■付録:登場人物紹介&ちょこっと設定解説そのに
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そんなこんなでおまけページです。
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【登場人物紹介】そのに
*ネタバレではない範囲の基本的な設定のみ載せています。
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■勇・和泉<イサミ・イズミ>■
真宮皇道館大學・文学部神道学科の四回生。元寮生。長野出身。大學から南東方面の住宅街にあるマンションに住んでいる。自転車で通学。実家が神社、長女で兄が二人いる。
対魔組織『ヴァルハラ』に所属する術士。神話伝承研究会部長。
身長一四六センチメートル。誕生日は三月三十日。瞳の色は漆黒。
肌の色は健康的。あまり化粧はしない。幼児体系、童顔。よく一回生に間違われる。
髪の色は漆黒、腰より長いストレートロング。前髪も長め、手入れもカットもライジン任せ。
学内での服装は黒のパンツスーツ。普段着はパーカーにジーンズ。服装に対してのこだわりはあまり無く、制服のように同じようなものを着回している。
好きな物はプロレスとぬいぐるみと食べ物全般、特に甘い物。特技は何処でも眠れること。
生活能力がゼロで、全てをライジンに面倒見て貰っている。そんな状況でも二人して「恋人ではない」「付き合ってる訳ではない、ただの幼馴染み」と言い切り、自分たちも本気でそう思っている。食べ物を与えるとすぐなつくが、ライジン以外の人の名前は覚えない。
幼い頃から神力である怪力を発揮し、その能力の高さから将来を有望視されている。正義感が強く曲がった事が嫌いで強いリーダーシップを発揮するものの、エネルギーを温存する為に普段から省エネモードなのと、力を使い果たすと電池の切れたお人形状態になるのが玉に瑕。
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■鴉丸・雷辛<カラスマ・ライジン>■
真宮皇道館大學・文学部国史学科の三回生。元寮生、一年間だけ寮に所属。長野出身。一人っ子。イズミと同じマンションの隣の部屋に住んでいる。自転車で通学。
対魔組織『ヴァルハラ』に所属する能力者。神話伝承研究会副部長。
身長一七一センチメートル、誕生日は四月三日。瞳の色は少し明るめの茶色、とても視力が良い。
肌の色は色白。中肉中背に見えるが脱ぐと細マッチョ。
髪の色は少し明るめの茶髪、柔らかめの髪質で適度な長さの毛先を遊ばせている的なオサレ髪型。
いつもチャラい格好をしている。基本はラフなストリート系。ゴツめの腕時計や重ね着、ビビッドな差し色を好む。
好きな物はラブコメ漫画とノリのいい音楽。特技は家事全般、特に料理。苦手な物はジェットコースターなど絶叫系マシン。
正体は鴉天狗であるが、普段は人間と同じように生活している。イズミとは幼馴染み。
鴉天狗達が暮らす『鴉の里』の出身で、幼い頃によくいじめられていたのを隣の集落のイズミに庇われて以来、イズミに忠誠を誓い子分のような存在に。基本的に寮は二年間の所属が普通なのだが、生活能力の無いイズミの世話の為に寮を一年でやめた程。今ではイズミの関係者達に保護者として認識されている。
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■貴咲・亘<タカサキ・ワタル>■
真宮皇道館大學・文学部国史学科の二回生。寮生。三重出身。
誠道寮の寮生長。神話伝承研究会書記。写真部の幽霊部員。
身長一八〇センチメートル。誕生日は七月二十三日。瞳の色は黒。
肌の色は濃い目。若い頃はラグビーをやっていた元スポーツマンで、イメージよりもがっしりとした体型。だが、それを感じさせない洗練された所作で威圧感を与えない。
髪の色は黒、少し長めにしてオールバックで流している。
スーツは濃いグレーや黒などの重厚かつ上品な生地のものが好き。ベルトではなくサスペンダーを仕様。ネクタイは総柄や明るい色などの華やかなものを好み、タイピンやカフスなどの小物にも手を抜かない。
好きな物は特撮ドラマ、古めの映画。酒は好きだがあまり強くない。たまに煙草を嗜む。
年齢は三十六歳。一流大學を経て社会に出、エリートとしてバリバリと働き結婚し子供も生まれ、順風満帆な人生を送っていたが、ある日を境にそれら全てを失う。失意の底で自死する勇気すら出ずしばらく引き籠もっていたが、ふとした切っ掛けで人生をやり直そうと心機一転、この大學に入学した。
ナユタ達のあやかし退治の現場にたまたま遭遇し、スカウトされてサポート役として彼らを手伝う事に。とても充実した日々を送っている。愛称は『パパ』。
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■宮元・浩次<ミヤモト・コージ>■
真宮皇道館大學・文学部神道学科の二回生。寮生。大阪出身。実家が神社、長男で弟と妹が一人ずついる。
誠道寮の風紀幹事。代々風紀幹事に引き継がれている『先割れ竹刀』がトレードマーク。雅楽部所属、楽器は篳篥。
身長一七二センチメートル。誕生日は九月五日。瞳の色は焦げ茶。
肌の色は健康的。中肉中背。眉が太い。
髪の色は焦げ茶、髪質は堅く短か目でツンツンしている。寝癖が付きやすいのが悩み。
よく着るスーツは明るめの紺や竹色、ブルーグレーなど。カラーシャツに派手目のネクタイが多い。
好きな物は中華料理、特にエビチリと春巻。苦手な物は恋愛映画とクラシック音楽(すぐに寝てしまう)。
あやかしの事件に巻き込まれた事が切っ掛けで『ヴァルハラ』の事を知り、ナユタ達の手伝いを申し出る。以後、神話伝承研究会に入部、サポート役として仲間となる。
関西弁が特徴の典型的な大阪人。好奇心が旺盛で明るい性格だが、責任感の強い一面も。
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■白鳥・瑠璃子<シラトリ・ルリコ>■
真宮皇道館大學・文学部国文学科の三回生。元寮生。岐阜出身。大學の南東、徒歩数分のマンションに住んでいる。年の離れた兄がいる。
身長一五三センチメートル、誕生日は一月六日。瞳の色は茶色で大きくぱっちりとしている。
肌の色は色白。とても華奢。髪の色は明るめの茶髪、ふわふわとした肩下辺りまでの巻き髪が特徴。
ゴスロリ、とりわけ明るい色や可愛いモチーフの甘ろり系を好む。
占術魔術研究会部長(同好会であり大學公認の部活ではない。部員は女子ばかり四名)。
好きな物は可愛い物と神秘的な物、チーズタルト。実は紅茶は苦手だが大人ぶって我慢して飲んでいる。フルーツも酸っぱい物は苦手。
自分には霊感があると思い込んでいた自称霊感少女の不思議ちゃんだったが、カラハに霊感が無いと宣告され心の拠り所を失う。その弱った心に付け込まれ『負の術者』に言われるがままあやかしと化した。
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■鳩座・隼人<ハトザ・ハヤト>■
真宮皇道館大學・文学部国文学科の二回生。寮生。静岡出身。中学生の妹がいる。
身長一七五センチメートル、誕生日は六月十八日。瞳の色は黒。
肌の色は健康的。中肉中背に見えて脱ぐとがっしりしている。髪の色は茶髪、短めに刈り込んだ清潔感ある雰囲気。
学内では濃紺のスーツ、普段着はジーンズにカジュアルシャツなど無難な服装が多い。
好きな物は歴史小説、時代劇。結構甘い物好き。実はピアノが得意。
居合道部に所属。地道に鍛錬を重ね、徐々に才能の片鱗が見え始めていたのだが、自身では成長の遅さに焦りを感じていた。そこに目を付けた『負の術者』に甘言を吹き込まれ、あやかしと化す。
瑠璃子に恋心を抱いている故に、共にあやかしとなった事に運命を感じている。
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■猪尻・昇<イジリ・ノボル>■
真宮皇道館大學・文学部国文学科の一回生。寮生、ナユタと同室。兵庫出身。一人っ子。
身長一六六センチメートル、誕生日は二月二十七日。瞳の色は焦げ茶色。
肌の色は小麦色。体系は細身。髪の色は明るい茶色で癖っ毛。
スーツは黒、普段着もジャケットなどのかっちりした服装を好む。
趣味は釣り。苦手な物は怪談、怖い話。
関西弁が特徴。性格は人懐っこく、よく気が回る。いつもにこにこしている。根は真面目。
漫画アニメーション研究会所属。ゲームが趣味で、漫研に入ったのもゲーム機があったかららしい。
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【ちょこっと設定解説■そのに
■対魔組織『ヴァルハラ』■
『ヴァルハラ』は全世界規模の超国家的な対魔組織である。
怪異、あやかし、魔物、邪神、反道徳的な術者など、人に仇なすあらゆる『負』の存在を殲滅するのを目的とした機関であり、その目的から、通常なら反目し合っている宗教・宗派同士の者であっても協力しなければならないという強固な取り決めがなされている。
全世界に十二の支部があり、対魔を目的とする術士・能力者の殆どがこの組織に属している。一般にはその存在を隠しているが、支部が無い国家であっても元首クラスの人物はその活動を認知し支援も怠らない事が義務として課せられている。
術士・能力者以外にも、活動を支援するサポートスタッフ、専用の医療機関、事務方、組織自体の運営に携わる構成員など、かなりの数の人員が関わっており、その活動は財団『ウルザブルン』によって支えられている。また、正式な構成員以外にも支部から遠い地方などに於いては、フリーの術士や団体などに仕事を委託する事もある。
■『ヴァルハラ』日本皇国支部■
別名『極東支部』。世界中に点在する十二の支部の一つで、日本皇国に存在するもの。
表向きは皇居の地下に支部の本部が存在する事になっているがそれはダミーで、実際は富士の樹海内に大規模な敷地を有している。
また国内で極東支部は大きく二つに分かれている。極東支部はそのものであると同時に『東支局』と呼ばれ、東日本を統括する支局の役割も兼ねている。
一方西日本側は『西支局』が統括し、ある程度独自の裁量で運営されている。西支局の表の本部は京都御所地下であるが、本物の本部は淡路島に存在している。
またこれとは別に、沖縄には特別な支局が設置されている。これは太平洋に幾つもの強力な霊的地場が存在する為である。
そして近年、皇国は霊的・対魔の意味において希有な場所となっている。
他の国ではその国や地方独自の信仰・伝承に基づいた能力者が殆どなのに対し、皇国では神道・仏教や昔ながらのあやかしに加え、古今東西の神話や宗教に基づいた能力者が無秩序に顕現するのだ。
それは恐らく、どんな物でも柔軟に取り入れる日本人の性質に起因するものであり、またゲームやアニメなどのサブカルチャーが他文化の神話伝承などを加速度的に浸透させる要因となったのは間違い無いであろう。
■真宮皇道館大學・神話伝承研究会■
この大學には多くの部活が存在しており、クラブハウスと呼ばれる部室棟には様々な部室がひしめき合っている。その中で神話伝承研究会の部室は二階の西端、南側に位置している。
しかし神話伝承研究会は表向きの顔でアリ、実際ニハ『ヴァルハラ』の極東支部・西支局・東海地区・伊勢支所・真宮皇道館大學分所である。
その部員は全て術士・能力者やその活動をサポートする者に限られており、他の者が入部を希望する事は出来なくなっている。また、部室自体にも弱い『認識阻害』の術が掛けられており、一般の学生にはその存在すらあやふやな状態だ。
部員は通常の他の部活との兼部は禁止されてはいないが、何かあった際にはこちらの活動を優先するのが鉄則である。また、部室に部外者を引き入れる行為も禁止である。
それらを守ってさえいれば、平時は他の部活と何ら変わらない。通正が昼食を部室で食べるのも、空き時間を潰すのも自由であるし、文化祭では一応展示をしたりもする。
反面、ぎっしりと並んだ本の中には呪術や魔術、霊的な技法などの書物も多く存在し、また過去在籍者が置いていった術具や符がストックされていたりと、漁れば漁る程に闇が深い場所でもある。
備品としてラジカセ、湯沸かしポット、扇風機、電気ストーブを完備。
*この物語はフィクションです。
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第二章に入る前にちょこっと短編とか書く予定ですので、もし「このキャラの話を是非読みたい」みたいなリクエストがあれば是非お知らせ頂ければ。
取り敢えず部の新入部員歓迎会の話と入寮祭りの話は書く予定ですが、他にあればこの機会にぜひ。
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