45 2分17秒の衝撃
「七海アンタ大丈夫か?
眼が真っ赤じゃないか!
眠れなかったのか?」
七草が七海の心を揺さぶる質問をした。
「そっ、そんな事ねーよ。
昨日は、鮎釣りで頑張ったからな。
おかげでぐっすり眠れたよ。」
「えー!先輩、遅くまで布団に潜り込んで
ゴソゴソしてたじゃないですか!
気になって何回も眼が覚めましたよ。」
「何一っ!七海自分でシコってたのか!」
「そんな訳ないだろう!
チョン君が隣りで寝てるのに、そんな事するかっ!」
「居なかったらするって事だな!」
「えーっ!うるさい。
千晴からメールが来ないか確認してただけだ!
あっ!いやっ違う...」
「アンタ部長から連絡がきて
エッチ出来るとでも思ってたのかい!」
「まぁ!七海君!何て事を!
始めに私は皆さんに忠告した筈ですよ。
飲酒喫煙不純異性交遊は、絶対無しだと…
いくら私達が付き合ってるとしても
部活でそれは、絶対有り得ませんよ!」
「ええ!だって昨日、千晴が....」
「七海君!見苦しいですよ!
私の彼氏なら皆さんの前で
毅然とした態度を取って下さい。
そんな事では、七海君とのお付き合いも
考え直さなくては、ならなくなりますよ。」
「ええ~。そんなぁ。俺が、全部悪いのか?」
「良いとか悪いとかじゃありません!
男性として、しっかりしてくださいと
言っているだけです。
よろしいですか?」
七海は、しょんぼり、うつむいてしまった。
「ご返事はっ?」
「はっ、はい!」
七海は、慌てて返事をした。
「ここでも部長の心理戦の勝利だ。
あの七海をドンドン追い込んでいく手腕。
見習うべき手法だ。」
「私は、ただ部長が怖いだけなんですけど…」
「そだな!同感だ!」
「何か短亀ちゃん、部長にべったりじゃないか?」
七草の問いにヨッシーが応えた。
「ああ、部屋も一緒だしな。
それに昨日お風品一緒に入っただろ。
それが今朝も朝風呂で
日の出を一緒に拝んだらしいぞ。」
「部長も何か機嫌イイしな。
七海と真逆でスッキリした顔してるしな。
肌が輝いとるじゃないか!
相変わらず憎らしい程美しいな。」
二人で話をしていると七海が割って入った。
「そう言えば七草!見張りだ。監視だと
騒いでいたが…ただのお騒がせ女だったのか?
俺を焚きつけるだけ焚き付けて!」
「オマエが勝手にモヤモヤくすぶっただけだろ!
私は、ただ注意しただけだ。
不穏な動きが有れば見張りも
いとわないと言ったまでだ。」
「えっ!ナクサ!何か話し、変わってないか!」
「ヨッシー!時間は刻々と流れ
物事は次々と変化していくものだぞ!」
「七草!オマエそれ
自分の都合で勝手に変えとるだけだろ!」
「まっ、結果オーライだ。
これで叔父さまの別荘利用の条件も
クリア出来たわけだ。
アン夕の汚らわしい欲望の為に
全てをご和算にされたら
たまったもんじゃないよ。
私達は、どこでも自由の砦を守るんだ。
それは、部室だけじゃない。
こんな旅先でも同じだ。
私達、裸族の自由は、奪えやしないよ」
「なっ、何だ!その裸族とは?
アマゾンの原住民のことか?」
「だから!買い物の話をしてるんじゃなーい!」
「それ、ここに来て、すぐやった会話だぞ!
それで千晴に怒られたんだ!」
「アンタが説教されただけだ。
あっしには、関わりのね一事で…」
「大有りだよ!でも、まあーいいか!
確かに結果オーライだ。
それより裸族ってなんだよ?」
「アンタ!裸の話になったら興味深々だね!
でもね!アンタが思ってる様なエロとは
無関係だよ。
私とヨッシーの神聖なる儀式の様なものだよ。」
「えっ!気になりますよ!教えて下さいよ」
短亀ちゃんも瞳をキラキラさせて乗っかった。
「いや!もういいよ!
ナクサやめとけ、この話は!」
「ヨッシー!今やめたら
七海が、いやらしい想像をしたまま終わるぞ。
ここは、きちんとした説明をして
ついでに、みんなの興味や疑問を
解消してやらねばならない。」
「そっ、そうですよ!
お願いします。
その裸族について教えて下さい。師匠!」
「ここで師匠がでたか!
またナクサの盛りモリ話が炸裂するぞ!
あーっ!やだやだ!」
「心配するなヨッシー!
的確かつ正確な話をしてしんぜよう。
では、始めるぞ!
私のウチにヨッシーがお泊まりする時は
私の部屋に関しては、二人共真っ裸で過ごすんだ。」
「あっ⁉︎ それ、私達と同じですよ!
ねえ!部長さん!」
「えっ⁉︎ 短亀ちゃん!」
部長は、慌てて短亀ちゃんに
ウインクで何かを訴えた。
「部長!目ん玉に虫でも入ったのか?」
「あっ!いえ、何か埃が....ああ、そうだ。
私達も一緒にお風呂に入ったり
裸のお付き合いをしましたもんね。
そうだ。したシタ!裸のお付き合い。」
「何だ?二人で、裸で何か突つきあったのか?」
「ちっ、違います!
ただの裸のお付き合いと言ったんです。
こちらの事はいいので、お話しの続きをどうぞ!」
「まっ、いいか!
それは、二人の絆を強く感じた時
どちらからともなく始まった行為なんだ。
一糸纏わぬ姿で話しをして食事をして宿題をして...」
「宿題は、何か、服を着てやって欲しいな!」
「そこだけ、いちいち着たり脱いだり出来るか!
面倒くせー!それにアンタの願望なんか知るか!」
「でも、誰か家族の方が
突然入ってきたらどうするんですか?」
「それは、ちゃんと親には、話してあるよ。
そもそも思春期の女の子がお泊まりしている部屋に
いきなり入ってくる親は、いないしな。」
「それは、そうですけど
女の子同士と言えども真っ裸で部屋で二人きりって
お父さんもお母さんもハイそうですか!って
すぐ納得して」くれたのですか?」
「ああ。ナクサは
いつも突拍子もない事を言い出すからな。
ママもオヤジさんも、また始まったか。
ぐらいの感じだったよ。
外で裸になる訳じゃないからな。
まぁ、いいかとなった訳だ。」
「おもしろいですね。
いきなりだと反対されかねない事も
日頃から色々とんでもない事をしでかしてたら
保護する立場の人も麻痺して
何となく許してしまうものなんですね。
これは、学ぶべき事が多いですね。」
「短亀ちゃん!こんな事から学んだらダメだ!
日頃から真っ当な事をして、真っ当な議論をして
自分の権利を勝ち取るんだ。
それが真っ当な人の道だ。」
七海の真っ当な意見に七草が噛み付いた!
「アンタの様なエロ魔大王から言われたくないよ!」
「何か香りは、良さそうだな。」
「それは、アロマだろ!
コイツは、エロ魔!
閻魔大王の親戚でエロ魔大王だよ!」
「勝手に血縁関係つくって
地獄に堕ちてもしらねーぞ!」
「アンタは、エロ池地獄だね。
部長鬼に責められて
ヒィヒィ歓喜の喘ぎ声をあげるんだ!」
「うっ!」
「ヨッシーどうした?
つわりか?」
「そんな訳ねーだる!
アンタの話で気持ち悪くなったんだよ。
エロ話のくだりは、もうそのヘンにしとけよ。
オエッ!」
「大丈夫か?ヨッシー!」
「ああ、それにアンタ
どちらともなく始めたなんて言ってるけど。
あれって、さっしーの影響で始めたんだったろ。
盛るなよって言ってるのにいきなりだよ。
テレビで、さっしーが
「私、家では、裸族ですよ!」
…って言ってたの聞いて真似したんじゃないか!
さっしーが一人住まいのマンションで裸で生活して
プライベートを謳歌してるっての聞いて
私もやるーって飛びついたんだろ!
私まで半強制的にやらされてさ!」
「半強制って半分は、やる気あったんだ!」
「そっ、それは、少しは
面白いかなって思ったさ。
でも下の階にママやオヤジさんがいるのに
恥ずかしいだろ!
それを言ったら、ナクサが
すぐに親達に掛け合ったんだよ。
私達今日から部屋で裸族になるって…
いきなりの事でママもオヤジさんも
訳がわからなくて、ポカーンとしてたけどね。
いつもの事かと、まぁ、お許しが出たわけだ。
そもそも、風呂も、いつも一緒に入ってたから
お互い裸を見られる事に対する恥ずかしさは
無かったんだけど
何かを素っ裸でやるのに少し抵抗があったんだ。
それもすぐに慣れたけどね。
そしたら何かもう自由!
これこそ自由だって解放感でそう思えたんだ。」
「それにしても
いつもAKBの事をけなしてるけど
サッシーの事は、崇拝してるんだな。」
「別にAKBの事をけなした事は、ないぞ!
アンタがそう言う先入観を持って聞くからだろ!
それからサッシーから学ぶ事は、たくさんある!
崇拝しているかと聞かれてそれを否定する気は無い!彼女は、本当に賢い女性だ。
プロデューサーであり実業家だ。
少女の頃から大人ををたらし込む術を
心得ておったしなぁ。
その手腕には、驚くべきものがあったよ。
弱点を武器に変えるそんな強さもあった。
彼女は、現在のアイドルとしての最高峰にして頂点!完成形と言える存在だ。
だから私は、サッシーを目指しヨッシーと共に
ナッシーになるべく裸族になったんだ」
「ナッシー!初めて聞いたぞ!
しかもフナッシーと言う強敵が既にいるだろ!
字数も一つ負けとるし!」
「ええい!サッシー。ヨッシー。
ワシ、ナッシー。だ!どうだ!」
「ラーメン。つけ麺。僕イケメーン!みたいだな!」
「そだな!」
続く




