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短亀摩姫ちゃんの神髄  作者: 桂虫夜穴


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79 新年早々の揉め事


「正座、疲れたな。」


「足が痺れたよ。まだ、こそばゆいんだけど…」


「部長は、さすがにシャンとしてるな。

あっ!今ちょっとカクンってなったな。

さすがの部長もキテたか!」


第二宮、第三宮と、お参りし

本殿でお祓いを受けた。

昨年の災害での御尽力へのお礼と感謝。

今年一年の健康と部活の安全と繁栄をお願いした。

それと世界平和!



「それじゃあ、無事お祓いも終わりましたので

フリータイムにしましょうか?

おみくじとか、お守りとか、後お神札とか…

皆さん、欲しい物がお有りでしょうから

30分後に、ここで、また集合しましょう。

その後、茶店で休憩とします!」


「やったー!

私、先に行って、みんなの席取っておくよ!」


「七草さん!この人数分の空席を独占したら

他のお客様に、ご迷惑ですよ!」


「まぁ、その前に店側が、そんな輩の

無謀な行為を見過ごしてくれるとは思えんがな!」


「七海君の言うとおりです。…ですので…

時間厳守で、こちらに集合と言う事で

よろしくお願いします。

…まあ、無駄なやり取りで

また、時間をロスしてしまいましたよ。

帰りの行程もハードなんですから

ちゃんとお願いしますよ!七草さん!」


「私、限定かーい!」


「アンタが問題を起こさなかったら

大筋、良好なんだよ!」


「そう言う事だ。ヨッシーの言う通りだ!」


七海の横槍に七草が食いついた。


「うるせーっ!この夜の問題児が一っ!」


「ウゲーッ!」


「どうした⁉︎ ヨッシー:」


「思い出した....うえっ!尺八...

うう…餅が出てきそうだ...」


「ホレッ!お茶でも飲んどけ!」


「そっ、そだな!おえっ!」



「ヨッシー...大丈夫かぁ?」


「ワーッ!七海っ!

だから寄るなっ!って、言ってんだろっ!」


「どうしたんだよ?

今朝から突然おかしくなって…

昨日は、そんな事なかったじゃないか!」


「いいから来んなって!

半径5メーター以内に入ってくんな!

私に近づくなっ!」


「範囲が広過ぎだろ!全く、訳わからん!

七草!ヨッシー、どうしたんだ?」


「キヒヒッ!これだよ!」


七草がスマホの動画を七海に見せた。


「ゲッ!何だこれ⁉︎ いつ撮ったんだ!」


「まあ、どうしましたの?また騒がしい…」


「千晴っ!!見るなっーーーっ!」


「えっ?はあっ⁉︎

ぎやゃああぁぁ〜~‼︎」


「千晴!千晴!大丈夫か?」


「ダメだ。失神してる。

頭に血が登り過ぎたんだな。」


「ちょっと、そこのベンチに連れて行こう。」


部長をベンチに座らせたがグッタリしている。

まだ意識は無い。七海が七草を叱責した。


「こんな動画を撮って!

ショッキング過ぎるだろ!

すぐに消せ!」


「でも、折角の特ダネだぞ!」


「こうしてショックで倒れた人間がいるんだ!

当然だろう!」


ヨッシーも同感だ。


「ナクサ!あんた個人で

楽しんでる間は良かったかもしれんけど。

こうして公になった以上、これは立派な犯罪だ。

隠し撮りに公然猥褻物陳列罪。

厳しい罪になるぞ!」


「わっ、わかったよ。

ヨッシーが、そう言うなら消すよ!」


「違うだろ!アンタ個人の問題だ。

アンタの!自分自身の責任で消すんだよ!」


「そっ!そうだな!ポチッっと!消えた...

七海も悪かったな。」


「まあ、俺は顔が映って無かったからな。

それは良いよ!」


本当は七海の顔が映った動画もあったが

それは敢えて言わなかった七草であった。


「しかし、七海…良いもん持ってんな。」


「なっ、何だ。冷やかすなよ!」


「だってアンタのそれに部長...ぞっこんなんだろ!

ヨッシーもさぁ!

アンタの、それ思いだすたびに発情してんだよ!

潔癖のヨッシーは、それが嫌で

アンタに寄り付くなーって言ってんだよ。」



「何だよ。そんな事か!」


「バカッ!ヨッシーにしてみたら

切実な問題なんだぞ!

自分の意思とは裏腹に身体が勝手に反応してんだ。

それは苦悩するよ。身悶えするくらいな。

自身の中に悪魔が巣くい始めたんだよ。

天使の仮面を被り、今まで生きてきたんだ。

その仮面が、ひび割れてポロポロ落ちていくんだ。

そして現れるんだ。その色欲の本能が...


ヨッシーは、それを認めたくないんだ。

自身の中にエロなどないと思い込みたいんだ。

眠っていただけなのにな。

いつかは目覚めるんだよ。

誰だって....そのエロ仮面が踊り出すんだよ。

腰周りに、しつこくつきまとって

まとわりついて腰の芯を疼かせるんだよ。


ヨッシーは、そんなんで濡れたくないんだよ。

でも、身体は勝手に反応する。

堂々巡りに苦悩してんだ。今、ヨッシーは…..

でもまあ、オマエに欲情してる訳じゃないからな。

オマエの尺八に欲情してるだけだ。」


「それって違うのか?それに尺八ってなんだ?」


「疑問だらけだな!まず、心は無いって事だ。

オマエに惚れてる訳じゃない。

その点は無用な揉め事にはならんから安心しろ。

つまりオマエの、その馬並みが

頭に、こびり付いて離れないんだよ。

モノとしてエロいと思っってんだよ。

電動アダルトグッズ的なヤツだよ。

後、尺八は笛のアレな。

あの長さが一尺八寸らしいんだ。

ゆえに尺八と呼ぶらしい。

センチにして54センチだ。」


「そんな長げ一訳ねーだろ。

本物の馬じゃね一か!そんなの。」


「まあ、総称だ。

中には90センチって言うバカでかいのもある。

七海のは一尺一寸サイズのヤツだろ。

30センチチョイだ。」


七草の話に七海が何気に答えた。


「そーだな。そんなもんだろうな。」


「えっ?測った事あるのか?」


七草が直ぐに食い付いた。


「ああ、まぁな…」


「まぁなって…

一人で勃起させて物差しかなんかで測ったのか?」


七草が興味深々で問うと

七海は思わぬ事を語りだした。


「そんな訳ねーだろ!千晴が測ってくれたんだよ。

平常時と勃起時の差が知りたいからって…」


「それでペチペチっとか軽く叩かれたのか?

その物差しで?」


「ああ、それは、やられたかもな。」


「何やっとんじゃーっ!プレイだろーが!

部長お得意の、ちょっと私らと違う感性を

お持ちのお方のお遊びだろーがっ!」


「そんな向きになるなよ。まいったなぁ。

それより、ヨッシーの方は

俺に何か出来る事ないか?」


七海の心配顔に七草が応えた。


「七海!オマエが、なんかしたら

部長が、嫉妬の炎で燃え尽きてしまうぞ!

余計な事考えるな。

ヨッシーの望み通り少し距離を置いてやれ

その内ヨッシーから近づいてくるよ。

心配すんな!」


「そっ、そうか、そうだな!」


「じゃあ、私は、おみくじ引いて来るからな!

ヨッシー!どうだぁ?大吉かぁ!」


騒がし姫がヨッシーの元に行き

ベンチに静けさが訪れた。

部長は、もう目覚めていたが

七海の肩に、も垂れかかっている。 

ベンチの周りには椿の木が

真っ紅な血のような花びらを咲かせ

真ん中の黄色いオシベとめしべが

二人をじっと見つめていた。



続く

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