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8/12

やっちゃダメ

校舎は帰宅時間にもかかわらず多くの生徒で賑わっていた。

普段は各自の自習やクラブ活動等で賑わうのだが。

今日は打って変わって、自身の研究や競技に新入生を誘致する上級生が多数存在するのだ。

そもそも、学校側としては誘致活動に関して禁止をしているが、

入学シーズンに行われるこのお祭り騒ぎのような活動は周辺地域の一般客にも楽しみの一つとされているため、厳しく取り締まることができないのだ。

3日おきに行われるこの催し物は年々盛大に行われており、今では競技場を貸し切ってタイムテーブルごとに行われている。


「ルルさん、この競技場で行われてる。神柱祭(しんちゅうさい)にはいかないんですか?」


「なんだいギルぅ~、気軽に“ルルちゃん”って呼んでよぉ~、恥ずかしがらないでさ~!!」

「今日のプログラムはめちゃくちゃつまらないヤツばっかりだからさ~、行かなくてもいいと思うんだ~。」

「それとも、ルルちゃんと一緒に抜け出したいのかな~?」


「ムッ、ダメ。ギル君、ルルは手が早いから気を付けて。でも、私の事はお姉ちゃんって呼んでいい。」


「おいおいアイナ、さっきからやけにギルに優しいじゃないか?もしかしてもしかするのかな~?」


「私は最初から本気、ギル君カワイイ。特にこの眼がとっても綺麗。」


「ほ~、確かにアイナの言う通りだ、ギルの翠の瞳はなんだかこう~見惚れちゃうな~。」


2人は食い入るようにギルフォードの宝石のような瞳を覗き込む。


(そんなに綺麗なのかこの瞳は?確かに初めて鏡で見たときは見惚れたけど、慣れてしまえばなんてことはない気がするんだが。でもまあ、悪い気はしないなぁ~~。むしろ楽しいぃぃぃぃぃいい!)

(ルルちゃんはお姉さんぶってるけど、中身はまだ子供だな。多分この子は好きな男の前とかでは普通に女の子になるタイプだ。見た目も背が高めでスラっとしてるし、胸は小さそうだけどアスリート寄りの良いスタイルだな。多分運動部系のクラブだろう。)

(アイナちゃんに関しては、あんまり裏表無いタイプだ。多分好きな人ができたらグイグイ行くタイプだろう。こういう子は結構狙った獲物は逃がさないから、なんだかんだ恋愛が上手くいくんだよな。そう、小手先でアプローチすんじゃなくて素直に気持ちを伝えるのが一番効果があるのだよ。それにしても、さっきから腕をつかんでくれてる時にそれなりにある胸が当たるんだよな~。背はそんなに大きくないのに、今でコレなんだから将来なかなかのアレになる逸材だろう!!)

(二人とも良い!!唾付けとくかな。)


ギルフォードはニヤニヤしてしまいそうな感情を力の限り抑えて気丈にふるまう。

その後、彼は心の中で今後の方向性を決めた。


「は、恥ずかしいからあんまり見つめないでください。。。その。。。ドキドキしちゃいます。///」


ギルフォードの反応に、2人は顔を真っ赤にして大きく悶えた。悶え狂った。

ミラはそんなだらしのない2人に対して呆れたように大きくため息を吐く。


「まったくギルったら、アタシにはそんな事言わないじゃない。なんなのよもう!」


「ふふふ、でも確かに綺麗な瞳ですよね。なんだか吸い込まれちゃいそう。」


「えええ!?ま、まさかフレイアちゃんも!?や、やめときな!!ギルちょっとエッチだし。」


フレイアの発言にアルフォンスとミラは狼狽えた。

アルフォンスとミラの狼狽(ろうばい)した理由に関してはそれぞれ別ではあるが、

2人とも動揺の色を隠せないでいた。


「そ、そうだよ!それにギルはもっと大人のお姉さんみたいな人が好みだって言ってたし!」

「僕たちみたいな子供じゃなくてもっと大人の女性が好みだってこないだ言ってた!!」

「それに、僕の瞳だって綺麗だよ、ほら!?」


そんなアルフォンスの言葉にミラはさらに落ち込んだように見えた。

アルフォンスはこのことは何となく“ミラには言わない方がいいのでは?”と思っていたようだが、

なりふりを構っていられないためつい口から出てしまったようだ。

アルフォンスの申し出にフレイアは顔を近づけてきた。


「わ~、本当!とっても綺麗!!」

「ギル君の瞳はなんだか吸い込まれる気がするけど、アルスのはどこまでも透き通っていてとっても幸せになれる気がする。私はアルスの方が好きだな!!」


ふと2人は距離が異様に近いことに気付いた。

その瞬間にパッと2人は顔を逸らし、恥ずかしそうにはにかんでいた。



構内の案内は続く、

先ほど教師のスプライトが先導したような構内見学ではなく、

普段の生徒たちが多く利用する施設や、生徒たちがよくたむろするような場所を回っていた。

食堂や中庭といったさして何かあるわけでもない場所を回っているのだが、

これはこれで大事だった。やはりこの学園にも素行のよくない生徒は存在するし、

その生徒が外部の人間を手引きして校舎内に入れることもしばしばあるようだ。

そういった、教師の目に触れない裏の部分も早い段階で知っておくことは大事なのであった。

ギルフォードも同じ考えだった。


「普段みんなが過ごしてる場所が何となくわかったけど、どこがどこにあるか覚えるまで時間かかりそうだな~。」

「うん、ここまで大きな学校は始めてだ。」


「え?ギルは他の学校も行ったことあるの?」


「え!?いや~、本で読んだことがあるだけですぅ!」

「はえ~、それにしても広いなぁ~。」

「あれぇ?ルルさん、この離れにある建物はなんですぅ?」


「え?ここ?ここは天文学の研究室なんだけど、今では使われてないの。」

「それと気を付けて、ここはあんまり近寄らない方がいいから。」


「なにか出るんですか?」


「学校でもかなり手を焼いてる生徒の根城なんだって。」

「いちゃもんつけて、無理矢理絡んでくるみたい。」

「結構タチが悪くて身ぐるみ剥がされることもあるんだって。」


「それは、穏やかではないですね。触らぬ神に祟りなしという事ですか。」


「大丈夫、その時はルルちゃんが助けてア・ゲ・ル。」


「む、ルルはなんだかんだいってよわっちいからギル君は私が守る。」


「もう!二人とも、ギルは結構強いんだから自分でどうにかできるって!ルルも離れてよ!!いつまでこのやり取り続けるの!!」


「嫌、ギル君いい匂いする。スーハースーハー。かわいい。」


「キーーー!! ギルも喜んでんじゃないわよ!!」


「ミラ、僕だって。。。。。。!?」



ギルフォードは周辺の変化に機敏に反応し、皆の前に出た。アルフォンスも同様にフレイアの前に出る。

数名の上級生らしき生徒たちが気怠(けだる)そうに歩いてくる。

目的地は先ほど話していた今は使われていない天文学研究所だ。

先頭の目つきの悪い男は笑っているはずなのに、目は笑っていない。



「さっきのガキどもなんだか魔法に自信があるとか言ってたが、大したことなかったな。」


「でもデブの方、金は結構持ってたな。ラッキーだぜ。」


「へへへ、これで今日もあの店行きましょうぜ~ゼッツさん!」


「あ~そうだな、これで女でもいれば。。。。。あん?」


否応にも目立ってしまうギルフォードたちは、やはり男たちの目に留まってしまった。

特に先頭の男は下卑た目をしてミラ達をなめるような視線で見ていた。


「おいおい~、何してんの~?ガキ2人でこんなカワイイ子達連れちゃって~?」

「誰に許可とってんだ~?」


「あなた達には関係ないでしょ、用がないならどっか行きなさいよ。」

「ギル、ここは私に任せて。」


ミラは先頭に立ち上級生に言い返した。


(おいミラ、大丈夫かよ。この手の輩は何がきっかけになって暴れるかわかんないぞ。)


「ああ?なんだ~?」

「あ、お前。噂になってるハーレクインだろ?」

「ヒュ~、確かにかわいい顔してんじゃねーか。おい、お前こっち来いよ!」」


「行くわけないでしょ。」


「。。。。。。おい、勘違いすんなよ?俺らが来いっていったら来るんだよぉ。」

「来いっていいてんだろおぉがぁあ??」


男がミラに掴み掛ろうとした際、

その力に合わせてミラは肘でカウンターを相手の顔に打ち込んでいた。


ゴッ!!という音と共に男は地面に顔をうずめ、のたうちまわっていた。


「は、鼻がぁぁあああああああ」


「て、てめ~!!」


手下にあたる男上級生が3人がかりでミラに向かっていった。

3人がかりでミラに向かっていった。

溜った性欲をあわよくばぶちまけてやろうと、鼻息を荒げながら向かってくる3人を、

ミラは意図も容易く地面に伏せさせていた。

これでもかといわんばかりに追撃を入れるミラには少々やりすぎではないかというところがあるが、

普段からエドワードを相手に稽古をしているミラにとって、

素人の喧嘩殺法は動きが読めずラッキーパンチが発生するため、

必要以上に叩きのめしているのだ。

もちろん、それ以外にも自身が毛嫌いする人種の人間を相手にしているため、

いつもより感情の乗った拳になっているようだった。


一通りミラが上級生を叩き伏せると、

ひとり残った男がミラをじっと観察していた。


「さあ、そこのあんたはどうすんの?」


「お前いいな~、俺の女6号になれよ~?」


「はあ、ほんと。。。。。嫌。」


男は女性を口説くような態度ではなかった。

大好物を目の前に出された躾のなっていない犬のようだ。

ズイズイとミラに近づいてくる。


「お~いぃ、お前さっきからなんなんだよぉ?」

「だからぁ、頼んでんじゃねーんだって。。。。言ってんだろ!?」


男がミラの間合いに入ったとき、

ミラは渾身の一撃を男に入れた。はずだった。

気付けばミラは男に肩のあたりを小突かれていたのだ。


「これからお前で楽しむんだから、あんまり怪我させたくねーんだわぁ。」

「これでもダメなら裸にひん剥くぞぉ?おいぃ!!」

「お?よく見たらそこの金髪もカワイイじゃねーかお前もこっち来いよ、意味わかるだろ?」


ルルが一歩前に出る。

「あんた、確かルシオ・マジェスタだよね。」

「噂は聞いてるよ、女の子にひどい事してるみたいじゃん!」

「あんたの女になるくらいなら死んだ方がましだわ!」


「ああぁ?じゃあ死ぬか、一通り楽しんで殺してやるよぉ!!」


男の動きは地面に転がっている他の上級生とは明らかに違う動きだった、

それに気づいたアルフォンスは次の行動に移す。


「ルルさん、フレイア、急いで誰か呼んできて!」


「わ、わかった!」


ギルフォードは我慢していた。

ミラやルルの尊厳を打ち砕かぬように前には出ないでいたのだが、

カワイイ娘?兄弟?のように育ったミラを小突いたあたりでギルフォードの怒りはかなり限界に近かった。

ましてや、躾の悪い自分よりもいくつも年下の子供が我が物顔でいるのに非常に憤慨していた。


(あぁ、イライラするなぁ。。。前世ではこれぐらいじゃこんなに怒らなかったんだけどなぁ)

(イライラしすぎておかしくなりそうだ。。。早く誰か来いよ、じゃないとこいつら殺しちまいそうだ。。。)


「ギル、この人チンピラだけど、実力は結構あるよ。聞いてるギル?」


アルフォンスの声はギルフォードには届かなかった。


(あぁ。。。。イライラする。。。)


ミラを小突いた男、ルシオは目の前にいるミラとルルをどうやって楽しむか考えていた、

呼吸は荒くなり、目の瞳孔は開いている。


「後ろのガキがなんだかどっか行ったみてーだな、誰か呼ぶ前にお前らひん剥いてやるよぉ。」

「もう我慢できねーんだぁ、おらっ!いくぞぉ?」


飛び出してきたルシオの顔に合わせてルルのハイキックがお見舞いされる。

しかし、ルルの蹴りは空を切った。

その足元には下衆な表情を浮かべるルシオの姿がある。

足首を掴み目線はネットリとルルの股間を見ていた。


「おいおい、お前派手な見た目の割には随分かわいらしいパンツ履いてんじゃねーか。」

「お?なんだぁ、これシミかぁ?うわ~、きったね~!!ギャハハハ!」

「やっぱお前はやめとくわ~っ!」


ルシオは太ももを文字通り舐めた、

ルルの顔は真っ赤になり、目じりには大粒の涙をため今にも泣きだしそうになっていた。

ルルは力無くその場に崩れるようにへたり込んだ。普段からの快活な振る舞いからは想像もできない姿だった。

そんな友人の姿を見てミラは激昂した。目の前で起きた非日常な光景を目にして我を失う。

ミラの渾身の一撃はこれも当たることは無かった、憤怒から精細を欠いたそれは力任せの攻撃にすぎなかったのだ。

喧嘩に慣れているルシオにそのような攻撃が当たるわけがないのだ。


戦いの中アドレナリンがドバドバ出ているのかルシオは興奮しヘラヘラニヤニヤしている、

それでもミラの攻撃はすべて見切られており、どんどん体力を消耗させていった。

そんな時、大振りになる攻撃をすれすれでかわす際、ミラが身に着けていたペンダントがルシオのこめかみをひっかいた。

すこしヒリヒリとした痛みを感じたルシオの表情は興奮を忘れみるみると薄れていく。


「うぃ。。。そのペンダントォ。。。。邪魔だなぁ。。。。」


ヒュンッ!ブチッ!!


その瞬間ペンダントはルシオの手の中にあり、次の瞬間地面に叩きつけ、ルシオはそれに感情をぶつけ始めた。

「クソガ!クソガ!!ぼろのくせによ!!くそが!!!」


それをみたミラの眼には大粒の涙が溜まっていた、

初めて作った3人お揃いのペンダント、一生大切にしてくれると言っていた、

たくさんの大切な人たちに手伝ってもらい、一生懸命作った宝物、

ミラはそれが目の前の不条理が破壊している様に何もできず、ただ立ちすくんでいた。


ミラは子供のかんしゃくのようにおおきな声をあげながらルシオに殴りかかる。


「おぉ?やっと面白い顔になったじゃねえかぁ、それをまってたぜぇ。」


その瞬間ルシオの顔は満面の笑みへと変わっていった。

もちろんミラの攻撃はかすりもしなかった、ルシオは自身最速の速さでミラの背後に回った、

「女はいいよなぁ~、特に尻がいぃ、ぐずぐずに泣いた女の尻は格別だぁ!!」


その瞬間、ルシオはしゃがみ込み掌を合わせ人差し指を立てた。

その指を勢いよく突き上げる、そう浣腸だ。

少しの躊躇もない浣腸は気絶するほどの激痛で、ミラは言葉を失いその場に倒れ込んだ、


「ジャストォミィイイイイイトォオオオオオオ!!」


ルシオはこれ以上は原型をなくしてしまうのではないかという程の、今日一番の笑みを浮かべていた。


傍らミラは脇目も振らずその場で泣いている。更にはあまりの痛みに失禁をしてしまった。

激痛のあまり大きな声も出ない。

尊厳も何もないただただ、子供の小さな泣き声だ。

一人前の女性になると家を出てこんな恥をかくなんて思ってもみなかった、

しかも、ギルフォードやアルフォンスの目の前でこんな辱めを受けて彼女のプライドはズタズタだった。


「うわわあああああああああああああああ!」

「(悔しい!悔しい!悔しい!あんなやつに!悔しい!悔しい!!)」


ミラの嗚咽にも聞こえる泣き声が聞こえる。





「・・・けないギル・・・・」





。。。。。。。ブツン!



ふと何かが空間を支配した、

まるで高品質のヘッドフォンのようにノイズが消される感覚。

その異変に気付いたのは興奮の絶頂にいたルシオただ一人だった。

異変はギルフォードから放たれていた。

口から吸い込む空気は、体の中を焼け焦がすような熱い重たい空気で、

あまりの恐怖に瞬き一つすることができない。


「ああ。。。。。ダメだ。。。。。。こいつは殺す。。。。。。。コロス。。。。。。コロス。。。。。。」

ギルフォードはブツブツなにか喋っている、

次の瞬間にはルシオの目の前に現れ、拳が完全に顔の正面を捉えていた。


「ガアアアァァァ!!」


ドォオオオンッ!!


衝撃の瞬間大きな土煙が巻き上がる、

ルシオには何が起きているのか全く分からなった。

そもそも、これほどの衝撃を顔面が受けたら気絶どころか絶命だってありうるのに、

ルシオの意識は僅かながらも存在していた。

「幻術の類か?それとも魔法アイテムか何かか!?」


必死に現状を理解しようとするが全く頭が回らない。

現状を確認する限り五体満足は確認ができた。

ではなぜ生きているのだ?


ふと目の前に視線をやると金髪の少年が立っていた。

彼はどこまでも澄んだ大空のような瞳を持っており、凛とその場に存在していた。

ギルフォードの右腕を左手でがっちり抑えていた。


「ギルフォード、殺してはダメだ。」


「コロス」


ドゴオオオオオオオン!!


ギルフォードが左手でさらにもう一撃を加える。

それをアルフォンスは右腕で受ける。

互いのやり取りはすさまじく辺りで衝撃波が発生する。

これは普段行っている稽古のそれとはまったく別の次元で行われているものだった、

いったい何が起きているのか誰も知る由もなく、みな自分の体が吹きとばされないように必死だった。

そんな蚊帳の外にされたルシオはイライラしていた、


「な、なにシカトこいてんだあああああ!!」


ルシオは精一杯ふりしっぼって出したちっぽけな勇気で嵐の中に入っていった。

しかし、そこには嵐の中にも関わらず静寂があった。

静かに佇む二人の、翠と蒼の眼がルシオを見透かす。

愚かなものを見下すなんというか、憐みの眼だった。


「ねえ君、僕だって本当は怒っているんだよ。だからこれで許してやる。」


アルフォンスがゆっくり近づき右腕を振りぬいた。


「おごっ!!!!!!!」


その瞬間ルシオの体が宙を舞い体が4回、回転した。


ルシオは力のない人形のように地面を転げそのまま壁に激突した。

言うまでもなく意識はない。


そんなルシオのボロ人形のような姿を見て、

ギルフォードは「フンッ」と一言放ちミラの方へ歩いて行った。

翡翠の眼光鋭いまま静かにミラの元に着くと、そっと優しく抱きしめる。


「え、ダ、ダメだよギル、よ、汚れちゃうよ。」


ミラの小さな言葉をまったく気にかけることなく抱きしめた。

それは何もかも忘れて泣いてよいというような、親が子供に向ける優しさのそれだった。

ミラの鼻水や泥でグシャグシャに汚れた顔から、また大粒の涙が目からこぼれた。

しかしこぼれたそれは安心からこぼれ落ちた涙だった。

それを見たルルも大きな声でわんわん泣く。



アルフォンスがルシオの生存を確認しているころ、

遠くから急いで走ってくるフレイアとアイナが教師数人を連れていた。


パンツって非日常的なところあっていいですよね。

まあ私はブラジャー派ですけど。


読んで頂けた事に猛烈に最高に感激しております!!

舞い上がっております!!!

もう目標は達成したので、ここからは更に好きに書いていきます!!

完結はさせます!多分!!

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