表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/32

21 豊中市へ侵攻

そこそこ強かったな。


勇者でランクC相当、周りの仲間でランクD相当の強さだと感じた。


俺の【肉体】がランクBだったから一方的だったが、同じランクCだったら手こずったかもしれない。


これはレベルアップの速度差で勝ったんだ。


この先コツを掴んだ人類が頭角を現してくるだろう。


俺ももっと早く効率良くレベルを上げないとな。


そう心に思いながら勇者達の装備を拾ってアイテム収納袋に放り込む。


【創造】を伸ばす予定は無いから使わないかもしれないが、【フリー配下創造】で使う素材用に一応拾っておいた。


ダンジョンを出て飛翔し箕面市の北を侵攻する。


「ここも全滅か」


5つのダンジョンがあったが、全てのモンスターが全滅してダンジョンコアを破壊されていた。


恐らく勇者ユウタの仕業だろう。


中途半端に育った魔王がユウタを育ててしまったというわけだ。


人類がランクC相当まで育つのに何体のモンスターを倒す必要があるんだろうな。


これからはもっと弱肉強食が激しくなっていく。


弱い魔王は別に良いが、強い【創造】特化の魔王は人類に狩られる前に俺が眷属化しておきたい。


「次は何処を攻めようか」


箕面は粗方皆殺しにしたから南下して豊中市に攻め込むことにした。


「オラオラオラァ!!」


ファイヤーストームで街を焼き、施設に籠っている人間達にはゴーストソードとロングスラッシュの合わせ技で殲滅する。


ゴーストソードのおかげで建物に侵入する作業が無くなり非常に効率的に人間達を虐殺できるようになった。


更には暴虐の魔剣の効果で追撃のロングスラッシュが発動するため殲滅スピードが大幅に上がった。


「なんか人が少ないな」


過疎化してる町ではなかったはずだが、道路には人を殆ど見かけず大型の施設に籠っているケースが多かった。


そして反撃してくる人間の数が圧倒的に少なかった。


皆でダンジョンでも攻めているのかね。


疑問に思いつつも南下を進めていると、人間の集団が現れた。


30人ぐらいの鎧と武器を装備した集団だった。


「目標確認!総員撃てぇ!」


先頭の鉄の鎧を着たおじさんが叫ぶと、俺に向かって一斉に魔法を撃ち始めた。


全員がファイアバードやサンダーボルト等の結構威力の高い魔法を使って来る。


俺はブリンクで位置を変え、ファイアストームを叩き込んだ。


「くっ、支援部隊はマジックシールドを展開し医療部隊は回復に当たれ!」


殆どの人間が1撃では死なず持ち堪えた。


すぐ防御態勢に入り負傷者を回復している。


よく訓練され戦闘に慣れてる感じがする。


もはや軍隊だな。


マジックシールドがウザイから肉体で攻めるか。


レイジパワーとマナバーンを発動させ、上空からロングスラッシュを撃ちまくった。


暴虐の魔剣の追撃も合わさって無数の斬撃が人間の軍隊を襲う。


マナバーンのせいか斬撃がヒットすると紫の炎が噴き出るもすぐに消えた。


斬撃は簡単に鎧と肉を貫通して軍隊を(こま)切れにした。


人間が使って来た魔法の種類から推測してランクE相当のステータスだと思うが、それにしては威力が高いしタフだった。


バフで底上げしてランクDに匹敵する能力になっていた様に思う。


俺は南下を再開し人間達を殺して進んだ。


すると道中でモンスターが人間達を襲っているのを目撃した。


襲っているのは牛の頭を持つ大柄な人型モンスターと、巨大な白い狐のモンスターだった。


「ブモォォォォ!!」


牛頭のモンスターが雄叫びを上げ、素手で人間を殴り殺す。


「豊中の魔獣だっ!皆逃げろっ!豊中の魔獣が出たぞっ!!」


1人が犠牲になっている隙に他の人間達が散り散りになって逃げる。


「ミノタウロスは遅いですわ、人間が逃げてしまいますわ」


そう言う狐から青白いオーラが噴き出すと逃げる人間達に青白い炎の塊を飛ばす。


「うわぁあっ!熱いっ!」


「クソっ!火が消えないっ!誰か何とかしてくれ!」


「触るなっ!火が移ったら死ぬぞ!!」


消えない青白い炎に慌てふためき足が鈍った人間達をミノタウロスと呼ばれた牛頭のモンスターが襲い掛かる。


ドガッ


1人ずつ素手で殴り殺していった。


ミノタウロスか、初めて見るモンスターだな。


あの狐のモンスターも初めて見る。


しかも喋ってたし。


【創造】伸ばしてて前線に出てるから魔王ということは無いだろうがランクは高そうだ。


一先ず攻撃。


ファイアストーム!!


渦巻く巨大な炎がミノタウロスと狐のモンスターを襲う。


炎の勢いが収まると、2体のモンスターは火傷を負いながらも戦闘態勢で襲撃の犯人を捜しキョロキョロ周囲を見ている。


「誰です!?」


「ブモォォォ!?」


これはランクD以上はあるな。


軽傷具合からしてもしかするとランクCかもしれない。


となると主人の魔王を眷属化してこのモンスター達も配下に加えたい。


殺すのは止めておこう。


俺はブリンクで離れた位置に瞬間移動し、周囲の街を眺める。


南西の方角に巨大な森のダンジョンがあった。


初期ダンジョンより随分広く豊中市から随分西にはみ出してる。


隣の服部緑地公園より随分広い。


スマホのホームメニューにあった【領域支配】の機能で支配領域を広げたんだろうな。


俺は全速力で巨大な森のダンジョンへと飛んだ。


森ダンジョンに侵入するとスマホを操作し地下の入口を確認する。


珍しく中心ではなくダンジョンマップの北東にあった。


ここから近いな、と思っているとスマホに気を取られている隙に青白い炎が飛んできて俺に当たる。


「う゛ぉっ」


久しぶりにそこそこダメージを受けた。


急いでスマホを仕舞い暴虐の魔剣を構える。


この炎はさっき見た狐の魔法だな。


森の樹木が邪魔で見にくいが、上から見ると狐の白い体が緑の景色の中で目立ち位置が分かった。


他にも杖を持った猿だとか、馬の下半身に人間の上半身を持ったケンタウロス的なモンスターも見えた。


あちこちで一斉に魔法を撃って来る。


俺はブリンクで回避し、ダンジョンの地下へと飛び込んだ。


通路を進み、1つだけあった落とし穴の罠を飛んで通過する。


「「グルルルルッ!!」」


通路で黒い三つ首の狼が襲って来る。


軽トラ程のデカさで避けて通る隙間が無い。


視認できない場所にブリンクは出来ないし、後で配下にするつもりで殺せないから困ったものだ。


動けなくするしかない。


効いてくれよ。


スタンショック!!


電流が三つ首の狼へと流れ感電させた。


効いてくれて助かった。


三つ首の狼が屈んで出来た上の隙間から先へと進む。


「「グルルルルッ!!」」


また三つ首の狼が通路を封鎖していた。


スタンショック!!


全く同じ方法で突破するも、また新たな三つ首の狼が待ち構えていた。


その後3体の三つ首の狼を感電させて通路の先に進むと部屋に侵入した。


「「グォォォオオッ!!」」


大音量で部屋のモンスター達が雄叫びを上げた。


捻じれた角と蛇の尻尾を生やしたライオンが真っ先に飛び掛かって来る。


ブリンク!


部屋の出口付近に瞬間移動するも、近くに居た一本角の馬が青いオーラを纏いながら突進して来た。


カァンッ


暴虐の魔剣で角を弾いて角度をずらし突進を回避した。


後ろから白い狐が青白い炎を放ち白い髭をたくわえた猿が杖から竜巻を放つ。


ブリンク!


間一髪のところで部屋の先へと瞬間移動し、通路を進む。


「ちょっと!遅いミノタウロスが前を塞いで侵入者を終えないですわ!」


後ろで狐とミノタウロスの声が聞こえた。


モンスター達が部屋から出て追って来てるのだろう。


追いつかれると厄介だ。


俺は全速力で突き進み、次の部屋に到着した。


「「グォォォオオッ!!」」


またも凄まじい雄叫びで俺を歓迎してくれた。


先程の部屋に居た種類のモンスター達に加えて森で見かけたケンタウロスのモンスターに狼人間、ドリルの角を持つゴリラまで居る。


同じ種族の数も多い。


しかし魔王らしき個体は見当たらなかった。


ブリンク!


部屋の奥へと進む通路手前に瞬間移動し、出口を塞ぐ角を生やしたライオンに魔法を放つ。


スタンショック!


感電しているライオンを暴虐の魔剣で殴ってどかしたところにゴリラの角が背中に刺さった。


「痛ッ」


痛かったが角ゴリラと俺で【肉体】の差があったのか深くは刺さらなかった。


すぐに角から抜け出し角ゴリラを蹴り上げる。


後から押し寄せる大量の魔法を角ゴリラを肉盾にして防ぎ通路への脱出を試みる。


ブリンク!


通路に瞬間移動すると全力で疾走する。


次の部屋に到着し中央にダンジョンコアが見えたが魔王らしき個体は居らず、両脇に居た白い狐が決め撃ちで既に青白い炎を放って来ていた。


ブリンク!


多少青白い炎を喰らいつつ、右の狐の後ろに瞬間移動した。


スタンショック!!


「キャッ!?」


白い狐の【魔法】ランクが高いせいか電流が流れても少し怯んだだけで体勢を立て直した。


ダンジョンコアを挟んだ向こう側に居る白い狐が青白い炎を連発してくる。


サイドステップで躱したが、手前の白い狐が撃って来た青白い炎を被弾した。


熱い。


「クソッ」


魔法が効きにくいならフィジカルしかないだろう。


レイジパワー!!


マナバーン!!


俺の身体が一回り大きくなりスタミナが消耗する代わりに力が溢れる。


暴虐の魔剣を左手に持ち、素手の右手で手前の白い狐の腹を殴った。


「ギャンッ!?」


殴られた白い狐は壁に吹っ飛ぶ。


奥の白い狐が青白い炎を連発してくるがお構いなしに接近し、腹を殴り吹き飛ばす。


俺はその隙にダンジョンコアを掴み取ったのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ