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3ページ アンナ・ドーベルとパンドーラ

「.....」ドキドキッ


私の名前は『アンナ・ドーベル』....はい、パンドーラ嬢様のケーキをこけて台無しにしてしまった新人メイドです....


あの時、パンドーラ嬢様が私を助けてもらったけど....こ、怖いです....もしかしたら、あの時は偶々運が良かっただけだと...


うぅ...噂だと、たった一つの汚れで拷問にかけるやら、フォークを変えるだけでその使用人の手をぶっ刺して高らかに笑ったりなど怖い噂がよく聞くのですが....


うう...そんなこんなでパンドーラ嬢様の扉まできてしまった....今日も生きているかな、私.....


コンコンッ...


「し、失礼します!パンドーラ嬢様!」


「あっ...どうぞ!」


ガチャリ...


「パンドーラ嬢様、本日のメニューは―――あぁぁぁぁぁ!?」


「あ、あはは....」グチャグチャ....


パンドーラ嬢様の髪がグチャグチャにぃぃぃぃ!?なんで!?



~~~~


「パンドーラ嬢様、さすがにこれはないかと...」セッセッ


「す、すみません...あまりこういうの慣れてなくて...」


仕方ないもん...だって前世は男だもん!女の子の髪の事情とか分からないよ!


(....あれ?今のって、出来過ぎた言葉じゃ....や、やばい、訂正しないと!?)


「ああああのあの....すみません!つい、出過ぎたマネを!」


「えぇ!?別に気にしてませんよ!?僕もすみません!余計な仕事を増やして!」


朝からこんなことされて、忙しいのに申し訳ないな....


()()()!?いえいえ!むしろ、パンドーラ嬢様のために貢献できるなんて、私はうれしいです!」


「そ、そうですか....えっと、良ければなんですが毎日こうしていただくとこっちも助かるんですが....いいですか?」


「えっ....」


あっアンナさんの手が止まった。


「ぼ――私はこういうのにあまり慣れてなくて、貴方さえよければ、私の世話を任せてもいいですか?」


「そ、それって、私に頼るってことですか?」


「はい、もちろん強制はしません。貴方の意思を尊重します」ニコッ


「っ!?」


ぶっちゃけると、女の子の裸とか見るのは恥ずかしいんだけどね...


「分かりました....この『アンナ・ドーベル』、パンドーラ嬢様の為にこの身を捧げます!」


「えっと....そこまで、頑張らなくてもいいですよ?」


大丈夫かなぁ...ちょっと心配....


(あれ?そうえば...パンドーラ嬢様さっき『()』って言っていたような...気のせいですかね?)


~~~~


自然に囲まれた庭でガーデニングテーブルに腰を掛ける僕がいる.....ここで、お茶を飲むことになってるんです。


「....」コポコポ


アンナさんの素早い手つきで、お茶を作っている.....うん、茶葉のいい匂いがしてきた。


「どうぞ、召し上がってください」コトッ


「ありがとうございます。アンナさん」


「さ...さんだなんて!呼び捨てで構いませんよ!」


「そ、そうですか?」


うーん....僕はいつもさん付けで読んでるからな....呼び捨てにちょっと抵抗あるな...


「では、いただきますね」コクッ


そう言い、僕は砂糖を2つぐらい入れて、口に流し込んだ....っ!これは――


「美味しい...良いお茶ですね」


「ほ...本当ですか!」


「はい、心が暖まります。こんなおいしいお茶を入れれるなんて凄いですね、アンナ――」


「.....」プルプル...


ええええっ!?な、なんか泣きそうになってる!?な、なんで!?


「えっとえとえと....あ、アンナどうしたんですか!?な、何か余計なこと言ったんですか??」


「グスッ...す、すみません、違うんです。わ、私、こんなに褒められるなんて思ってなくて...」


ええ...もしかして、うれし泣き?


「わ....私、ドジでいつも先輩から怒られて、それでも大切な家族の為に頑張って、この屋敷のメイドとして雇われてるんです」グスッ


「そ、そうなんですね」


「はい、だからこうして褒められるのは家族以外で初めてで....すみません、みっともなくて...」


そうなんだ....だから、涙を....なんて健気な人なんだ。


「――いいえ、みっともなくないですよ」


「....ふぇ?」


僕はアンナの手を握り、呟いた。


「家族の為にこの手で一生懸命頑張ったって伝わってきます。それに、辛くても家族の為に努力するなんてすごいと、ぼ――私は思います」


「パンドーラ嬢様....」


「だから、言わせてください....アンナ、よく頑張りましたね」


「......」プルプル....



「うわぁぁぁんっ!あ゛、あ゛り゛か゛と゛う゛こ゛さ゛い゛ま゛す゛!」



アンナ....相当ため込んだんだな....すっごい泣いてる。


しばらくして....


「す、すみません....恥ずかしいところを見せてしまって...」


「大丈夫ですよ....私は気にしてませんから」


「はうう...」シュン


...なんか、一瞬犬の耳が見えたような....気のせいか?


「もしよかったら、貴方の家族の話を私にしていただけませんか?」


「ふぇ!?い、いいんですか?」


「はい、アンナの話す顔がとても喜んでいて、こっちもなんだか楽しくなる気がするんです」


「はわわわ....わ、分かりました」


「よろしくお願いしますね、アンナ」


こうしてメイドの『アンナ・ドーベル』と仲が良くなることができました!


よし、この感じでもっといろんな人と信頼とか色々高めよう! マジで!!



後日...


「こちらはバッファーとバントンの合いびき肉を贅沢に使った『ハンバーグ』です!どうぞ、ご賞味ください....」


「ご...ゴグ....なんてデカいハンバーグなんだ....で、では」


スッ....プシュッ


「すっ...すごい!!切った瞬間、肉汁がまるで花火のように....!あ、味は―――...ッ!!おっ美味しいっ!」


「っ!」グッ!


「――....ッ!ジューシな肉厚に飲み物のような肉汁....そしてその中に入っているスパイスや調味料....それがいま混ざり合って、一つになっている―――何という罪の味...!」


「お褒めの言葉を預かり、光栄です!」ペコッ


「こんな美味しいもの作っていただき、ありがとうございます、フレンチさん!」



「ありがとうございます!!」



(((すっごい自信だ....)))


「まぁ...あんな顔をしたパンドーラ嬢様を観れば、そりゃ自身もつくだろうな...」ゴニョゴニョ


「パンドーラ嬢様、口元にソースが...」フキフキ....


(なっ...!そんなことすれば!?)


(お仕置きを!?)


「あっすみません....美味しくてつい....」


「ふふっ...意外と可愛いところがあるんですね、パンドーラ嬢様って」


「うぅ....恥ずかしい限り....」


((なっなにぃぃぃぃっ!?))


「ばかな....あんな態度を取れば一発でお仕置き確定だぞ....!」


「....なぁ、やっぱりなんかあったんじゃ?もうかれこれ1週間たって、いまだにお仕置きされた人はいないぞ?」


そりゃそうだよね!僕はそんな怖いことしないから!!


「本当に心を入れ替えたのか?」


(.....ちっ、心を入れ替えた?ふざけんな...そんなこと、あるわけない!必ず化けの皮をはがしてやるぞ....パンドーラ!!)


銀色の短髪の執事が黄色の瞳で僕を睨みつけた....





「ブルッ....なっなんだ?いま寒気が...」

「?」

アンナ・ドーベル 女

青髪のボブカット、瞳は赤色

いつもドジするが努力は人一倍強い。

パンドーラの世話でお茶と髪の整えが得意なっている

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