12章「不死鳥襲来編 1」
「・・・Mayday!Mayday!!所属不明の機体を発見した!攻撃を受けている!至急応援を要請する!」
いつの間にかノイズに包まれた無線は使えなくなっていた。
嵐の夜に、ふと見えた一つの機体は、圧倒的な強さを誇るその機体は、ナチスの一機と接敵した。
目的は分からない。いつ現れたのかも分からない。ただ、目に付いた物を破壊する。そう兵の間では言われていた。
「クソ!誰か!!俺を助け・・・!」
その名は、不死鳥(Phoenix)。由来は・・・。
不死鳥は、羽根を開いた。レンサーエネルギーで形成されたその白い羽根を。
「・・・あ・・・あぁぁ!!!」
意識が消えた。その兵は後に基地付近で機体の中で見つかった。
不思議な事に機体は傷一つついていなかったという。だが、コクピットの中は鮮血に染まっていた。
そう。その羽根は、兵を天へと導く。由来はその事だ。
・・・・・・
「・・・はあ・・・不死鳥か」
僕はその余りにもくだらない昔話の為に、隊の全員を集合させる羽目にあっていた。
「これって、ただの昔話だろう?その事件が起こったのもかなり前だし、燃料が尽きてるかナチス側に撃墜されたかのどっちかだと思うのだが」
「うーん、まあ上の命令だし、仕方ないんじゃないですか?言うて自分も信じてませんし」
リロサヤがそう言った。
「じゃあ、この間に次の戦闘の作戦を考えちゃうとかどうですか?」
スクワーデスが提案した。
「それもそうだな。よし、皆席につけ」
結局その日はそんな感じでお開きとなった。
・・・・・・
「不死鳥・・・今何処にいるのだ?私の元に戻ってこい・・・。この基地に」
夜、カラナタ中佐はぼやいた。
「・・・お前はこの私が終わらせる・・・。私で無くては駄目なのだ」




