掌で眠りゆく惑星
寒空が 流れゆく季節が訪れた街
頬が赤く 火照ったあの娘の 影絵が夕闇に伸びる
あたたかい歌のために 作られた二人の心が一つになったよ
胸が痛む想い出も メロディーに溶けて 弾けて消える
一欠片の 夢の掌で眠りゆく惑星
恥ずかしい心の裏側で 満たされぬ気持ちのままで
どうすれば このもどかしさを 誰かに伝えられるのかな
心苦しい時も 雨が降っては止み 目を閉じては開き
辛く胸裂かれる日々も 嘘のない言葉 探しあぐねては
悔しくて 泣き崩れる 眠りゆく惑星
傷だらけの御姿のあとの
苛立ちも 気恥ずかしさも 拭えぬ記憶の中
消えてしまいたい そんな日々も 夜に映る影法師に隠れ
意味も 心も捨てれば どんなに楽かと もがく
頬に口づけして 逃げる 眠りゆく惑星
書き殴った言葉の裏 見え隠れする 本当の心たち
誰かが僕に与えた幸せも 一瞬にして 弾けて消える
笑い顔も泣き顔も 抱きしめた 眠りゆく惑星
心あがく そんな日々にも水をやる 眠りゆく惑星