27章「都市破壊作戦編 5」
襲撃はロンガーシャの功績もありすぐに納まった。
かすり傷等負った者もいたそうだが、問題は無いだろう。
またトラックに平穏が訪れた。
トラックの中で待機していたサラとリロサヤはロンガーシャの事は露知らず、また寝始めた。
だが服の血の跡を見ていたので、寝ているふりをしているだけなのかもしれない。
しかし僕とスクワーデスは仮眠しているロンガーシャの事が気になっていた。
敵もこの辺りには居ない。二人でトラックの荷台の入口に座って話をすることにした。
「・・・何と言うか、戦争ってこんな物なんでしょうか。もっと、輝かしく、光ある物だと思ってたのですが」
スクワーデスが地面を見て話し始めた。小石にぶつかる度揺れる車内。
「・・・一等兵。人生の先輩として言っておこう。
人同士の争いなんて、本当は存在しない。ただ今社会が生み出した価値という物が、この戦いを起こしている。決闘で生まれる価値なんてそんな物さ。本来の価値は、人同士が協力しあって生まれるものなんだ」
僕は今更ながら考えを変え始めていた。だが、僕はもう汚れてしまった身だ。
一つ願うなら、誰か僕の親しい人が幸せに暮らしていて欲しい。戦争から逃げて、美しい街並み、自然、世界の中で。
過ぎた願いだろうか?僕はそう思わない。
「だから僕達が勝ってこの戦争を終わらせるんだよ」
「・・・そうですね」
スクワーデスがどう思ったかは分からない。ただ僕は彼女と腹を割って話した。それだけは確かだ。
この地に包み込む様な風が吹いた。
おひさ♡




