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短亀摩姫ちゃんの神髄  作者: 桂虫夜穴


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33 腐女子とBL


部長がやっと泣き止んで笑顔が戻ったところで

七海が間の悪い質問をした。


「ところで千晴。

そこ、ホワイトボードに書いてある

腐女子って何だ?

ヨッシーが部長は腐女子だって言ってたんだよ!」


「えっ!七海!いやっ!それは…

部長!ごめーーーん!」


ヨッシーは、扉を開けて逃亡した!


「そうだよ。

ヨッシーが部長の事を腐れ女って言うから

私は、弁護していたんだぞ!

言い方は、おかしかったかもしれんがな!」


「本当にそうでした。

ヨッシー!許さんぞーっ!

…って言ってましたもんね!


「全部、勘違いから

変な方向に行ってしまったみたいですよ。」


チョン君も七草を庇った。


「そうだったんですね。

私の早合点で、すいませんでした。

淫乱と言う言葉が、最後に耳に入ったものですから

ついスイッチが、入ってしまって…

七草さん。本当に申し訳ありませんでした。」


「で、腐女子って何なんだ?」


七草も無邪気に質問した。


「ワーッ!それは…

それこそ、ヨッシーさんの勘違いです!

そんなBLなんて私、興味ありませんから!」


さらに七海も質問した。


「BLって何だ?これも謎のワードだ!」


短亀ちゃんが驚いた顔をした。


「ハアッ?逆に何故に?

何で知らないんですか?

逆に不思議ですよ!情報弱者ですか?

BLなんて小学生でも知ってるでしょ!」


「短亀ちゃん。どうした?

怒ってるのか?」


「おっ、怒ってないですよ!

ただビックリしただけですよ。

それに検索すればすぐわかる事でしょ!」


「まあ、そうだがな。

しかし、せっかく部室にいるのに

スマホに頼るのはどうかと思ってな。

ここでは、質問も

大事なコミニュケーションツールなんだ。

それに一度スマホを開いたら

そればっかりやりたくなってしまうんだよ。

結構依存してるところもある。

それは、部室では、控えたいんだ。

…と言うところでBLって、何だ?」


「あっ!ああ。そうですか。わかりました。

BLは、ボーイズラブの事ですよ。

男の子同上の恋愛ですよ!」


「おっさんずラブか!アレは、見てた。

傑作だったよ。でもアレはOBLだな!」


「ハハハッ!そうか!

それをヨッシーが勘違いしたんだ!

ヨッシーのヤツ、後でお仕置きだな。

アッ!それは、無しか!ハハハッ!」


「もう、本当にそうですよ!ウフフッ!

アッ!そうだ!今日は、母と用事があって

早めに帰らないといけないのでした。

うっかりしてました。

そう言う事ですので、今日は、失礼します。」


部長は、少しでも早く、その場を離れたかった様だ。


「あっ!千晴!俺も帰るよ。送ってく!」


部長が慌てて立ち上がると七海も立ち上がった。

その時、部長の膝がテーブルの上のカバンに当たり

そのまま床に落ちた。

バタッと言う音と共に

教科書、ノート、筆入れ、いろんなものが散乱した。蓋がロックしていなかったのだろう。

部長は、慌てて全てをカバンに戻した。

しかし最後の一冊は、七海の手にあった。

それをゆっぐり部長に手渡した。

部長は、何も言わずにそれを受け取ると

部室を飛び出した。

それを一瞬遅れて七海が追いかけた。


「どうした?何があった?」


七草がポカーンとして呟いた。

それに短亀ちゃんが応えた。


「BLの漫画でしたよ。

七海先輩が部長さんに拾って渡したのって…」


「そっか。それは、知られたくなかったのか?

恥ずかしかったのか?

でも、テレビで、やってるくらいだろ。

別になあ…

そんな、隠さなくてもいいんじゃないのか?」


「テレビは、コメディとしてやってましたけど

BL漫画や小説は

かなり過激な描写もありますからね。

男女の恋愛とは、また違った

アブノーマル感が堪らないところもあるんですよ!」


「えっ!もしかして、短亀ちゃんも読んでるのか?」


「はい!普通に読んでますよ。

部長さんは、自分だけだと思ったんでしょうね。

後でメールしておきますよ。

みんな読んでるから気にしないようにって…」


「みんなって、私は、読んでないぞ!

明日持ってきてくれよ。興味が湧いてきた。」


「はい!わかりました。明日必ず!

でも、みんなって言ったのは

ヨッシーさんがBL愛好家だからですよ!」


「愛好家?何だ?そこまで行ってるのか?」


「そうですよ!漫画を読んでるだけじゃ無いですよ。 ホラッ、これなんか….」


そう言って一冊のスケッチブックを開いて見せた!


「ワッ!何だこれ!

こんな漫画も描いてたのか!

エッロイなぁ!

これは、学校に持ってきたら駄目なヤツだろ!

まあ、この部室は

治外法権区域だから許されてるがな。」


「勝手に治外法権にしてるんですね!」


「いや!短亀ちゃん!そこは…

何で勝手に治外法権にしとるんやねーん!と

強めにツッコんじゃおうかな!

ヨッシーもいないし、そこしっかり頼むよ!」


「はい!わかりました!」


「でも、本当に気にしなくていいのにな。」


「七草先輩がいつも性技の達人とか

淫乱とか言うからじゃないですか?

内心、卑猥な事を考えてても学校や部室では

部長として毅然としていたいのじゃ無いですか?

それをいつも七草先輩がぶち壊してしまうから

あんなに逆上してしまうのだと思いますよ。」


「そっか!そうだな。それは、そうだ。

何でも立場にあったスタイルと言うものがある。

部長は今、それをやっと回復したところだからな。

イメージ戦略の様なものだ。

それを一生懸命貫こうと頑張ってるのに

私がその妨げをしてるんだ。反省しかないな。

短亀ちゃん!ナイスアドバイスありがとう!」


「いえ。師匠のお役に立てて光栄です。」


「しかしヨッシーも、だいぶ進歩したな。

以前は、な。男女の色事と言うか

エロ事の話をしただけで真っ青になって

トイレに駆け込んでたんだ。」


「えっ!トイレでオナってたんだすか?」


「短亀っ!アンタって人は!気持ち良すぎるね!

サラッと、そのワードを言っちゃってくれるとは

私の方が師匠と呼びたいよ!

でも違うんだよ。

ヨッシーは、トイレに駆け込んで

胃の内容物全部、便器にぶちまけてたんだよ。

エロ話を聞いて気持ち悪くなったんだって…

なあ純情と言うか

エロい事に対して潔癖過ぎるくらいだったんだ。

それが今じゃ、これか...」


七草は娘の成長を

親は、こんな気持ちで感じるんだろうなと

ややこしい思いで

ヨッシーがスケッチブックに描いた

BL漫画を見て思った。

その時、ガラッ、ガラッ。

ゆっくり扉が開いた。


「部長...。ごめんなさーい。」


ヨッシーが扉の影から顔を覗かせた。


「あれっ!部長は?

七海も!帰ったのか?」


「ああ!怒って帰ったよ!

明日…ヨッシーに[こけし回し]と

[こけし切り]と[こけし飛ばし]を

やるって言ってたよ!」


「何だ?その、こけし尽くしは?

無形文化財か?三代珍味か!?

それで首をねじ切られて

ポイって投げ捨てられる見たいな事か!

それ殺人だろ!怖すぎる事言うなよ!」


「ハハハッ!じょーだん!」


「そんな事わかっとるわ!

部長がそこまでするか!

それに普通にしたくても

誰も出来る事じゃねーよ!」


「ハハハッ!そうだな!」



続く

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