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消える
八月二十八日
また私が酷いことを言ってしまった
私はあの人を信じてるのに
あの人の中から私が消える瞬間があって
それが怖くて、きつく問い詰めてしまう
今更どう謝ればいいんだろう
何度目のこれだろう
八月二十九日
終わりになってしまいそうで携帯を開けなかった
通知のバッジがたくさん溜まっている
設定で通知を許可しなかった
今日はずっと弄れない
ごめんなさい
そう言いたいだけなのに
怖い
もう二度とあの人の中に
私を見つけられそうになくて
八月三十日
嘘だ
信じられない
信じたくない
傍に居るわけ無いのに
君の匂いがする
心はもう消えてしまったのに