表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

3人組

箱の中身は何でしょう?

作者: もくず

「・・・なんだこれ?」

「おはよう。どうかした?」

「ほれ、この箱」

「この箱がどうかしたの?」

「俺が来た時にはもうこの教室に置いてあったんだが」

「教室のどこに?」

「コウタの席」

「ならコウタの持ち物じゃないの?」

「あいつはまだ来てない」

「なんで分かるのさ?」

「逆に聞くが、トオル、お前は今日あのハイテンション天然野郎の声を聞いたか?」

「・・・聞いてないね。コウタがいるなら一発でわかる」

「だろう、コウタはまだ来ていない。だが、この箱は奴の席にあった」

「でもケンジ、だからってコウタのじゃないと決めつけつのもどうかと思うんだけど」

「確かにそうなんだが」

「ていうか、人様の物なんだから放っておけばいいじゃん」

「俺もそうしたいんだが。トオル、この箱に耳を当ててみろ」

「うん?・・・何か音がするね。時計?」

「学校に時計なんて持ってくる奴がいるか?教室にはちゃんと時計がある」

「そういえばそうか。じゃあ、なんなのさ?」

「俺が思うに、・・・これは爆弾だ」

「爆弾!?」

「ああ。時限式のな」

「それってかなりまずいんじゃ・・・とにかくその箱を下に置きなよ!」

「俺もそうしたいんだが、衝撃を与えるとなにが起こるか分からん」

「そんな・・・。とにかく、先生を呼んでくる!」

「あれ、二人ともどうしたのー?」

「「コウタ!」」

「おはよー。あれ、どうしてケンジがその箱を持ってるの?返してほしいなー」

「やっぱりこれはお前のだったのか?」

「そうだよ。・・・中身見ちゃった?」

「いや、まだだけど」

「見せてあげよう!」

「・・・これは、時計?」

「そう。目覚まし時計」

「なんでこんなところに置いてあるんだ?」

「いやー、僕早起き苦手でさ。だから学校に置いておけば絶対に起きれるでしょ?」

「「どういう理屈だ!」」

「え?目覚ましが鳴るでしょ?僕がそれを止めないといけないでしょ?で、学校まで止めに行くのさ」

「「・・・」」

「で、止めた後、朝ご飯を食べに家に戻って、また学校に来るの!完璧でしょ!」

「「・・・」」

「二人とも、どうしたの?」

「「あほか!!」」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ