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短亀摩姫ちゃんの神髄  作者: 桂虫夜穴


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58 バンド演奏曲選考会


「でも、どうするんですか?これから…」


チョン君がみんなに質問をした。

応えたのは七草だった。

 

「何だ⁉︎ 鍵っ子!」


「だからその呼び方、辞めて下さいよ。

それより、どうするんですか?

掛け持ちって本当に、そんな事出来るんですか?

他の部の部長さんは

部の活動に支障をきたすからと

生徒会活動への参加は、皆さん控えられてますよ。」


「これだから鍵チョンは、困るんだよ!

我々、園芸部は、世の為、人の為

学校の為に日々活動しておるのだ。

園芸部の枠に囚われないのが園芸部なんだよ!」


「まぁ、七草さんは、園芸部の活動さえサボって

ここでダラダラしてますからね。

時間の余裕は、あるでしょうけど!

他の人は、みんな花壇の手入れとかやってるし

部長さんは顧問の先生とのやり取りまでやって

結構忙しくしてるじゃないですか?」


チョン君が七草に対して憎まれ口を叩いた。


「なぁーにい!私は、みんなが出払っている間

留守番と言う重い任務を背負い

この砦を守っているのだ。

いうなれば元祖維っ子だ!

その称号を君に譲ってあげたのだよ。

ありがたく思え!」


「全然ありがたくないですよ!

それに肝心のバンドの練習とか

どうするんですか?

出来るんですか?

自作曲もまだ決まってないですよ。」


「そうでしたね。

皆さん、そろそろ曲の方は、出来てますかね?」


部長が、みんなに問い掛けた。


「まあ、準備は、できてるよ。」


七海とチョン君が答えた。


「はい。元々曲のストックは

ありましたからOKです。」


短亀ちゃんも同様だ。


「ハイ!私も、いつでもOK!ですよ。」


「それじゃあ、今からやりましょうか!

曲の選考会。」


部長の鶴のひと声!


「ええっ⁉︎ 今から!」


「はい!善は、急げ!ですよ。」


部長の決定打に七海も同調した。


「そうだな!」




「ところで文化祭では、何曲やるんだ?」


ヨッシーの質問に部長が答えた。


「一応20分枠らしいのですけど

曲の長さ次第で

三、四曲といったところでしょうか.…..」



「倍速で8曲か。

アンコールの間をいれて

実質5曲プラス2曲で7曲だな。」


七草の勝手解釈に七海が制した。


「何が倍速だ。

演劇の二の舞を自ら、やるつもりか!

しかも曲も、決まっとらんのに

アンコールの算段なんか、せんでいいだろ!」


それに部長がさらに説明をした。


「そうですよ。定員オーバーの場合は、審査の上。

出場メンバーを決めるそうですから

気を引き締めて臨まないと

参加さえ出来ないと言う状況になりかねませんよ。」


「そうか。それならヨッシー!短亀ちゃん。

わかってるな!抜かりないようにな!」


「だから、脅し、買収の類いの不正は

絶対駄目だと言ってるんだ。」


さらに七海のダメ出しに同調して

部長が七草を説き伏せた。


「そうですよ。そんな事、絶対駄目ですよ。

って言うか、必要ございません。

何の為に私達が、生徒会役員になったのですか!

わざわざ部活と平行して生徒会活動をするのは

この様な時の優位性があるからでしょ。

しかも短亀ちゃんが文化委員長!

学園祭の実行委員の最高権力者ですよ。

何も障害は、ありませんよ。」


「相変わらず怖い事、さらっと言うね。

それと権力者って言ったけど

支配してる訳じゃないからな

部長、もしかして生徒会長として

学校を完全制圧したつもりなのか?」


七草が部長に問うた。


「まあ、滅相もない。ただの言葉のあやですよ。

私は、縁の下で皆さんを支えるだけですよ。」


「そうならいいけどな。」


「そうですよ!」





「全部いけそうですね。

アレンジ次第でもっと良くなりそうですし…」


部長が全曲を通して聴いた感想を述べた。


「しかし、七海のラブソングは

もう少しどうにかならんのか!

部長に寄せる気持ちを

もっとドスレートに出せんのか!

千晴マイラーブとか入れたらどうだ。」


七草の無理難題に七海が反発した。


「そんな個人名とか入れたらいかんだろ。

千晴も迷惑だろ。」


「いえ、私は、嫌じゃないですけど…

特に問題ないです!」


「期待しとるんかーい!

部長の良し悪しの基準が今だにわからんよ。」


「それよりナクサの曲。やっぱりまずいだろ。

メッセージ性が強すぎだろ。

学校批判に先生の悪口だらけだ。」


「私、歌えないよ。

ハゲの校長に出っ歯の教頭って

しかも不倫の体育教師って

もう辞めたんだから蒸し返さんでいいだろ。

こんなの歌ったら私、退学になっちゃうよ。

それなのに何で全部OKなんだよ!」


ヨッシーは戸惑っていた。それに部長が応えた。


「ですから、アレンジ次第いと申し上げたんです。

過激な詩は削除したり改変したりして

何とかオリジナル曲として

完成させる事が出来ないでしょうか?」


「それをやったらほとんど何も残らんし

オリジナルとは、ほど遠くなるぞ。

危険なワードだらけだからな。」


七海の冷静な判断に部長は感傷的になった。


「それでは、七草さんが可哀想ですね。」


「そうは、言っても

オリジナルでやれん時点で却下だろ。

七草。申し訳ないけど....

あっ、遅かったか。」


七海の発言が終わる前に七草が泣きだした。


「びぇ〜~ん!」


「もう、赤ちゃん泣きしとるよ。」


ヨッシーの困り顔に七草が噛み付いた。


「何で私だけ〜落選なんだよ〜。

これは、学校歌だぞ。校歌に匹敵する歌だぞ〜!」


「いや、学校を罵倒しとるだけだろ!」


「私は、この学校をより良くする為に

反省するところは、きちんと直していくように

促しているんだよ。」


七草は、そう言い張ったが

ヨッシーはさらに反論した。


「ハゲや出っ歯は、反省するべき点じゃないだろ。

ただの個人攻撃だ。

しかも校長と教頭を狙い撃ちするなんて

暴挙以外の何者でもないぞ!

おまけに最後に学校をぶっ壊せ!ぶっ漬せ!って

パンクロックか!審査に落ちるだけじゃない。

職員会議案件として大問題になるぞ。」


「でも、微妙に変えたら面白いんじゃないですか?

校長や教頭をオヤジとかオバサンとか

比喩的表現にして学校も

社会をぶっ壊せに変えるとか。」


短亀ちゃんのナイスフォローが入り

七海も同調した。


「まあ、PTAからクレームがきそうだが

個人を特定してないからギリいけるかな。

どうだ?七草!それで手を打つか。」


「そうだな。この際、背に腹は、変えられんよ。

短亀ちゃんも甲羅をウロコに変えられんしな。」


「またぁ、私、本当に亀じゃないですから…

甲羅なら、お河童先輩の方でしょ!」


「ナクサこれは、やられたな!」


「…って言うか、短亀ちゃんの歌これでいいのか?

選挙演説に続いて

今度は短亀うどんのCMソングになってるぞ。」


またヨッシーの心配性が始まった。


「まぁ…

CMソングが駄目と言う規定は無いからな。

七草みたいに個人攻撃をしてる訳でもないし

この場合は、面白みが出てるから

いいんじゃないのか。ウケそうだぞ。」


七海が笑顔で応えると部長も乗っかった。


「そうですね。

カメカメかめかめ短カーメー♪のところ

記憶に残りやすいですよね。

テレビCMで展開しても良さそうですよ。」


「そうだな。CMソングでバンドデビューか。

悪くないな。」


「ナクサ!それは、飛躍し過ぎだろ。」


「そだな!」


続く


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