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17 ダンジョン周辺を攻めます

全身が熱くなりピクピクと筋線維が勝手に動く。


変化が終わると、頭がスッキリした。


そして身体は力の奔流を感じていた。


「な、ナギ様?」


コウヤが俺を心配してくる。


「進化しただけだ、心配するな」


目線が高い、身長は高くなったようだ。


手を見ると皮膚がサファイアブルーになっていた。


爪は以前と同じく鋭いが見るからに前より硬そうだ。


頭を触ると額から頭上にねじれた角が2本生えており、髪は長い。


胸に下ろした髪を見ると金髪だった。


そして尻尾と翼は健在だった。


スマホを操作してステータスを確認する。



名前:ナギ

種族:魔王 (グレーターデーモン)

LV:11

AP:14

DP:1012/400

肉体:C

魔法:C

速度:D

創造:G

練成:G

魅力:G

効率:G

情報:G

支配領域:4k㎡

スキル:魔王

    眷属化

    隠密

    変身

    儀式

    パワースラッシュ

    トリプルスラッシュ

    チャージスラッシュ

    ブレードダンス

    レイジパワー

    ロングスラッシュ

    マジックウェーブ

    マジックバリア

    ダークレイン

    シャドウスパイク

    ファイアストーム

    マナドレイン

    ブリンク

    イリュージョン

    ハートブレイク

    スタンショック


レベルが11になったから進化したみたいだな。


儀式のスキルが追加されているのでタップして詳細を見る。


儀式 上限値分のDPを消費して眷属を四天王に昇格させる。四天王になると能力にボーナスが付与されスキル四天王を獲得する。4体までしか四天王に出来ない。


なんだ、配下の強化か。


今は強い眷属が居ないので使う事の無いスキルだな。


ステータスを見終わり、【能力UP】からAPを割り振る。


【速度】をD→Cに上げた。


残り4APは残しておきAPの割り振りを終えた。


配下がやられてしまったので補充する。


本当は眷属化以外にDPを使いたくなかったが、こうなっては仕方が無い。


また俺の留守中に強者が侵略して来る可能性もゼロじゃないからな。


【カタログ配下創造】から悪魔族のインプを7体創造した。


俺が進化先に悪魔族を選んだことで追加されていたのだろう。


ランクGだが1体15DPする。


人間の3歳児みたいなフォルムだが少し手足が長く小さな角と尻尾と翼を持っていて肌が赤い。


ステータスを確認するとスキルはダークバブルとスリップという2つの魔法を所持していた。


ついでに確認した元ワームの蟻はキラーアントというランクFのモンスターに進化していてスキルはそのままだった。


「インプとキラーアントはコウヤの指示に従って行動しろ、キラーアントは今まで通り死体を喰え、俺は周辺を襲いに行く」


「ナギ様、今度は必ずお役に立てるよう尽力致します」


コウヤは別に何も悪く無いけどな。


「ああ、期待しているぞ」


そう言って俺は飛翔する。


身体が軽い。


進化と【速度】ランクCに上げたおかげで段違いの速さになっているのが分かる。


身体を西へと向けて飛行する。


俺のダンジョンを襲撃した魔王に仕返ししたいところだが、まずは根本的な原因を解決する為に周囲を襲うことにする。


ファイヤーストーム!!


住宅街の直径40m程が炎に飲まれ焼き尽くされる。


進化のおかげか威力と範囲が増している。


西周辺をグルグル旋回し、まるで爆撃機のように空からファイヤーストームを撃ちまくった。


邪眼の指輪の効果で30m圏内であれば建物の中に居る人間達が分かる。


俺は人間達が多く居る施設を積極的に狙ってファイヤーストームをブチ込んだ。


気分はゴキブリの巣穴に爆弾を放り込んでいるみたいで爽快だった。


俺の感性も悪魔的になってきたかな。


マナが減ると下に降りて殺した人間に変身し、魔法使いにスタンショックを撃って動きが止まったところにマナドレインでマナを吸い上げた。


俺は進路を北へと変え、古墳や高槻赤十字病院付近を襲撃した。


大型の病院には人が多く、俺に魔法やスキルで強化された矢を撃って来る連中が山ほど居た。


レベルは大して高く無かったからか余裕で対処出来た。


北でもグルグルと旋回して人が多い施設を中心にファイアストームを撃ちまくった。


完全に建物が密閉されていた場合は強い肉体を活かして正面からドアをブチ破り魔王の剣を振り回した。


北が粗方焼け野原になると南下した。


総持寺駅から茨木市駅の付近を襲撃した。


もう大分慣れてきた。


密集する施設の捜索や、建物の中に炎を入れる撃ち方、反撃してくる人間の行動パターンなど、およそ理解し流れ作業のようになってきた。


悪魔だからか人間狩りという遊びが実に面白く感じられる。


簡単にポンポン人間が死んでいくのが何とも爽快だ。


クセになる楽しさなんだよな。


慣れたところで南も粗方襲撃出来た。


これで俺のダンジョン周辺は全て襲撃したことになる。


流石にもう俺の存在は高槻市周辺で知れ渡っただろう。


迂闊に攻めて来たりすることは無いはずだ。


ダンジョンに侵入者が来ないとコウヤのレベルアップが遅れるわけだが、それは束の間の平和だと思っている。


いずれ有名になった俺の命を求めて俺のダンジョンに攻めて来る輩が増えるはずだ。


侵入者が来ない今の間に戦力を整えておくつもりだ。


【創造】のランクが高い魔王を見つけ眷属化していく。


まず最初に俺のダンジョンを襲った魔王からだ。


多分、襲って来たロブスター達の中に魔王は居なかったと思う。


【創造】のランクを上げている魔王自身が安易に侵入してくるとは思えない。


俺のダンジョンを襲った魔王は生きている。


配下が死んだことも分かってるはずだからもし遠征していたとしても警戒して自分のダンジョンに戻っているだろう。


俺が会いに行ってやるよ。


俺は全速力で北西に向かって飛行する。


万博公園から茨木カンツリー倶楽部があった場所に巨大な沼が出来ているのが遠くからでも見える。


これは沼のダンジョンだろう。


念のため、攻め入る前にAPを割り振っておく。


俺はスマホを操作しステータスを確認した。


レベルが11→14に上がり、19AP保有している。


【能力UP】で【肉体】に19全て割り振ったがランクは上がらなかった。


ランクBの壁はかなり分厚いな。


俺はスマホを仕舞って魔王の剣を構え、沼のダンジョンへと侵入したのだった。


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