表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/32

3 ダンジョンリフォーム

スマホのチュートリアルに従ってメニューから【ダンジョンリフォーム】をタップする。


DP     :400/400

支配面積   :4k㎡

階層     :1

配下     :0体

ダンジョンコア:1個

特殊効果   :不可侵障壁展開(チュートリアル期間)


【フィールド】

【建築】

【罠】

【パック購入】(スペシャルセール期間)


自宅周辺の立体的な地図とダンジョンのステータスが表示され、画面下部にボタンが並んでいる。


赤文字で強調されているスペシャルセール期間が目に付くが、とりあえず上から順番にチェックしよう。


【フィールド】をタップする。


森、荒野、墓地、沼、山、川、草原、氷雪、溶岩、砂漠…等、様々な地形がリストに表示された。


多くの地形は1k㎡あたり50DPみたいだが、溶岩や氷雪等の過酷な地形だと150~200DPぐらいのコストになる。


前の画面に戻り、今度は【建築】をタップ。


通路、部屋、家屋、見張り台、井戸、城、教会、鐘楼、防柵、倉庫…等、多種多様なオブジェクトが表示された。


家屋を選択して詳細を見ると木の家で30DP、庭付き現代建築の家で200DPだった。


戻って他のオブジェクトを確認すると、中型ぐらいの西洋城で200DP、木の防柵は幅5mで5DPだ。


次は【罠】を確認する。


落とし穴、センサー式(矢)、センサー式(檻)宝箱爆弾、毒沼、粘着物質、感電、落石…等、様々な罠があった。


コストは安くて落とし穴2m×2mの4㎡で40DP、高くて宝箱爆弾の500DPと、罠は全体的にコストが高いように感じる。


最後に【パック購入】をタップ。


スターターパック(期間限定)、ビギナーパック(期間限定)、レギュラーパック、スペシャルダンジョンパック、ボーナスオファー(期間限定)…等、結構な種類のパックがある。


試しにスターターパックを確認する。


森    4k㎡

防柵(木)8

見張り台 1

木の家  1

井戸   1

落とし穴 2

 

コスト  300DP


【スターターパックを購入】


なるほど、この内容で300DPはかなり安い。


個別で買えば合計430DP相当が300DPとなってお買い得だ。


次はビギナーパックを確認する。


石壁の部屋   2

通路      3

倉庫      2

防壁(石材)  10

(やぐら)       2

センサー式(槍)2

火炎床     4


コスト   500DP


【ビギナーパックを購入】


個別で買うと700DP相当なところ500DPとなっている。

 

こちらもかなりお買い得だが、俺は400DPしかないのでビギナーパックはまだ買えない。


他のパックも見てみたが、どれも400DPより高くて買えなかった。


実質スターターパックしか買えない。


まだ防衛戦に必要な情報が全く無い状態だから個別で揃える気にはなれない。


お得だしスターターパックにするか。


【スターターパックを購入】をタップした。


ゴゴゴゴゴッ


地響きと共に景色がグニャリと変貌していく。


全ての変化が収まると、周囲は石材で造られた部屋になっていた。


「え?森じゃなくて?」


確か石壁の部屋はビギナーパックの方だったはずだ。


俺が購入したスターターパックは森だ。


不思議に思いながら部屋をよく見ると、中央の台座に綺麗な球体が置いてある。


球体に近づくと温かな波動を感じる。


直感的にダンジョンコアだと分かった。


台座とダンジョンコアしか無い部屋には出口が1つある。


ちょっと外を確認してみるか。


短い通路の先には上りの階段があり、階段を上ると外に出れた。


外は多くの樹木が見られ森になっていた。


俺の自宅や周辺の住宅は消えてしまったな。


自称邪神に記憶を破損されたせいで大した思い入れは無いが、マンションの自宅の方が住み心地が良いのに残念だ。


これも生き残るため強くなるために必要な喪失だと割り切るしかないか。


地形が変わってしまったが人は居るのだろうか。


その場でぐるりと見渡しても人の姿は見えなかった。


良かった、居たら敵同士だから襲って来るかもしれないもんな。


そうだ、もう俺は人じゃない。


この創り変えられた森を見て、今までの全てがいたずらやドッキリなんかじゃないとハッキリ理解した。


俺は魔王で人類の敵だ。


そして俺の敵が人類なんだ。


生き残る為に一刻も早く強くならなくては。


こうしている間にも他の魔王や人類はチュートリアルを終えてレベルアップ(ファーム)しているかもしれない。


外の確認は終わったので直にダンジョンコアの部屋へと戻った。


チュートリアルを進めるべくスマホを操作する。


『メインメニューの【ダンジョンマップ】をタップして購入したアイテムをダンジョンに配置しよう』


指示に従いメインメニューまで戻って【ダンジョンマップ】をタップする。


今俺が居るダンジョンコアの部屋を中心とした立体的な地図と幾つかの項目が表示される。


【罠】

【建築物】

【その他アイテム】


『アイテムを選んで設置したい場所にドラッグ&ドロップしよう』


【建築物】をタップすると、所持しているリストが表示された。


【罠】

【建築物】

 防柵(木)8  NEW

 見張り台 1  NEW

 木の家  1  NEW

 井戸   1  NEW

【その他アイテム】


どこに設置しようか。


4k㎡の円が俺の支配領域となっているがこの設備で全ての境界線を守ることは不可能だ。


俺のダンジョンは高槻市の赤大路町になるが残念ながら海や崖といった進行不可能な地形に隣接した立地ではない。


境界線を守るなら全方位に防衛設備を設置しないといけない。


ここはダンジョンコア部屋への入口を守る感じで設置するしかないな。


DPが貯まれば少しずつ防御設備を支配領域の境界線付近へと広げていけば良い。


ダンジョンコア部屋の入口を囲うように防柵を設置し、付近に見張り台を建てた。


防柵の内側に木の家を建てて、家の隣に井戸を設置した。


落とし穴はダンジョンコア部屋の入口から真っ直ぐ前の防柵に挟まれた場所に設置した。


スターターパック分の設置が完了したので次のチュートリアル『配下を創造しよう』へと着手するのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ