部屋にて推理披露!!
さて、推理を披露するお時間がやってまいりました。
だから、私は再び自分の部屋に、宿に泊っていた皆さんを招き入れることにした。
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私「さて、謎が解けましたよ・・・」
美奈子「さすが探偵さんですね!」「一度話を聞いただけで犯人が分かるなんて!!」
琉偉「まぁ、その推理が必ずしも合っているとは限りませんが、とりあえず話を聞きましょうか・・・」
私「では、まず皆さんから聞いた話を総合するに、犯人は天童兄弟・・・つまり景翔さんと景天さんの2人でしょう・・・」
秋聖「やっぱり、双子が犯人だったんですね!?」
景天「ちょっ、待てよ!!」
景翔「俺等は何もしてねぇよ!!」
京奈「何もしてないっていう人が一番怪しいんだよねぇ~」
由真「そうそう、、、ドラマとか見てても、「俺は何もやってない!悪いのはあいつなんだ!!」的なことを言う人が大体犯人だもんね!!」
景天「いやっ、俺等はマジで何もやってねぇんだって!!」
景翔「やってねぇもんはやってねぇんだから、仕方がねぇだろ!?」
私「確かにそうですね・・・」「やってないんだったら仕方がないです・・・」
景翔「なっ、なんだよ!!」「明らかに俺等が犯人だって決めつけたようなその言い方は!!」
私「いやいや、間違えてはいけませんよ・・・」「決めつけではありません!あなた達が犯人で間違えないんですからね!!」
景天「それを決めつけっていうんだよ!!」「俺等はやって―――」
私「五月蠅いですよ?」「全く・・・」「見苦しいったらありゃしない・・・」「あなた達は亡くなった近藤美羽さんと知り合いだった」「そして、懐かしくって挨拶しに行ったときに揉め事になって殺してしまった」「まぁ、息がぴったりの双子のあなた達でしたら、1人の女の子くらい殺すのは簡単でしょうし、その時の“音”を聞いている人だっているんですよ・・・」
景天「“音”・・・だと・・・?」
私「はい・・・」「“音”です・・・」
景翔「なんだよ!!」「その“音”っていうのは!!」
私「それは、あなた達が亡くなった近藤美羽さんの部屋に行った時間帯にしたという、大きな“ドン!!”という音ですよ!!」
景天「そっ、それは・・・」
私「あなた達はさっき私の部屋で話をした時に、私にそのことを一言も話してくれませんでしたよね?」「それは、その音が如何わしい現実を指し示すものであり、あなた達が犯人だと特定できる証拠になりうると思ったからではないのですか!?」
景翔「ちっ、、、ちげぇよ!!」「それは違ぇよ!!」
景天「俺等はただ、あの女が「あんたたちのことなんて覚えてないわよ!」「同じ高校?覚えがないんですけど??」「双子のくせして影が薄かったんじゃないの?」「何が「久しぶり」よ!キモチワルイ!!」とかナメたこと言いやがったからムカついただけだよ!!」
景翔「確かに、さっき探偵さんに話したように、俺等はにこやかに「久しぶり~」なんて言い合ってねぇよ!!」
景天「だけど、そのすごい音っていうのは、ムカついた時に近くにあった机を俺が蹴っ飛ばしたからであって、別に俺等はあいつを殺してなんかいねぇよ!!」
景翔「確かに、少しは『殺してやろうか?』とかも思った・・・」「だけど、犯罪者になるのは嫌だから、ムカつくのを“グッ”とこらえて、景天が蹴っ飛ばした机も元に戻して部屋から出て行ったんだよ!!」
景天「だから、俺等は殺してねぇんだよ!!」「わかったか!?」
私「わかりませんね・・・」「確かに、その机でも“音”の説明は出来ます・・・」「指紋を採取すれば、机を元に戻したかどうかもわかるでしょう・・・」「ですが、残念ながら、亡くなった近藤美羽さんの部屋に入ったのはあなた達以外にいないみたいなんですよ・・・」「誰の話からも、「何も知らない」もしくは「双子が」とかいう話は聞きましたが、それ以外に何も情報がないのですよ・・・」「ですから、犯人はあなた以外に考えられないんですよ・・・」「ですから、後は警察にて自分達の無実を証明してください・・・」
景天「なっ!なんだよそれ!!」
景翔「お前等は俺等を犯人に仕立て上げたいだけじゃねぇか!!」
景天「マジでやってねぇんだから、警察とか意味わかんねぇし!!」
私「意味がわかりませんか・・・」「ですが、ほら!!」「サイレンの音が聞こえてきましたよ?」「喜んでください!あなた達を捕まえるためにお迎えが来たのですよ!!」「ですから、後の訴えは警察にて宜しくお願い致します!!」「他の方々も、そのうち事情聴取だとかで警察が来るかもしれませんが、ご協力の程よろしくお願いいたしいます」
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