『彼』と『私』
彼とは幼い頃からいつも一緒だった。公園で遊ぶときも、学校へ行くときも。
ずっと一緒だった。
この頃から、私は彼のことが好きだったのかもしれない。
彼と話していると恥ずかしい、なんていったことがある。
すれ違いが多くなったのは小5のころだと思う。
けど、この頃はまだ一緒に遊んでいた記憶がある。威圧的なやつもいたけど、彼といるとそんなのは気にならなかった。
完全に関係がなくなってしまったのは、中学校に入ってからだ。話すこともなくなってしまった。
話さなくなってしまった理由は単純だ。彼がガラの悪い連中の仲間になってしまったのだ。
……正直ショックだった。彼がガラの悪い連中の仲間になり、深い悲しみのような気持ちにもなった。
それと同時に、よくわからない、胸を締め付けるような感覚も覚えた。
この時に彼のことが『好きだ』ということに気付いていたら運命は変わっていたのかもしれない。
中2になり、彼に対する気持ちが薄れてきた頃、私は恋をした。
でも告白したら、すぐにふられちゃった。
その時、私は大きなショックと胸を締め付けられるような感覚があった。
……私はその時、気付いた。この感覚は恋をしているんだと。
気付くのが遅すぎた。
次の日、私は久しぶりに彼に話かけようとした。何を話そうかと考えてると、胸がわくわくした。
けど、なんて話しかけようか迷っていた。
迷っている時間が、長すぎた。
2,3日後、彼のほうから話かけて来た。私は一瞬胸が騒いだ。けど、彼がいった言葉は
「じゃあな」
だけだった。
私はわけがわからなくなった。「じゃあな」この言葉は、彼が私と遊んで別れるときにいうものだ。
…私が少し黙っていると、彼はさびしそうに去っていった。
このとき、私が一言かけていれば私の中に「後悔」と「罪悪感」は、残らなかったかもしれない。
彼の「じゃあな」の意味がわかったのは、翌日のことだった。
彼は転校したのだ。
正直あの後の記憶は、はっきりとは覚えていない。たぶんないていたと思う。
私は中3になった。今なら、彼にこの気持ちを伝えられると思う。
今更いっても意味がないと思うけど、言いたい。
大きな声で『大好き!』と




