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短亀摩姫ちゃんの神髄  作者: 桂虫夜穴


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43 究極の選択


「わー凄いですね!

ここから森も池も星空も全部見渡せますね。

蛍も、まだあんなに光ってる。綺麗ですね。

高級旅館のお風呂みたいです。」


半露店になった檜風呂は

形の良い大きな岩が配置され

庭師に手入れされた植木と森が一体になって

壮大な絵画の様な趣きを見せていた。


「朝風呂もいいわよ。

森から朝日が登って湯気が霧みたいになって

それはそれは、幻想的な風景なのよ。」


「ええ、そうなんですか!

絶対、明日の朝、日の出を拝みます。」


「是非そうしたらいいわ!」


「あのう.....良かったら

明日の朝も、ご一緒して頂けますか?」


「えっ!ええ。いいわよ!

その代わり朝食の用意、手伝ってくれるかな?」


「ハイ!承知しましたー!

うれしいですぅー!」


短亀ちゃんが嬉しさのあまり

部長の胸に飛び込みハグした。

すると部長の大きな胸が

ブルンと短亀ちゃんの顔を弾き返した。


「えっ⁉︎ 」


短亀ちゃんのピンクの唇から

驚きの声が漏れた。

そして、つぶらな瞳で部長の胸を凝視している。

部長は、恥ずかしさのあまり

手のひらで胸を隠そうとしたが

一瞬早く短亀ちゃんの顔が

その豊満な谷間に侵入していた。


「えっ!どうしたの?短亀ちゃん!」


「ママ!ママ!ママ!」


「ええ⁉︎ まさか!赤ちゃん帰り!

七草さんじゃないでしょ!」


短亀ちゃんの腕は

しっかり部長の背中に回りホールド状態だ。

部長でも外す事は、困難だろう。

短亀ちゃんは、相変わらず


「ママ!ママ!」


…と呟きながら巨乳に顔を埋め

左右に被りを振って

その弾力と柔らかさを味わうかの様に

何度も、それを繰り返した。


「どっ、どうしたの短亀ちゃん!

お母さんの事を思い出したの?

でも駄目よ。こんな事… 女同士でも…

あっ!ダメっ!短亀ちゃん!

そこは、ダメなの!

ねっ!お願い!ああ....」


短亀ちゃんの頬に

少しだけ硬いものがあたり始めた。

部長の胸の先のアレが固くなったのだ。

その違和感に短亀ちゃんが「ハッ」となった。


「あっ!すいません!

私ったらこんな事して!

恥ずかしい!」


短亀ちゃんは、急に我に帰って部長から離れると

湯船の端っこに移動したが…

いたたまれなかったのか

そのままザバッ!と水しぶきをあげ

湯船から上がり浴室を飛び出した。


「短亀ちゃん!」


部長が呼んだが直ぐに洗面所も出て行った。


「ハアーッ!難しいわね。色々と…」


部長は、ため息をつくと

湯船に真っ白な脚を伸ばし

バシャと顔にお湯を掛けた。

頬が薄紅色に染まっている。

しばらく物思いにふけっていたが

のぼせてきたので、ゆっくりと湯船から出た。

洗面所でバスタオルを巻き

ドライヤーで髪の毛を乾かした。

体温が上がっている。

汗が引くまで洗面所で化粧水を塗ったり

歯を磨いたりした。

本当は、バツが悪くて

短亀ちゃんのいる部屋に行き辛くなっていたのだ。

胸の先っちょが固くなったのだ。

短亀ちゃんに感じている事が知られてしまった。

バレてしまったのだ。 


「恥ずかしかったのは、私の方だ。

女の子同士で、あんな風になるなんて

どうかしている。

本当に私は、淫乱なのだろうか?」


自問自答した。

でも、いつまでもここにいる訳には、いかない。

短亀ちゃんが心配しているだろう。

何もなかったフリで部屋に入ろう。

後は、当たって砕けろだ。

そう決心して二階の部屋に向かった。




"カチャ!"ゆっくりドアを開けた。


「短亀ちゃん...起きてる。」


「はい。さっきは、すいませんでした。

あんな失礼な事をして…..。」


短亀ちゃんは、ベッドの上で正座をして

両手をついて謝罪の言葉を口にした。


「あら!どうしたの!ハグしたたけでしょ!

恥ずかしがる事も謝る事もないわよ。」


部長は、何も無かったと強調した。

この成り行きを早く終わらせて

自分の恥ずかしさも帳消しにしたかったのだ。

それでも短亀ちゃんは

うつむき正座をした膝の上で拳を強く握り締め

必死で何かに耐えている。

部長は、自分のベッドに座ると

短亀ちゃんの名前を呼んだ。


「短亀ちゃん。」


短亀ちゃんは恐る恐る顔を上げた。

そこには、いつもの溢れるような笑顔があった。

全てを包み込む優しさがそこにあった。

短亀ちゃんの縮こまった姿をみて

部長としての責任感が再び沸いてきたのだ。

自分の羞恥心を優先するなんて

それこそ恥じる事だと反省した。

そして無言で両手を広げた。

短亀ちゃんは、涙を浮かべて部長の胸に飛び込んだ。勢い余って二人共ベッドに倒れ込んでしまった。

部長は、そのまま短亀ちゃんを抱き寄せると

頭を優しく撫でてあげた。


「よしよし。短亀ちゃんは、本当に良い子だね。

正義感が強くていつも私を助けてくれる。

私のヒーローだよ!」


「部長!部長!」


短亀ちゃんは、部長の胸にしがみ付いて泣き出した。


「部長さん!大好きです!どうしよう私...

チョン君の事が好きなのに!

でも部長さんの事も大好きなんです。

チョン君と同じくらい好きなんです。」


「ええっ⁉︎ 短亀ちゃん!どうしましょう!

困ったわね!わかったわ!ありがとう!

その気持ち、しっかり受け止めました。

でも私は、七海君の事が好きなの…

知ってるわよね。 

でも私も短亀ちゃんの事大好きだわ。

好きの意味が、もしかしたら

少しばかり違っているのかもしれないけど…

でも、それって

どんどん変わっていくものでしょう。

お互いその気持ちは、大事にしましょう。

短亀ちゃんがチョン君を好きな気持ち。

そして私を好きでいてくれる気持ち。

私が七海君を好きな気持ち。

そして短亀ちゃんを好きな気持ち。

全部大切なものだよ。大事にしよう。

人を好きになるって素晴らしい事なんだから…」


「はい!わかりました。納得できました。

ヨッシーさんの言ってたとおりでした。

部長さんの言う事は、間違いないって

私もそう思いました。」


会話をする二人の間隔は

鼻が、あたりそうな程の距離だ。

意味は、違えど「好きだ」と言い合って

心の距離まで急接近したようだ。

二人の少女の風呂上がりの甘い香りが溶け合った。


「部長さん。いい匂いがします。」


「短亀ちゃんこそ、凄く甘い香りがしてるわよ。」


「本当ですか?うれしい!」


短亀ちゃんの腕が少し強く部長の腰を引き寄せた。


「あっ!」


部長が思わず悩ましい声を出してしまった。


「ご、ごめんなさい。痛かったですか?」


「ううん!違うの!

"キュン!"ってなっちゃった!」


「そっ、そうなんですか?うれしい!

ときめいてくれたんですね。」


「そう……だね!ウフフッ!」


それを聞くと短亀ちゃんの腕は、部長の背中に回り、さらに強く二人の身体が密着した。

もう唇の距離は、1センチもなかった。

二人は長いまつ毛が当たる程の位置で

ジッと見つめあった。

心臓の鼓動が"ドクッドクッ"と大きくなり始めた。

それが直接伝わり共鳴し合った。

二人は、甘い吐息を交換した。

鼻の奥で身体の芯を疼かせるような香りの刺激に

部長は、究極の選択を迫られた。




続く



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