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短亀摩姫ちゃんの神髄  作者: 桂虫夜穴


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21 自転車事故とチャリンコ暴走女


「おっ!大丈夫か?二人共。

気が抜けたみたいになってたぞ!」


七海が声を掛けた。


「ああ、何だか、いい夢心地だったよ。

志村先生と菜々緒師匠が現れて

一緒に「変なおじさんダンスを踊ったんだ。

最高の気分だったよ!」


「私もそうだよ!何だったんだ今のは?

不思議な感覚だったよ。

本当に一緒に踊ってたみたいだったよ。」


七草とヨッシーの会話に部長が瞳を輝かせた。


「まぁ!本当ですか?残念な事をしました。

私も一緒に踊れば良かったです。

志村けんさんに会いたかったです。」


「菜々緒は、いいのか?」


「えっ!まあ、そちらは、特には....」


部長の答えの後に七海が状況説明をした。


「まぁ、好みの問題だ。

それにしても大変だったんだぞ。

その狂乱振りが

職員室まで届きそうになってたんだ。

それを短亀ちゃんがしずめてくれたんだ。」


「そうか!それは、すまなかったな! 

しかし一人で私達をおとなしくさせたのか?」


七草もヨッシーも短亀ちゃんにお礼を言った。


「ありがとう!短亀ちゃん!

やっぱりこの娘は、只者じゃないな!」


「そだな!」





翌日の早朝の部室。

ヨッシーが興奮して話始めた。


「あーっ!ビックリしたよ。

さっき、登校の途中、チアリーディング部の

角野美沙が交通事故に合ったんだ。

幸い打撲程度で済んだけど

ー歩間違えたら死亡事故だよ!」


「何?彼女はそんなに太っているのか?」


七草のボケにヨッシーがイラついた。


「あー。もう無視、無視!

アンタ短亀ちゃんが入部希望で

初めて部室に来た時も

志望動機を贅肉の脂肪とか

ご臨終の死亡とかでボケてただろ。

そんなダジャレ、恥ずかしいからツッコま無いよ!」


「ケチッ!」


「ケチでいいよ!そんな太っ腹じゃ無いよ」


「しかしヨッシー。目の前で見たのか?

それは、驚くよな」


「七海!そうなんだよ。出会い頭だったよ。

一時停止の交差点だったんだけど無視して

突っ込んでしまったんだ。

思いっきり地面に止まれ!って

書いてあったんだけどな。」


「何と言う悪徳ドライバーだ!

私がいたら成敗してくれたものを!」


「ナクサ!早合点するなよ!

飛び出したのは、自転車だ。角野の方だよ。」


「しかし、それでも車が止まらないでどうするんだ!

ドライバーには

弱者を守る義務ってもんががあるだろ!」


七草の真っ当そうな発言に七海が訂正した。


「自転車もサドルに座りペダルを漕げば

車と同じ扱いだ。いや車とみなされる。

一時停止もちゃんと止まって

安全確認をしてから走行しなければならないんだ。

自転車から降りて車体を押している状態の時…

そこまですれば歩行者とみなされるけどな…

時々、警察の交通課の人達が学校にやって来て

自転車の安全な乗り方とか

交通法規を教えてくれる事があっただろ。

小学校から何回も実施してくれてるぞ!」


「本当か?私は、初耳だぞ!」


七草の言葉にヨッシーが残念がった。


「あちゃ~!こう言うヤツがいるから

ああ言う事故が無くならないんだ。

そう言えばアンタ!

スタントマンが車と、ぶつかるところ

メチャクチャ喜んでたよな!」


「あっ!あれか?

スタントマンが車と激突するヤツ!

あれは、凄い迫力だったな!

映画の撮影かと思ってた。

カメラ撮影もしてたしな。」


「カメラは、記録に残してただけだろ。

あの人達の苦労もナクサには

伝わらなかったみたいだな。」


「そんな事ないぞ!

私は、ちゃんとチャンリンコを

乗りこなしておるぞ!」


「変な言い回しすんな!

それと、乗りこなすだけじゃ駄目なんだよ。

ちゃんと交通法規を守って尚かつ安全な運転を

心掛けなくては、ならないんだ。」


「大丈夫だ!

車と、ぶつかっても安全に受け身をしてみせるよ。」


「ナクサ!アンタ、スタントマンの

そこしか学んでなかったんだね!

ぶつかる前の対策を心がけておかないと

駄目なんだよ!」


「だから、大丈夫だって

私は、ある時は、歩行者

ある時は、チャリンコ

そしてある時は、暴走自転車と化すんだ。

その時々に、よって都合良く使い分けて

我が道を行くんだよ!」


「最悪だ!クソー!もっと他に言葉がないか?

そうだ最低ウンコだ!ナクサ!

アンタは、腐ったウンコだーー!」


「ヨッシー。もう止めろ!

興奮する気持ちは、わかるが、そんな汚い言葉。

オマエには、似合わないよ。」


七海が静かな言葉でヨッシーをなだめた。


「ハッ⁉︎ そっ、そうだ!我を忘れてた!

だってナクサが!

そんな事やってたら絶対事故に合うって

言ってるのに!

もし、ナクサが事故にあって死んだりしたら

私は、どうしたらいいんだよ。

心配で堪らないないんだよ。ああ〜」


ヨッシーは、頭を抱えてテーブルに伏した。

その背中に七草が腕を回した。


「ヨッシー。ごめん。ふざけすぎたよ。

そんな危なったかしい事。しないよ。

心配させて悪かったな。」


「七草!本当だな!約束だぞ!」


「ああ。なんならチャリンコごと、やめてやるよ。」


「別に、そこまでしなくてもいいよ!」


「いや!チャリンコはこの際、卒業だ。

もう原付免許が取れるしな!

バイクの中古を安く買って

バリバリ乗り回してやる。

改造して限界までスピードが出る様にするんだ。

いつまでもチャリンコでチンタラ走ってられんよ」


「何一っ⁉︎ それなら自転車で

カットばしてた方がまだましだよ。

アンタ!加害者になってしまうよ。

アンタが死ぬより先に他人を轢き殺してしまうよ!

やめてくれ!絶対それだけは、やめてくれ!」


「うーん。注文の多い相棒だな。しょうがない。

ヨッシーの言うとおりにするよ。

いつも心配ばかりかけてるからな。

ヨッシー孝行だ。」


「本当だぞ!絶対、絶対!約束だからな!

また、変な事言い出すなよ!」


「女に二言は、無いよ!」


「まぁ、いいや!それで....」


「ところで原付バイクの免許って

どうやってとるん?」


「アンタ、それも知らんで言ってたのか?

もういいよ。そんな事知らなくて

その方が世の為人の為だ!」


「そだな!」




続く

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