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【萩の間】の宿泊人。

 【桜の間】に泊っていたという神崎琉偉さんの次に私が話を聞くことにしたのは、【萩の間】に泊っていたという、堀田詩織さん。


 そして、私は堀田詩織さんに対しても、今までと同じように早速本題から話を進めることにした。











 ―――――●―――――○―――――●―――――











私「あなたは犯人を知っていますか?」


詩織「犯人は知らないけど・・・」


私「えと、その話し方は『犯人は知らないけれども、何か別の事は知っている』という言い方ですよね?」


詩織「その通りだけど・・・?」


私「では、何を知っているか話していただけますかね?」


詩織「もちろんいいですよ?」


私「では、お願いします・・・」


詩織「じゃあ、まず最初に聞くけど、殺人事件が起きたのって昨日の夜の10時から今日朝2時くらいなんだよね?」


私「そうですね・・・」


詩織「私は犯行時刻(その)の時間帯、自分の泊っていた部屋にいたんだけど、亡くなった近藤さんの部屋って私の泊っていた部屋の隣の部屋でしょ?」


私「そうですね・・・」


詩織「で、私は自分の部屋にいた時、亡くなった近藤さん部屋から“ドン!!”ってすごい大きな音を聞いたんですよ!!!」


私「おぉ!そうなんですか!!」「では、それが正確に何時の出来事かわかりますか?」


詩織「正確に何時何分何秒ってのはムリだけど、大体の時間はお風呂から出て来てから、鐘の音が聞こえるのを待ち始めた頃だったから、11時ちょっと過ぎくらいなんじゃないかな??」


私「正確にはわかりませんか・・・」「では、もう1つ聞かせてください!」「そのあなたの聞いた音がどういった類の音だったかはわかりますかね?」「例えば、人が倒れる時の音だったのかとか、物が落ちる時の音だったのかみたいな違いはわかりますかね?」


詩織「うーーーん・・・」「そういう違いはあんましよくわかんないけど、もし物を落としただけなら、すごく重い物を落としたことになるよね・・・」「だって、普通じゃあんな大きな音にはなんないもん!!」


私「そうですか・・・」「でも、それだけでは情報が少ないですね・・・」「でも、大きな音が聞こえたのは間違えではないんですもんね?」


詩織「もちろんよ!」「だって、別に嘘を言わなきゃいけない理由もないし、本当のことを言っているだけですよ?」「だって、あの音は気のせいだとかじゃないくらいすっごい音だったんだから!!」「だから、伝えといたほうが何かの助けにでもなるかなぁと思ってねっ!?」


私「そうなんですか・・・!!」「わかりました!!」「本当に貴重な情報をありがとうございました」「では、私からの話はこれくらいで終わりです」「色々とご協力ありがとうございました」「それでは、質問とかがなければ出て行っていいですよ・・・」











 ―――――●―――――○―――――●―――――











 さて、【萩の間】の人の話は、とりあえずこれで良いでしょう。


 では、犯行時刻に宿にいた全ての人との話も終えたことですし、犯人が誰なのかを探偵(わたし)推理(かんが)えなきゃいけませんね・・・。

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