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2ページ いくら何でも嫌われすぎる....

「はぁ....はぁ....やっと着いた.....」ヨロヨロ


何とか流れる川を下って無事?に町へついた僕....にしてもすごいにぎわっているな....


「....うぅ、あっ」


僕の目に映るのは....母親が子供の手を握って、笑っている姿だった。


「......」


僕はその光景をみて、()()()()と思ってしまった.....父さんも母さんも仲のいい友達もいない、たった一人しかいない孤独に、心が痛むな....


「あっ、ママ、あそこに綺麗な人がいる!」


あっ子供がこっちに指さしてきた。可愛いな....


「ひっ....パ、パンドーラ様」


えっ、なんか母親が怯えてる。


「し、失礼しました!」ダッ


えぇぇ!?子供を抱えて逃げたぁ!?


「みろ、パンドーラ様だ...」


「パンドーラ様だ....」


や、やばい...なんかざわざわし始めたぞ....こ、声をかけないと....


「あ...あの....」


「「「ひぇぇぇぇぇっ!」」」


「.......」ポツーン


....分かってはいたけど、いくら何でも嫌われすぎるだろぉぉぉ!!




その後僕はパンドーラさんの記憶を頼りに家まで歩きまわった。

.....ここがパンドーラさんの家....すごい豪華だ、さすが令嬢.....


「あっ、人だ....もしかして、見た目的に使用人なのかな....取り敢えず話しかけてみよう」


そう思い僕は、その使用人たちに声をかけてみようとする....あっ気が付いた。


「「「!?」」」


「!?」


えぇぇ!?今度は使用人たちが驚いてる!?


驚いている間にせっせと、使用人たちが道を作りお辞儀をする。


「「「「お...お帰りなさいませパンドーラ嬢様!!長旅お疲れ様です!!」」」」


す....すごい、これが貴族.....こんな性格でもやっぱ令嬢なんだな....


「パンドーラ嬢様!」


「ピェッ!?」


うわっびっくりしたぁ!?僕が屋敷に入ろうとしたら急に年を取っている執事が聞いてきた....


「本日の修行の長旅お疲れ様です。すぐ様ご入浴の準備をいたします」


お風呂か....すごいデカいんだろうな.....でも今疲れたし....


「ありがとう、でもいいわ。私はいま寝たいの」ニコッ


「「「「「!?」」」」」ゾワワワッ!


なんか驚いてる!?それだけで!?どんだけ恐ろしいことしたんだあの人!?いくら何でも嫌われすぎんだろ!!


「しししし....失礼しました!ただいま急ぎで準備いたします!」バッ!


「えっ!?ええっ、大丈夫ですよ!そんなに急がなくても!」


「「「「「!?」」」」」ざわざわ....


「えっ...えっとじゃあぼ――私は部屋に戻りますので....」コソコソ


僕はそう言いコソコソと家に入って行った....


「.....えっ助かった?―――い、急いで就寝の準備をしろ、急げ!」


「「「「はっはい!!」」」」


数分後....


僕の目の前にはいかにもフカフカそうなベットが置いてあった。


「つ....疲れたぁぁぁ....」ボフッ


ふわぁぁ....何この布団....めっちゃフカフカ.....やばい、眠くなった....


「zzz.....」


僕は疲労が溜まっていたのか、そのまま眠ってしまった....




朝....


「...ふぁ?」


僕が目覚めると、そこはフカフカなベットだった....やっぱり夢じゃないか。


コンコンッ


「パンドーラ嬢様、入りますよ」


「んむっ」


僕があくびしていると、使用人が入って来る。


「お着替えをお持ちしますので、その間お食事の用意をしますが....『肉』と『魚』、どちらにいたしましょうか?」


「えっ....あっ...」


そうだった...僕、帰って来てからそのまま寝たんだった....


「そうですね....えっと、お肉でお願いします!」


「!?....え、ええ、畏まりました」ペコリ


と、使用人がお辞儀して、出て行った....うう、着替えって言っても僕は男なんだよな////

.....仕方ない、こうなってしまった以上腹くくれ、正義!――でもやっぱり恥ずかしい....


「お待たせしました、こちら『バッファーのサーロインステーキ』です」


僕は着替えて、記憶を頼りに食事の場へ向かった後、目の前でコックが調理してお出しした。すっ...凄い!なんていい匂いなんだ....バターの香りが食欲を引き立たせている!――あっそう言えば....


「えっと....バッファーって?」


「『ビクッ!』.....ばっ、バッファーと言うのは、牛型の魔物なのですが、味は高級でよく貴族でお出しされる食材でもあります!」


「そ、そうなんですね」


魔物の料理か.....まぁゲームでもよくある話だもんな。現実だと牛とかじゃなく馬とかクマとか上げの果てには虫までも食べれるし....ここだと()()()()()なんだな。


パクッ


「!!」


うっっっっまっ!!なんだこの肉!?噛んだ瞬間溶けたぞ!?こ、これが貴族の食事....なんて豪華なんだ!これをひっくり返すなんて....何という罰当たりなことを....!


「「「「......」」」」


「....」ゴクリッ


「....お――」


「『お』っ!?」


このシェフ、『フレンチ』さんは驚いていた、何故なら、パンドーラが笑顔で『お』と言うのは、それは『お仕置き』という合図なのだ。それで幾度も使用人たちを最悪な目に遭ったらしい.....


(なんだ!?何がダメだったんだ!?あんたが頼んだ肉じゃないのか!?ま、まさか肉の種類がちがうのか!?そのために聞いたのか!?.....やばい、とりあえず謝るしかないのか!?)


....でも、今は()が入っている。当然でる言葉は――


「も、申し訳「おいしいです!すごくおいしいです!!」.....えっ?」


「「「「!?」」」」


「この肉の柔らかさですかね、口に入った瞬間とろけてなくなってしまいます!あとにおいも良いですね!バターの香りとこの肉の肉汁?ですかね、どんどんご飯が進みますよ!」パクパク


「えっ?....ど、どうも、ありがとうございます?」


ヤバい、美味しい!ドンドンお代わりしてしまう!


「???」ポンッ


「命拾いしたな....にしてもパンドーラ嬢様、あんなに()()だったか?」


「あの修行の旅の間に何かあったんじゃ....」


「馬鹿ッそんなわけあるか...偶々だろ!何者かに入れ替わりとかなければこんなことにはならないぞ!」


....コソコソ話してるように思っていると思いますが聞こえてますけど。でもこの人の言う通り、 憑依した形で入れ替わってるんだよな.....オイシイ.....本当、どれだけ嫌われてるんだ.....(本日3回目の嫌われてる発言)


「ぱ、パンドーラ嬢様!食後のケーキをお持ちしました!」


と、今度はメイドらしき使用人がホールケーキを運んできた....いや流石にホールは多すぎじゃない!?


「あっ」コケッ


「!」


っ!メイドさんがこけた!?あっ危ない!?


バッ


「くっ!」ズザザザッ!!

「へっ!?」


「「「!!」」」


ふぅ、なんとかメイドさんをキャッチしたぞ...


「あ....あののの(オワッタ...私の人生....)」


「大丈夫ですか?」


「ファッ!?だ...大丈夫です....」


「良かった.....急ぐのは良いですが足元に気を付けてくださいね」ニコッ


「はっはい!」


「「「!!!???」」」」


あっケーキが.....もったいないことしてしまったな...


「あの....い、急いで食後のデザートを!?」


「あ、有難いけど....今度は一切れぐらいで大丈夫ですよ!?だからそんなに慌てないでください!」


「あ、あうう....」


「お、おい見たかあれ?」


「ああ....普通なら、あんなことをすれば()()()()()()()()が起こるはずなのに...」


「お咎めなしどころか、逆にこっちの心配を.....どうなっているんだ」


「何が起こっているんだ?.....パンドーラ嬢様に一体....」


な...なんか大変なことになったぞ....!?


こうして、正式正義ことパンドーラ・バルムンクは無事にこの世界になじめるのか!頑張れ正義!信用ゼロだけど頑張れ正義!











「.....ちっ、死にぞこないが....なぜ生きている?」

木の陰に隠れ、窓から様子を見ている謎の人物が呟くと、フッと風のように消え去った。

貴族で一般的な食材(ニク編)

バッファー 牛型の魔物で、日本で言う黒毛和牛に近い高級品らしい

コカトリ 蛇顔の尻尾か生えた鶏型の魔物、身の他に尻尾の蛇は酒によく使われる

バントン 豚型の魔物、ストレスで背中から炎を出す。良い火加減で倒すと、香ばしい肉に変わる。やりすぎると身が固くなるらしい


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