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うちの兄貴の言うことにゃ  作者: しゃけみそ
1/1

ぷろろーぐ

ある程度のプロットはできてます(登場人物が好き勝手して暴れ始めなければ…)

ある程度の書きだめもあるので楽しんでくれると嬉しいです。


私には2歳年上の兄貴がいる。

いや、正確にはいた…と言うべきだろう。

私は両親から聞いただけだけど中学に入ってからも友達より私を優先したせいでいじめられてたらしい仲の良いお兄ちゃんが…いた。


別にいじめを苦に自殺したとかじゃない。

兄貴は自分の限界をちゃんと把握し中学2年の冬、無理せず引きニートになった。

その後も勉強を教えてくれたり、なんの役に立つのかわからない様々な知識を教えこまれたり、このアニメが面白いから見てみろと勧められたり、2次元の推しキャラがどうのとひたすら語られたり、両親の帰りが遅いから外食するぞと言われて一緒にメイドカフェに行ったりと世間一般的に聞く兄妹より断然仲の良い兄妹だったと思う。


そんな兄貴は私が高校生になった今年の春、めちゃくちゃ好きなアニメのコラボカフェに行ってくると言って家を出たきり生きて会うことができなくなった。

通り魔から誰かを庇ったというような特別なことはなんもなく、よくある交通事故で毎年3000人近くいる不運な人の1人がたまたまうちの兄貴だったというだけだった。


正直、半年経った今でもまだぽっかりとした寂しさはあるが、心の何処かであの兄貴ならどっか異世界でも行って楽しんでるような気すらしてる自分もいることが驚きだった。なぜ素直に悲しめないのかと自己嫌悪すら感じる。


そんなことを考えながら歩いてたせいだろう。右腰の辺りに衝撃を感じた時には反応出来なかった。

やけにゆっくりと感じる中で店から出ようとしたじじいが、歩道を歩いてる私が真ん前に来たタイミングでアクセルを踏みやがったのだ、と理解するもそのまま車通りの激しい国道へと押し出され私を避けようとして横転した車にすり潰されミンチになる。そして、車から漏れたガソリンが発火しハンバーグになった私は、薄れゆく意識の中で両親への申し訳無さとともに、年間2回も死亡事故に巻き込まれる我が家呪われてるんじゃないだろうかと残された両親の無事を祈ったところで意識が途絶えた。

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