17/38
17章「不死鳥襲来編 6」
帰還後の基地は重苦しい雰囲気が漂っていた。
中には膝をつき悔いている者もいた。
「何が起きたのか、さっぱり分からなかった」
サラが言葉を漏らした。
「不死鳥が宇宙に行った・・・少尉を連れて」
皆が困惑している。僕は中佐から聞いた話を話した。
・・・・・・
「・・・中佐と彼女は救われた・・・?」
スクワーデスが呟いた。
「ああ。中佐は彼女との再会を望んだ。中佐の行動の結果だ」
「なら、中佐をせめて祝福してあげましょうか」
そう言ったリロサヤは袖を握りしめた。
・・・・・・
「これより、カラナタ・エンブラス中佐の追悼式を行う。尚、中佐は二階級特進とし、少将となる。皆、敬礼」
少ない人数のワークス基地で、皆は仮設の少将の墓地の前に集合していた。
それぞれの思いを胸に、戦士達は手を額に合わせる。
「・・・これでいいんですね。救われたと思っていいんですね」
僕はぼやいた。
風が吹いた。このソビエトの地に。
そして鳥が泣く。




