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これまでのあらすじ

これまでのあらすじを振り返る。




世の中には、いろんなカップラーメンの種類がある。いろんなハンバーガーの種類がある。その組み合わせは、無限大ともいえる。

もしも、そんなカップラーメンや、ハンバーガーだけでステータスをアップさせることができたなら?


俺は、無類のカップラーメン好きである。

毎日のように、カップラーメンを食べながら過ごしていた。

別にカップラーメンが特別に好きだったというわけでもなかったのだが、あまりお金も持っていなかったということもあり、

カップラーメンの中でも一番安い値段のものを買っていたら、いつの間にか、それが好きになった、という話だ。


しかし、ある日俺は、トラックに跳ねられ、死亡した。

気がついたら、俺は見たことも無い場所にいた。そこから、あてもなく歩く。


俺の名前は麺田(めんだ)時男(ときお)。奇しくも俺は、カップラーメンを輸送していたトラックに跳ねられ、死亡した、はずだった。ここは死後の国なのか?


そう思いながらさまよっているうちに、見知らぬ人物が近寄ってきた。


「おお、メンダ・トキオだね。私は君にこれを渡すために、ずっとこの時を待っていたんだ。

これは、カップラーメンだ。」


カップラーメン。よく見ると、イラストも何も書かれていない無地の、中身は麺だけの、麺以外に何も入っていないカップラーメンだ。


「このカップラーメンは、見た目は只の

カップラーメンだが、具材や麺の種類、さらにはスープの種類の組み合わせ次第で、いろんなカップラーメンが作れる。

カップラーメンの組み合わせ次第で、戦いの時のステータスの値を上昇させることができるんだ。」


なんだか、キツネにでもつままれたような気分だったが、とりあえず、このカップラーメンを一個だけ受け取ることにした。

ちょうど、腹も減っていたしな。

謎の人物は名乗りもせずに去っていった。

その後、会うことも無かった。

なんだよ、麺しか入ってないカップラーメン渡して、それだけでトンズラかよ、と思ったが、このままでは本当に、あてもなくさまよい歩いたあげくに行き倒れ、ということにもなりかねないぞ。

ちょうど、近くに町があるのが見えてきた。とりあえず、あの町に行ってみよう。


町に到着。いわゆる西洋中世風の町だ。

武器防具屋、道具屋、魔道書の店、宿屋、占いの店と、町の右側にひととおりの店がある。食料品店や、衣服を売っている店もある。

おっと、衣服は現代の服装のままだった。

とりあえず、衣服の店で、こっちの世界の人間になりすますため、衣服を買おう。


ところが、またまた困ったことに。

「あれ?それはお金なんですか?」

なんてことだ。人間界のお金と、異世界のお金では違うんだ。したがって、人間界のお金は異世界では使えないということに。

「お金に困っているんですね。でしたら、こちらの服を、タダでお譲りしましょう。」

またもや、奇妙ななりゆきで、服と、手袋、魔法使いがかぶるような帽子、それと靴も手に入れ、さっそく身につけた。


一方、町の左側は、町長の屋敷と、普通の民家が何軒か、それと、奇妙な店を見つけた。

『トッピング屋』

どうやら、ここがカップラーメンの具や、スープを選択するための場所のようだ。




『トッピング屋』に入ってみることにした。

「いらっしゃい。トッピング屋にようこそ。」


いろんな具材の中から、好きな具材を入れることができる。

卵、エビ、ネギ、メンマ、チャーシュー、

そして注目したのが、謎肉だ。

謎肉、何の肉なのかは謎だから、謎肉というらしい。しかし、何かの肉ではある。


「それじゃ、謎肉をいただこう。」


他にも、カレー用の具材や、イカや貝などのシーフードもあったが、とりあえず、まずは謎肉を入れてみることにした。

謎肉を入れると、今の通常ステータスが倍の数値になるという。


今のステータス


HP 60

MP 10

攻撃力 60

守備力 50


力    60

素早さ  15

運のよさ 5


それでは、お湯を注いで、さっそく謎肉入りのカップラーメンを食べてみる。

謎肉入りのカップラーメン。なかなかおいしいな。そして気になるステータス。


HP 120

MP 20

攻撃力 120

守備力 100


なんということだ。本当に、ステータスが倍の数値になったぞ。

これを食べまくって、さらに倍、倍、倍と、かけ算で増やしていけば、あっという間に、最強になれるかもしれない!

いや、そんな詐欺みたいな話があるわけがないと、初めは思っていたが、もしかしたら、本当にそうなれるかもしれない。


謎肉効果を確かめるために、謎肉とカップめんを買いあさることに。

ここでは、前の世界の現金も使えるが、あっという間に、金を使いきる。

宿代も無い。すると、2階の部屋が空いているから、タダで泊まっていいという。

他にどうすることもできないので、お言葉に甘えて、宿泊させてもらうことにした。




謎肉のカップラーメンを食べまくったら、ステータス倍、倍、倍で、あっという間に最強ステータス!なんて、そんなにうまくいくはずもなく、次の組み合わせを見つけることにした。

今度は、特殊な技や、特殊能力を身に付けられるような組み合わせを見つけてみることにした。


特殊な技や、特殊能力なのだから、特殊な食材なのだろうなと思った。


たとえば、激辛食材とか、シーフードとか、めったに手に入らない、激レア食材とか、あるいは、まずカップラーメンには入れることは無いだろうと思うような、珍味の食材とか。


手始めに、香辛料を入れて、辛口ラーメンにしてみる。

「いただきまーす!」

一口入れてみる。すると、さっそく辛味が襲ってくる。

「辛ーい!」

思わず火を噴いた。本当に、炎が口から出てきた。どうやらこれは、炎を吐くという特殊能力を身に付けたようだ。

ドラゴンとかが炎を吐いて敵を攻撃するように、俺も炎を吐いて敵を攻撃できるようになったんだ。

激辛香辛料は、量を増やすたびに辛味が増す。香辛料の種類によっても、辛味は変わる。

ということは、辛味に耐えながら、激辛ラーメンを完食したなら、

それこそ『激しい炎』や『灼熱の炎』などもマスターできるという計算になる。

【※よい子のみなさんはマネをしないでください。あくまでもこの物語の中だけの話ですので。】


次に、凍らせて冷たくしてみた。最近では冷やしラーメンというのもあるらしいが、ここまで凍らせたのは初めてだ。

「いただきまーす!」

これで、『冷たい息』をマスターした。

アイスクリームみたいに凍らせて、それこそ絶対零度まで凍らせたら、

それこそ『凍える吹雪』や『冷たく輝く息』なんてのも、マスターできるという計算になる。

【※よい子のみなさんはマネをしないでください。あくまでもこの物語の中だけの話ですので。】

とまあ、こういった感じで、いろんな組み合わせを試してみることにしたわけだ。


ああ、もう今日は眠くなってきた。今夜はもう寝ることにしよう。

続きはまた明日。というわけで、おやすみなさい。


あっという間に、寝落ちする。


そして、日はまた登り、翌朝を迎えた。



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