〈2〉ステータス
「まず、ステータスの見方を教えるわね。見る方法は簡単。口に出しても、心の中でもいいから、『ステータス』て唱えるの。さあ、やってみなさい」
えっと、『ステータス』
すると、目の前にいきなり四角い半透明の何かが出てきた。
「うお!!なんか出てきた!!」
「僕も出たよ」
「……ボクも。何、これ」
「それがステータスよ。字は教えたから読めるはずよ。読んでみなさい」
そう言われて、視線を母さんからステータスに移す。えっと……
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ルシエル
年齢:1
種族:✽ロストウルフ
職業:―――
Lvel:1
〈体力〉A+
〈魔力〉SS
〈攻撃力〉A+
〈防御力〉A
〈精神力〉A
〈素早さ〉S
〈知能〉A
〈運〉A
〈アクティブスキル〉
✽四大魔法、雷魔法、空間魔法、刀術、✽爪牙、
格闘術、✽弓術、採取、狩猟、解体、✽彫刻
〈パッシブスキル〉
気配察知、魔力察知、全属性魔法耐性、物理耐性、
状態異常耐性
〈固有スキル〉
✽狼王の威圧、✽狼王の目利き、✽狼王の統率、
✽狼王の逆鱗、✽狼王の逆襲
〈称号〉
森の王の息子、失われし一族の末裔、✽全ての狼の王、
ケルベロスの息子、フェンリルの息子
〈加護・祝福〉
✽獣神の加護
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「母さん、なんか花みたいなのついてる」
「それは詳しく見ることができるのよ。その花がついているスキルや称号について知りたいと思ったら、出てくるはずよ」
母さんに言われたとおり、ステータスをじっと見つめる。すると、ステータスの下の方に、新しく文章が現れた。
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✽ロストウルフ
↳遥か昔に絶滅されたとされる狼。
全ての狼を束ねたとされる。
ロストウルフについては、文献でも一部しか
載っていないため、解明されていない。
✽四大魔法
↳四大属性である、水魔法、火魔法、土魔法、
風魔法を全て合わせた魔法の名前。
基本の四大属性の上位魔法も使うことができる。
✽爪牙
↳四足獣の持つスキル。爪と牙で攻撃する。
獣姿でしか使えない。
✽弓術
↳弓の扱いが上手くなる。弓を構えた時、
目の視力が補正され、遠くのものまで見える
ようになる。
✽彫刻
↳彫刻が上手くなる。このスキルを持っている
と、木でも金属でも彫刻できるようになる。
✽狼王の威圧
↳ロストウルフの頂点に立つものに与えられる
スキル。普通の威圧よりも強く、
自分のステータスよりも下の者は勿論、
上の者でさえ、威圧することが可能。
✽狼王の目利き
↳ロストウルフの頂点に立つものに与えられる
スキル。鑑定や看破よりも詳しく見ることが
可能。持っているだけで勘と運が上がり、
良し悪しが分かるようになる。
人に対しても有効。
✽狼王の統率
↳ロストウルフの頂点に立つものに与えられる
スキル。自分の部下や味方に対してだけで
なく、敵に対しても有効。
士気を上げることも下げることもできる。
✽狼王の逆鱗
↳ロストウルフの頂点に立つものに与えられる
スキル。自分の大切にしているものを
傷つけられたり、奪われたときに発動する
ことができる。
それがどれだけ大切かでステータスの上昇率が
変わる。
✽狼王の逆襲
↳ロストウルフの頂点に立つものに与えられる
スキル。自分自身や大切にしているものを
傷つけられたり、奪われたときに発動する
ことができる。
どれだけ大切かで威力が変わる。
✽全ての狼の王
↳ロストウルフの頂点に立つものに与えられる
称号。
狼王系スキルの威力が五割増す。
✽獣神の加護
↳全ての獣の神である獣神デウストの加護。
爪牙、狩猟のスキルが三割増す。
勘も高くなる。
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説明を読んでいると、母さんが口を開いた。
「さて、じゃあ次はそのステータスが皆に見えるようにしましょうか」
意味がわからず、3匹で首を傾げる。
「その状態のステータスは皆に見えてないの。だから、見えるようにするのよ。今度は『ステータスオープン』って唱えればいいわ。そうすれば、自分のステータスが他の人にも見えるようになるから」
『ステータスオープン』
?何か変わった?
変わったところが分からず、ギルとセオを見る。すると、その前には僕のステータスと同じような半透明の四角いやつが見えた。
「皆上手くできたみたいね。さぁ、今度はそれを見せ合いっこしましょうか」
ルークは自分が強いと気づいてません(^^)
しばらくは家族のステータスが続きます。
