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18章「帰還した軍曹」
それから数日経ったある日、皆は未だ大尉の死を受け入れられずにいた。
だがそんな空気に逆らい、ある知らせが届いた。
「・・・それは本当か」
「はい。今日午後、この基地の新基地長が来ます」
昼、曇り時に食堂でシュワーゲツに伝えられた。
食堂は少将の死を忘れようと、皆話をして賑わっていた。
楽しげな雰囲気の中に、悲しさが混じっていた。
・・・・・・
三時、新基地長が大型航空機に乗り、ワークス基地に来た。
大きいプロペラ音が止み、中から基地長が出てきた。
「・・・!」
階段をゆっくりと下って、僕らの方にやってくる。そう、彼は。
「今日から基地をまとめて下さる、『セロ・カシュラー』軍曹・・・失礼しました。少尉だ。敬礼!」
奴だ。僕をこのレンサー軍に異動させた。
「セロだ。よろしく」
カシュラーは帽子を掴み歪んだ笑みを浮かべた。




