜」

旭がニヤッと笑いながら言う。


「はぁ、ラリアット!」

少し呆れ気味に言って顔を疼くめてたところからやっと起き上がったスナイパー男に息を揃えてラリアットする。


「オェ」


「ナイスだね〜。ノリ良いじゃん」


「るっせぇ」

二人でスナイパー男の方を向く。


「完全に泡吹いてんな」

まだ、聞き出すことは出来ない。


「何処を狙ってたか分かるか?」

考え出す旭。

このモードの時のコイツはいつになく真剣な顔でその目は不思議な引力みたいなのを持ってる。


「高校」

成る程。


「狙いは誰か分かるか?」


「場所を見なきゃ何とも、でも多分狙いは窓ガラス」


「つまり、騒ぎを起こしてその隙にってことか」

高校の入学式を狙うなんて正気か?

明らかな組織だった反抗。


「暗殺、誘拐?いや、入学式を狙う意味が分からない。てことは学校側に恨みか?組織規模の?」


「いや、組織とまでは行かない可能性もある」

う〜ん、分からない。


「そういえば、今年どっかのお嬢様が入学するんじゃないっけ」

俺は全く知らないが情報通の旭が言うなら多分マジだな。


「取り敢えず、こいつ縛って学校行くぞ」


「オッケー」



評価お願いします。星マークの奴っすね。

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