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第1章15 それぞれのこれから

〔ジャーメルライヒ帝政共和国海軍 第362戦闘群 群司令 ナイトハルト・V・ミュラー准将〕

デーム・ナナセとの会談後、ヘール・ハンニバルと共にカジタ曹長に迎賓館へと招かれ。そこで寝泊りする様にと言われた。

「ヘール・ハンニバル、この国は我々よりも遥かに発展し人知が及ばんと思う。」

私は彼が夕食に出してくれたステーキを切り、そう言った。

「はは、そうだな。やはりアサヒ殿が言っていた通りだな。」

「? ヘール、面識があるのか?」

「・・・・アイギナが滅び放浪していた時に、彼に救われた。」

「そうだったか、・・・・・・ヘール。」

「ああ。」

「もし・・・この国があのコルリス帝国とぶつかったとしたら・・・・どうなると思うか?」

「・・・・あの百戦錬磨のコルリスとて国として維持できなくぐらい完膚なきまでに潰されるだろうな。」

「本当か、ヘール?」

「ああ・・・・もしアサヒ殿の言う通りであればこの国は”人一人を大切にする国”だ、そうだ。」

「・・・・亡ぶな。」

ヘールがそう言う中、私はそう頷くしかなかった。


〔ギルト正規ハンター : クラスF アラント・エケテリーナ - 森民族エルフ

ナナセさんとの会談をした後、准尉さんに連れられて宿場に着きここで寝泊りするようにと言われた。

そこではまた別の女の人 ―― 伍長さんがいろいろしてくれる事になった。

「伍長さん・・・・だったかしら、貴方の国はどんな感じなの?」

私は食事に出された焼いた肉を切り分けつつそう尋ねた。

「私の事は山上サンジョウでいいです、

うーん・・・・多様な文化がミックスされた国、になるわね。」

「へぇ・・・おもしろそうね。」

「エケさんも気に入ると思いますよ。」


〔リオラ・サンチェルゼン : 工業ギルト - クラスA1〕

あのナナセっていう女の人とのお話をした後、俺達は助けてくれたサイトウに連れられ島の宿にお厄介になることになった。

俺は同い年のメラニア、オリーエ、ナードリカとカミラと同じ部屋に泊まることになった。

「おお~!! すげーなこれ!!!!」

そして”テレビ”とかいう鉄の鏡を解析魔法でいじっていた。

どうも”リモコン”という板切れが媒体らしく、赤い丸を押すと”テレビ”から人々が現出した。

「そう言えばリオラさん。」

するとステーキを食べているオリーエが、

「俺のことはリオラでいいぜ。」

「じゃあリオラさ、・・・・サイトー様の事・・・どう思ってる?」

そう告げてきた。

「サイトウの事か・・・・まあ、な・・・・。」

俺は周りを見た、

「コノ国ノ男ハ胸ガ大キイノガ好キナノカ・・・・フム。」

「ん・・・・私・・・・・合う。」

「わ、わわわわ私は・・・・・。」

メラニアとナードリカ、そしてカミラは薄い本を手にして真っ赤になりつつ固まっていた。

「サササ、サイトウの事・・・・は・・まあ。」

「ふふふ・・・・。」

俺がオリーエに精神的に屈服した時、隣がうるさく感じたのは気のせいだろうか。

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