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短亀摩姫ちゃんの神髄  作者: 桂虫夜穴


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39 武家の末裔と庶民の戦


「絶景だな!

湖に森の木々が映り込んで神秘的だ。」


部屋の窓を開け放すと

白いレースのカーテンが夏風に揺れた。

高山のせいか少し涼しく感じる。

七草は窓際に揺れ椅子を持ってきて座り

深い緑とエメラルドブルーを瞳で楽しんだ。


「でも、池なんだよなあ。

湖が良かったなぁ。」


「どっちでもいいだろ!」


「湖と森だと神秘的な響きがあるだろ。

しかし池と、くれば林だ。

池林さんになってしまうのだよ。

シャレ感が無くなって寂しくなってしまうよ。」


「ナクサ!

今、アンタの首に賞金が懸けられたよ!

それを全国の池林さんが

こぞって狙いにくるよ!」


「ワンピースか!」


「ハハハッ!ナクサでもツッコむんだな!

ボケひと筋と思ってたけど。」


「ボケひと筋じゃねーわ!

お笑いひと筋だ!」


「そだな!」




「ヨッシー!見張りの方しっかり頼むぞ!」


「またぁ!だから、気になるなら

アンタがやればいいだろ!」


「もちろん私もやるよ!

けど、私だけじゃ手薄になる。

アンタの協力が絶対必要なんだよ。」


「どう言う事だ?」


「部長のヤツ、何か仕掛けてくるぞ!

七海の様子が変だったよ。

さっき、リビングのドアを開けた時

部長は、澄まし顔だったけど

七海のヤツ、目ん玉が飛び出しそうな程

ビックリしてたよ。

何かやましい事があったんだ。

アイツは、すぐ顔にでるからな!

それに比べて部長のしたたかさ。

顔色ひとつ変えないで

懲りないと言うより…

これは私達に対する挑戦だよ。

「あなた達の眼を掻い潜って致しちゃいますよ!」

って言う挑戦状を叩き付けられたんだよ!」


「ええ⁉︎ 何でそんな事する必要があるんだ?

あんな大変な思いして…

入院までして、やっと戻ってきてんだぞ。

私達の元に…」


「だからだよ!

私達とバトルをやりたいんだよ。

ゲームなんだよ。部長にとっては...

それに先に挑発したのは、私達の方だからな!」


「私達って、アンタが言ったんだろ!

見張りだ!監視だ!…って!」


「アンタも「部長は、腐女子だ」って暴露したろ!

あれも込みだよ。コミコミだ!」


「そんな~。マジかよぉ。

監視なんて面倒くせーよ。

せっかくの合宿が台無しだよぉ。」


「つべこべ言うな。

部の存続が掛かっているのだぞ!」


「部長が、ヤバい事して

部員がそれを阻止するのか!

メチャクチャだろ。本末転倒だっ!

それに何か起きても部員が黙ってれば済む話だろ!」


「アンタ!知らぬ存ぜぬで済ますつもりか!

私に、それが出来ると思うのか!」


「あーあ…無理だろうな。

噂話程度で済めばいいが

すぐにSNSにアップするからな。

アン夕こそ、スマホ依存症だろ!

ああ、困ったもんだ。そこを治して欲しいよ!」


「そんなものは、手遅れだ!

今は、治せる範囲の事に専念しよう。」


「自分の事は棚に上げてって事か!

ナクサらしいな。」


「そっだなー!」




「これは部長と私達の誇りをかけた戦いだ。

武家の末裔と一般家庭である庶民の(いく)さだ。」


「そんな言い方したら

こっちに1ミリの分も無いよ。

勝ち目ゼロだ。」


「ええーい!うろたえるな!

表面状は何も起きていない様に見える。

しかし、そんな中での

水面下の戦いが繰り広げられる事は

容易に想像がつく。

我々は決して見逃さず奴らの抜け目ない悪巧みを

民衆の眼前の元に晒してやるのだ!」


「いや!注意する程度で

穏便に済ませた方が良いんじゃないか!

部内の事は、部内で処理すればいいだろ!

事を荒立て無い方がいいって!」


「たわけ者!そんな手ぬるい事でどーする!

厳重注意の上に貼り付け獄門じゃーー!」


「ナクサ!ナクサァ!」


パチッ!ヨッシーが軽く七草の頬を平手打ちした。


「おっ、おお!何だ!あっ!またか!

またトンデタか!最近すぐイッてしまうな。」


「しっかりしてくれよ!大事な話してる時に…」





「さあ、取り敢えず冷たい麦茶をどうぞ!」


「あー!本当だ。冷たくて、うまい!」


リビングにみんな集まり、くつろいでいる。


「後は、冷蔵庫に入っている物は

お好きな物があれば、ご自由にどうぞ!

前回と同様、飲食は、私の方で持たせて頂きます。」


「ありがたいね。助かるね!

さすが部長だね。庶民の味方だねぇ〜!」


「さっきは、いくさだなんだって言ってたくせに!」


「シッ!ヨッシー!言葉を慎め!」


「都合の悪い事を言わんで欲しいだけだろ!」


「また何か企んでるんですか?」


「いやいや何も!

ヨッシーの減らず口を

凝らしめてやろうとしただけだ!」


「ナクサーーッ!アンタたいがいにしろよ!

全部ぶちまけてやろーかぁ!」


「ワーッ!ヨッシー様ーっ!

冗談!冗談!」許してーっ!」


「はしゃぐのは、いいですけど

周りに迷惑にならないようにお願いしますよ!」


「はーい!」

「そだねー!」



続く

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