51 やっちゃうか⁉︎ 致します!
「どうしたんだ?」
「イッてしまったようですね!」
部長も七草も驚きを隠せなかった。
「アレでか?肝心なところは
どこも触った様子は、なかったぞ。
何ちゅう技やねん!
たまげた!」
すると短亀ちゃんがしたり顔で語った。
「身体のツボはその部位と
全く違う場所に存在しますからね。
足の裏などは、全身のツボがあるんですよ。
その身体中に散らばったツボを刺激してやれば
性技にもなりますし…
健康促進、食用増進、良質な睡眠と人の三代欲求。
本能を満たす手助けをする事が出来るんです。」
「それは、短亀ちゃんの家系の
奥義とも言えるものなのか?」
「いえ!父が習得したものを
私が二次的に習ったんです。
その過程で私がアレンジ、考案したんです。」
「アンタ自分でやったのかい。驚いたね。
そこまでは、この部長でさえ、やらなかった。
この人は、今は、無き別荘の蔵から
門外不出の秘技の密書を盗み出し
七海と性の奥義を極めようとしたのさ!
それが成されたか、どうかは
私達は知らぬ所だがな。」
「何故、密書の事を知っているのですか⁉︎ 」
部長がびっくり顔で七草に詰問した。
「七海がこぼしてたよ。
部長の密書を参考にした性技の探究心に
身体が持たんと嘆いてたよ。」
「そっ、そんな七海君たら
もうお仕置き案件です。これは…
それにしても盗んだ何て人聞きの悪い。
お借りしただけです。」
「じゃあ、父上や母上に
「性の密書をお借りします」とお願いしたのかい?」
「そっ、それは...」
「黙って持ち出したら盗ったと同じなんだよ!」
「拝借しただけです。
ちゃんとお返ししました。」
「このクダリ
部室のエアコン騒動の会話と同じだな!」
「ヨッシー!そんな事は、今どうでもいいんだよ!
部長!結局、その、密書は…
いまは、地震の時の津波で海の藻屑か....
その性の奥義を極める為の秘技は
アンタ達二人が伝承して行くしか無いって事だね。
責任重大だよ。
ちゃんと後世に伝えていかないとな!
励めよ!」
「はい!承知しました。」
部長は真剣な眼差しで応えた。
それを聞いたヨッシーは呆れてしまった。
「健全な高校生の会話じゃないよ!
何を性に励めなんて応援してるんだ!」
「バカ者!国宝級の密書が、失われたのだぞ。
それを伝える事は、伝承者としての責任!
無形文化財を守るものとしての義務だ!」
「ナクサ!何でアンタが国宝とか無形文化財とか
指定してるんだよ!
アンタに、そんな権限ないだろ!」
「それ程、大事なものだっていってるんだよ」
「もしかしてナクサ!
アンタその密者、欲しかったのかい?」
「ああ、喉から手が飛び出る程欲しかったよ。
七星に試してみたかったんだ!」
「アンタ!そんな事したら一発でお別れだよ。
あの淡白な七星が
そんなの、受け入れられる訳ないだろ。
エロ七海とは、違うんだよ!」
「まあ、ヨッシーさん!
それは、言い過ぎと言うものですよ。
七海君は、健康な極普通の青年です。
七星君が潔癖過ぎるんです!」
部長の必死の弁解に七草が助け舟をだした。
「ものは、言いようだな。
しかし、七海のヤツ可哀想過ぎんか!
その健全な青年が悶々としとるのは…
ここらで一度、解消してやったほうが
いいんじゃないか?
必死で我慢してしておったのに
部長がチョコチョコ挑発するから
盛りのついた獣みたいになっとるじゃないか!」
「私もそれは、心配していたんです。
卒業までお預けと、誓ったのは、いいですけど…
七海君が果たして、そこまで我慢できるのか...」
「我慢出来なかったのは
アンタの方じゃなかったのかい?」
「そっ、それは、少しは…
あっ!いえ、そんな事ありません!
あと、浮気でもされたら大変ですしね。
それで、この機会に
少しガス抜きをしてあげようかと
思っていたんですけど…
短亀ちゃんの術中にハマってしまって
思う様に行動が、出来なかったんです。」
「短亀ちゃんのせいにするなよ!
アンタが快楽に溺れただけなんだろ!
短亀ちゃんは、自分の気持ちを素直に真っ直ぐに
アンタにぶつけ行動にうつしただけだ。
アンタが、それに応えたんだろ。
身体が、無意識に反応したんだろ。
誰も悪くないよ。
部長!アンタも短亀ちゃんも
身体と心に正直になっただけだ。
ただそれだけだ。
誰も非難する事なんか出来やしないよ。
だって、みんな
同じ様な事ばかりしてるんだからな。
自分に正直になったもん勝ちだ。
やったもん勝ちだよ!」
「おいおい、それってあまりにも
退廃的過ぎじゃないか!」
「もちろん人に迷惑を掛けないと言う
大前提の元だがな!」
「いつもアンタから迷惑かけられっぱなしの
私達からしたら聞き辛いお言葉だね。」
「それは、失礼しました!
しかし部長アンタも、よりによってまた
何で性欲の解消に、ここを選んだんだ?
この夏休みだ。
他で会ってやる機会はいくらでもあるだろ。
もしかして露出狂のアンタらだ。
私達に覗かれてイタシたかったのか?」
「なっ、何をおっしゃるんです!
私達は、露出狂、何かじゃありませんよ!
それに、ここに来てから
つい、きっかけを作ってしまったんです。
それで、七海君に
申し訳ない事をしてしまったなと思って
そう言う行動にでようとしたんです。」
「アンタ、ついが多すぎなんだよ。
それで七海は、いつも翻弄されとるじゃないか!
今度は何で、ついその気になったんだ?」
「やはり、この夏と避暑地の開放感ですかね。
それと、七海君にお説教したら
ショボーンとしてしまって
ちょっと言い過ぎたかなと思って顔を見たら
急に愛しさが増して「カワイイ!」って
なってしまってつい唇に致してしまいました。」
「やっぱり変態だ!
七海がカワイイと言う感覚が分からん。
それに、ただの気まぐれだったんかーい!
以前から企んでたんじゃないのか?」
「それは、ないですよ。
叔父様からの禁止事項ですから…」
「それを今は、破ろうとしているんだ!」
「しょうがありません。緊急事態ですから…
要事には、作戦の変更も止む無しでしょ!」
「そうだな!このままじゃ
七海のミサイルが暴発しかねん!
私達も協力するよ!」
「なんだ⁉︎ 共同戦線成立か!」
「我々は、共に戦うぞーっ!」
「標的は、誰なんだ!」
「もちろん七海ミサイルだ!」
「可哀想!勝手に標的にされて…」
「そうでもないぞ!
今から可愛がられるんだからな!」
「そっ、そうなのか!」
「そだよ。なっ!部長!」
「えっ!そっ、そうですね。
それも悪くないですね。」
「それじゃあ…やっちゃうか?」
「ハイ!致します!」
続く




