7章「初飛行」
「・・・おい、スクワーデス。リロサヤのやつだ」
七部隊の隊室にて、窓からシュワーゲツは指さした。
「・・・ん?エスくんのil2ですか?」
本を閉じ、スクワーデスは窓を見た。
「あ、ほんとだ。飛んでる」
「飛んでるな」
・・・・・・
「お、おおお・・・」
高度が安定し、操縦桿を離した。
「クッ・・・痛っつう・・・」
あまりに力を入れすぎたせいで、筋肉痛らしい・・・次から力調節しないと・・・。
あっそうだ。無線で連絡しなきゃ。
「こちらイーグル。飛行に成功した。どうぞ」
「こちら本部よりエスク。初飛行おめでとうございます。外を見てください、いい景色ですよ」
少し腰を上げ見る。
「わぁ・・・」
美しい晴天だ。鳥が舞い、初飛行を歓迎しているかのようだ。
そして、暖かい。
「交戦中はこんなにゆっくり景色は見れないですからね・・・じっくり見ておくといいですよ」
太陽の光が戦闘機全体を包み込んだ。
その後は武器の試し打ちをして、戻った。
・・・・・・
着陸も何とか上手くいった。
「隊長!お疲れ様です」
リロサヤがこちらに来て迎えてくれた。
水を差し出してくれたので、飲む。
「大丈夫でしたか?」
「え!?・・・まあ、うん」
少し見栄を張った。後で練習しておこう・・・。
一応略称はソビ栄です。おねがいします