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短亀摩姫ちゃんの神髄  作者: 桂虫夜穴


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50 短亀ちゃんのラブマッサージ


「短亀ちゃん。

そもそもアンタ何もんだい?」


七草の質問に短亀ちゃんが、答えた。


「私は、私ですよ。短亀摩姫!

それ以上でも、それ以下でもありません!


「それは、そうだ!

だが、その先の事が知りたいんだ。

アンタの、ご先祖は、元々、薩摩の出かい?」



「あっ、はい!そうです。

よく分かりましたね!」


「当てずっぽだよ!摩姫の摩の字が

薩摩の摩の字と同じだったからだろ!」


ヨッシーが横槍を投げた。


「ええ。でもそうですよ!

そこから一字頂いたんです。」


「そうか、やはり私の推理は、正しかったか!」


「だ、か、らぁ、勘が当たっただけだろ!」


「ヨッシー!

私の勘ピューターをあなどるなよ。

短亀ちゃん。

アンタのご先祖様は島津家と縁があるのかい?」


「はい!仕えていたらしいですよ!」


「やっぱりか!」


「ナクサ。どうした?

何かわかったのか?」


「ああ、わかったよ。

短亀ちゃんが何故に

この様にしつこく部長を追い回すのか!

部長!アンタの家系は長州藩だったよな!

この両藩は戦国時代に争っていた間柄だ。

短亀ちゃん!アンタッ!…

その時の、ご先祖様の受けた屈辱を晴らそうと

部長に近づき、たぶらかそうとしたんだろ! 」


「ハアーッ⁉︎ 何の事ですか?

ヨッシーさん!

七草先輩って、いつも、こんな風に

想像が果てしなく飛躍するんですか?」


「ああ、何万光年も先を行くから

こっちは、いつも見失ってしまうんだ。」


そこへ部長も参戦した。


「それより、短亀ちゃんは入部希望の時に

名前を薩摩の摩と言ってましたよ。

自ら素性を明かしていた様なものじゃないですか?

勘より記憶力の方をちゃんとした方が

よろしいのでは?

それに薩摩と長州は

その後、薩長同盟を組み

共に討幕の為に協力し合いました。

お勉強の方も中途半端に抜け落ちてますよ!」


「ヨッシー!本当か!」


「ああ。赤っ恥だよ。

ナクサ!こりゃ退散だ!」


「ヒェ〜〜ッ!」


そう叫ぶと七草はザブッと風呂に飛び込んだ。

激しく水しぶきが上がった。


「きゃあっ!」

「七草さんっ!」

「ナクサ!退散って言っただろ!」


「いや!降参だ。

ちゃんと負けを認めて謝罪して仲直りだ。

短亀ちゃん。部長!

どうも誤解のようだ。申し訳なかった。

ヨッシーに代わってあやまるよ。」


「ナクサッ!アンタが主犯だろうがっ!

首謀者だろーがぁ!」


「まあ、固い事は言わずに、ヨッシー!

アン夕も服を脱いで、早くこっちに来いよ。

仲間外れでいいのか?」


「えっ!あっ、ああ、そうだな!

わかった。」


「…って、ヨッシィー!

何で、そこで脱ぐ!洗面所で脱いで来いよ!

…ってもう脱いだんかーい!

まあ、いいや!早く来い!」


「ワーッ!ヨッシー先輩!凄いです!

スタイル抜群ですね。スーパーモデルみたい!

胸も大きくて腹筋も割れてて全体的に締まってるし

それに脚が本当に長いんですね。

最高にカッコイイです。」


「いやー!短亀ちゃん!褒め過ぎだよ!

私なんか本当に大した事ないよ。」


そう言いながら湯船に浸かった。


「さすがです!

その奥ゆかしさがヨッシーさんの魅力を

更にアップしてるんですよね。」


短亀ちゃんがすぐにヨッシーの側に寄って来た。


「それに肌もこんなに白くて綺麗で

どんな、お手入れをしてるんですか?」


そう言いながら、さりげなく

肩や腕をボディータッチしながら

マッサージの様な事を始めた。


「あっ、ああ、ありがとう。

短亀ちゃん。そのくらいでいいから....」


「ええ!いつもお世話になってるんですもの!

マッサージくらいさせてくださいよ。

武道で習ったんです。

筋肉や筋のほぐし方…私得意なんです。

お礼ですよ。」


そう言いながら、あちこち触り始めた。


「短亀ちゃん!あっ!

本当に、もう、そのくらいでいいから、ねっ!

ああっ!そこ駄目っ!

ナクサ!助けて〜!」


「何、悩ましい声上げてんだよ。

コチョコチョ触ってるだけじゃないか?

自分で逃げれるだろ!」


「そっ、それが、ハッ!だっ、駄目!

みっ、短亀ちゃん!

お願いだから....ゆっ、許して...」


「しょうがないですね。ヨッシー先輩!

これくらいで根を上げるなんて

部長さんの方がもう少し頑張りましたよ。」


「どう言う事だ、これは⁉︎

部長も、これでやられたのか?」


「その様なんです。

このマッサージが始まると

身も心もとろける様になって

抵抗する気力さへ失われるんです。

それで、つい…」


「それで七海の事をほったらかして

イチャついてた訳か!」


「そっ、それは…」


「弁解無用だよ!

おかげで七海は、ソワソワ、ウロウロ。

アンタから連絡が来ないか

ずっとスマホを握りしめて

情けないったらありゃしない。

でも、まあ、それで

アンタらの不純異性交友を阻止出来た訳だから

これは、短亀ちゃんのお手柄だな!」


「はい!何とか、力になれて良かったです。」


「えっ!短亀ちゃん。

初めっから、そのつもりで部長に言い寄ったのか?」


「別に言い寄ったりしていません!

正直に告白しただけです。

私、本当に部長さんの事が、好きなんです!

でも…」


「うん!でも、どうした?」


「ヨッシー先輩の事もいいかなって

さっき、ハートにズキュンって来たんです。」


「ええーっ⁉︎ ちょっと待ってけろ一っ!」


「ヨッシー!アンタ驚き過ぎて

どっかの方言になってるよ!」


「だ、だって、さっきまで部長さん、部長さんって

言ってたのに、変り身早過ぎるよ!

そんなのに私は、付き合いきれん。

その気ないからな!ハッキリ言っとくけど…」


「もう連れないですねぇ!これでも、ですか?」


そう言いながら短亀ちゃんは

またボディータッチを始めた。


「あっ!だから、それは、駄目だって!

短亀ちゃん!

あぁ…いやっ...そこっ、そこだめっ!

そこ弱いのぉ〜…」


「へーっ!ここですか?

ここぉ?」


「ああっ〜〜っ!」


ヨッシーは、お湯の中に沈んで行った。


沈没してしまった。




続く

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