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13 三連続クエスト達成

上空から見るとダンジョンは丸わかりだった。


俺のダンジョンから東の淀川付近に小さな山があった。


丁度初期ダンジョン位の面積だ。


【ダンジョンリフォーム】で山の地形にした他の魔王のダンジョンだろうな。


気になるが、今はなるべく多くの人を殺すことが先だ。


そろそろ情報が拡散されてこの世界のシステムや状況が浸透していく頃だろう。


人間がレベルを上げてしまう前に殺しておかないと。


人が密集してそうな場所を探す。


大型のスーパーマーケット付近で人が混雑していた。


そりゃそうか、こういう混乱時はとにかく物資の確保が第一優先だからな。


スーパーマーケット付近に向かって念じる。


ダークレイン!!


黒い雲がスーパーマーケットの付近をすっぽり覆い、闇の雨が降り注ぐ。


「うわぁ!?なんだこ…」


「黒いのに触れるな!逃げ…」


闇の雨が人間の肉を抉り一瞬でグチャグチャの肉塊にしていく。


あちこちから悲鳴が聞こえ、ダークレインの範囲外だった人が一斉に逃げていく。


逃がすか!


ダークレイン!!


ダークレイン!!


ダークレイン!!


3か所の逃げる先々に闇の雨を降らせ逃げ場を防ぐ。


マジックウェーブ!!


逃げ場を失った人間に上からマジックウェーブを撃ち弾き飛ばす。


殆どの人間が1撃で内臓を破壊され地面に倒れる。


まだ襲っていない所から悲鳴が上がる。


マジックウェーブ!!


青い光の波が人間の肉を弾き飛ばす。


俺は手を休めずマジックウェーブを連発して周囲の道行く人間達を殺していった。


あれ?


ダークレインを撃ったはずのスーパーマーケットが無傷だ。


周辺の道路や人間は滅茶苦茶になってるが、建物は無事だった。


魔法が効かないらしい。


俺はスーパーマーケットへと降り立ち、魔王の剣を構えて入り口のドア目掛けて斬り抜いた。


ギィィィンッ


魔王の剣は弾かれスーパーマーケットのドアは無傷だった。


なるほど、これは建物を潰せない仕様になってるな。


「も、モンスターだ!!モンスターが居るぞ!!」


スーパーマーケットの中に居た人間が俺を指差す。


「「アイスバレット!!」」


魔法が使えた人間が数人掛かりで俺に魔法を撃って来る。


俺は身を低くして回避しつつ、全速力でスーパーマーケットの中に突っ込み魔王の剣を振るった。


「キャぁあああ!!!」


人が密集していたせいで一度に十人以上もの首が飛んだ。


血が噴き荒れ店内が真っ赤に染まる。


トリプルスラッシュ!!


高速の剣技が次々と人を真っ二つにしていく。


店内に戦意のある人はおらず、我先にと逃げだす。


1人も逃がすかよっ!


マジックウェーブ!!


トリプルスラッシュ!!


走る人間に追撃の魔法を撃ちこみ、近くの人間を切断していく。


子供も老人も女性も容赦なく殺す。


ものの数秒で店内全ての人間を皆殺しにした。


これだけ派手に動けばスマホで撮影されたかもしれないな。


俺が次の獲物を求めて外に飛び出すと同時に、待ち構えていた人間達が魔法を撃ちまくって来た。


「ファイヤーボール!!」


「アイスバレット!!」


「ウィンドカッター!!」


しかし【速度】は高く無い様で発動まで若干時間差がある。


マジックバリア!!


ドドドドドドドッ


人間達の魔法は俺が展開した透明な障壁に阻まれて無力化された。


お返しだ!


マジックウェーブ!!


ドォオンッ


「「う゛っ!?」」


魔法を撃って来た人間達が弾き飛ばされる。


トリプルスラッシュ!!


俺は素早く接近し、地面から起き上がろうとする人間達の首を高速で刎ね飛ばしていった。


近くに人が居なくなったのを確認すると、上空へ飛翔し街全体を見渡した。


近辺の人間達は恐怖で外に出てこないだろうな。


建物を襲撃するか。


ピロロロロッ


次のプランを立てているとスマホが鳴った。


俺のダンジョンの西側から3つの侵入者だった。


配下の数が減るまでは放って置こう。


侵入者が多くなったら戻れば良い。


俺は近辺の人が居そうなビルや大型施設を数軒襲撃し、殺しまくった。


外に人が逃げればダークレインで潰し、建物に立て籠もってる人間は魔王の剣で斬り飛ばした。


人間達のレベルは低く、【肉体】寄りの戦士タイプや【魔法】寄りの魔法使いタイプの人間達と遭遇したが全員簡単に殺す事が出来た。


これはゲームでいうところの初心者狩りであり、実際には大虐殺だ。


まさに悪魔だな。


しかし仕方が無い、俺も生き残る為にやってるんだ。


近くで一番高い建物の屋上に降り、スマホを操作する。


クエストを達成したというメッセージが出ているが、ダンジョンの状況が気になるので先にダンジョンマップを確認する。


今俺のダンジョンには4つの侵入者が居るが、まだ配下は1体も死んでいない。


大丈夫そうだな。


安心すると俺は急いで【クエスト】を確認する。


『【人類を100人討伐する】【人類を500人討伐する】【人類を1000人討伐する】を達成しました』


『以下の報酬を受け取りました


 750DP


 12AP


 ファイアストームの書


 マナドレインの書

 

 ブリンクの書

  

 』


なんと3つもクエストを達成していた。


今回貰えたアイテムは書物の様だ。


魔法を習得できるということだろうか。


ドサッ


足元に3冊の本が落ちる。


おいおい、ここはまだ人類の領域だぞ。


すぐに3冊を拾い、ファイアストームの書を開く。


すると本が光り自動でパラパラとページが捲れだした。


「うっ…あっ…」


頭の中にファイアストームの魔法情報が入って来る。


すぐに光は消え、本も自動で閉じるとスッと消えた。


ファイアストームの魔法を習得したみたいだ。


残る2冊も開いて習得した。


頭に入って来た情報によると、ファイアストームは広範囲の炎魔法で、マナドレインはマナを吸収する魔法だ。


マナについては少し【魔法】の説明に書かれていたが、魔法を撃つ為に必要なエネルギーだったと思う。


さっきの襲撃でスタミナとは違う力がゴッソリ減ったのを感じたので、恐らくこれがマナなんだろう。


ブリンクは近距離に瞬間移動する魔法だ。


どれも早く実践で使いたい魔法だな。


それではステータスを確認する。


名前:ナギ

種族:魔王 (アークデーモン)

LV:6

AP:29

DP:912/400

肉体:E

魔法:E

速度:F

創造:G

練成:G

魅力:G

効率:G

情報:G

支配領域:4k㎡

スキル:魔王

    眷属化

    隠密

    変身

    パワースラッシュ

    トリプルスラッシュ

    マジックウェーブ

    マジックバリア

    ダークレイン

    シャドウスパイク

    ファイアストーム

    マナドレイン

    ブリンク


「ふははははっ」


期待を遥かに超える結果に思わず笑ってしまった。


レベルは3→6に上がり、クエストの報酬を合わせて27AP獲得していた。


先程の襲撃なんて時間にして13分程度だ。


殺した数は多過ぎて数えてないが1000人以上になる。


美味し過ぎるな。


早速【能力UP】でAPを割り振る。


【速度】に5AP消費しランクF→E、【肉体】に7AP消費しランクE→Dに上げた。


どうやらランクE→Dまでに必要なAPは7だった。


【魔法】に7AP消費しランクE→D、【速度】に7AP消費しランクE→Dに上げた。


残り3APは振らずに残しておく。


これで3つの能力がランクDとなった。


【魔法】と【肉体】のランクを上げたことで新たなスキルを習得したかもしれない。


もう一度ステータスを確認すると、やはり新しいスキルを習得していた。


チャージスラッシュ 力を溜めて次の一撃に放出する剣技


ブレードダンス 周囲を滅多切りにする剣舞


イリュージョン 自身の分身を作り出す。分身は通常より多くのダメージを受ける。


ハートブレイク 相手の心を壊す精神攻撃


今回は4つのスキルだった。


この屋上で試し撃ちしてみると、剣技スキルは凄まじい威力だった。


建物は世界のシステムに守られている為、破壊出来なかったが素振りでも威力は十分理解出来た。


【肉体】の能力が上がった上にスキル性能も良く、体感としてより強力に感じた。


イリュージョンは俺そっくりな6人の分身を創り出す魔法だった。


分身には実体があり攻撃出来るが魔法は使えなかった。


魔王の剣もコピーされていたが闇のオーラが発動せず性能は通常の剣だった。


ハートブレイクはエフェクトも無い完全奇襲用の魔法だった。


周囲の人間達を殺し尽くしてしまったので近くに人が居らず効果の程は不明だ。


俺は屋上の端に立ち、違和感の強い小さな山に視線を移す。


DPが上限を超えてしまったから自然回復しなくなった。


ここは眷属化で一気にDPを消費しないとな。


翼を動かして空へと飛翔する。


そして山のダンジョン目指し加速したのだった。


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