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短亀摩姫ちゃんの神髄  作者: 桂虫夜穴


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77 尺八談義


「しかし短亀ちゃんも面白い発想するよな。

108と尺八か?

ところでヨッシー!

尺八の名前の由来知ってるか?」


「それは、やっぱり尺八っていうから

あの笛の長さじゃないのか?


「正解!1尺8寸あるんだ。

センチにしたら50センチ以上あるんだ。

超デカいだろ。なっそれが、クククッ!」


「ナクサ、どうした急に笑い出して...」


「それが七海の馬並みがさぁ……キヒヒッ!」


「キモッ!気色わりーんだよ。

その笑いが出たら、ろくな事がねーんだ。

それからなんだ?

ナナミノウマナミって?」


「それがな。夏合宿の温泉の隠し撮りしただろ。

えーっと、ああ、これだ!

まさに尺八なんだよ。笑ったよ。

短亀ちゃんが、あんな事言いだすから…

ホレッ!見てみい....」


「どれどれ、何だ?

ゲッ!オッエエエッ!」


ヨッシーは七草のスマホの画像を見たとたん

口を抑えてトイレに駆け込んだ。


「ゲェッ!ゲエエエエッ!」


「盛大にやっとるな!もったいない。

食ったばかりで!」


ヨッシーが放り投げたスマホには部長の横顔と

七海の1尺8寸の極太尺八笛が映っていた。


「バカタレがっ!」


ヨッシーがテッシュで口を拭いながら戻って来た。


「全部吐いちまっだろうが!

何だ!気持ち悪りぃ!

消せ!そんな動画、消しちまえ!

しかし本当に七海なのか!

本物の馬じゃないのか?」


「アホかっ!何で本物の馬が温泉に入ってんだよ!」


「恐怖だよ!

こんなのが小柄な部長の中に収まるのか?」


「愛し合ってたら収まるんだよ。」

身体が受け入れ態勢になったら

貪欲に飲み込んでしまうんだよ。

七海が入れるんじゃ無いから…

部長が飲み込んでんだからな。」


「マッ、マジかっ....うっ!うえっ!」


また、口を抑えてトイレに駆け込んだ。


「あら?ヨッシーさんは?どこへ?

お食事終わりましたの?

そろそろバス停に向かいますよ。」


「ヨッシーはトイレだ。

おっ!出てきた。

ヨッシー!そろそろ行くぞ!

あっ!ご馳走様でした。」


中居さんにお礼を言って食事処を出た。


「ヨッシー!大丈夫か!顔色が悪いぞ。」


「アンタが、あんなグロイもの見せるからだろ!

折角の、ご馳走が全部出ちまった。

向こうに何か食い物屋あるかなぁ?」


「おう。なんかいろいろあるみたいだぞ!」


七海が後ろからヨッシーに声を掛けた。


「きゃあっ!」


「なっ、何だヨッシー!

女の子みたいな叫び声出して…

昨日の七草と同じか?

うーん確かに顔色悪いな。何か、あたったかな?

大丈夫か!」


「大丈夫じゃねーよ!

全部アンタのせいなんだよーっ!

それに女の子みたいって何んだぁ。

私は、れっきとした女だ。

それも飛び切りの!」


「何でだよ?そんな突っかかんなよ。

訳わからんなぁ。」


「ワーッ!寄るな!寄ってくるなって!」


「何だよ!人の事を痴漢か

レイプ犯みたいな眼で見て!どうしたんだ?」


「気分が優れんのだよ。

しばらく、そっとしておいてくれ。」


「そうか!わかった。

七草!ちゃんと付いとけよ。」


「ああ、まかしとけ!」


「もーっ!勘弁してくれよ。

七海の顔みたら嫌でもあの動画思い出すよ!

もう七海が尺八ぶら下げた種馬にしか見えん!」


「そのイメージはエロ過ぎるぞ。ヨッシ一!」


「ブラブラ揺れてるだけならまだましさ!

七海のヤツ、あの尺八で部長の頬っぺを

ペチペチ叩いてたんだ。

部長も気持ち良さそうに恍惚の面持ちで

それで、ハア、ハア、そっ、それで...」


「ヨッシー!どうした?

今度は顔が赤くなったぞ。(ほて)ってるのか?」


「いや、ちょっと、今日はどうも調子が悪いな。

ちょっと、またトイレ!何か、チビッたみたい。」


「ヨッシー!それって濡れたんじゃないか?」


「えっ⁉︎ 」


「発情したんだろ。初の発情だ!」


「そっ、そんな…私に限って!」


「アンタだけ無いって事あるかーっ!」


「私だって、しょっ中、発情しとるよ!!


「そうなのか?」


「そだよ!」





「中居さん、まだ手ぇ振ってんな!」


「ああ、いい宿だったな。

でも、まだ振ってるな。

私らが見えなくなるまで振るのかな?

忙しいだろうにな?二人も、いいのかね?」


「じゃあ、あの角を通り過ぎるまで

振ってるってコトか?」


「サービス過剰だな。

何だか、こちらが気が、引けてしまうよ。」


「それは、しょうがないところもあるんだよ。

観光業界もコロナで大ダメージを受けたからな。

過当競争にも打ち勝たねばならんし

何よりネットのコメントがな。

好き勝手書きよるからな。

クレマーは!満足した人間と

不満足な人間を比べたら

圧倒的にに不満足な方がコメントを書くんだよ。

一握りの不満足な客のクレームが

その宿の評判を落としてしまう時代だ。

過剰なサービスも、やむおえんだろうな。」


「そうか。ありがたい事だな。

ありがとうございました!

お世話になりましたぁ!」


七草とヨッシーが

クルマの窓から身を乗り出して大きく手を振った

気が付いた中居さん二人も

両手で大きく手を振ってくれた。

車は、すぐ角を曲がった。


「やっぱ、いい宿だったな!」


「そだな!」



続く

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