サマンサ、ケィティへ行く【後編】
「お兄様が美味しいと言うくらいだから、期待してもいいのよね」
サマンサは歩きながらジョージに話しかけた。サマンサは父親の事は馬鹿舌と言っていたが、兄の舌は信用している。
「あぁ。昨日のタルトも美味しかっただろう?」
「苺のタルトはとても美味しかったわ。あのお店は王都に二号店を出店しないのかしら」
「昔聞いた事があるけど、ケィティでしか食べられないという所に拘りたいそうだよ。ここは避寒地でもあるからレヴィの人達も観光に来るしね」
「残念。春は苺ジャムから生苺に変わるとおばあさんから聞いたから、それも食べたかったわ」
兄妹が仲良さそうに歩いている後ろをライラとエミリーも歩いていた。
「私も同行して良かったのでしょうか」
「エミリー、遠慮はしなくていいわよ。昨夜も部屋がどうのと言っていたけど、この国は階級がないのだから拘らなくていいの」
ジョージとライラは前回と同じ部屋、サマンサとエミリーにもそれぞれ客間が用意されていた。エミリーは予想外の対応に困惑したが、テオは国の代表でありケィティ随一の商人でもあるので屋敷は広い。狭い部屋がそもそもないのである。
「だけど言った通りでしょう? 水平線が見えて星空が綺麗で」
「えぇ。とても素敵な景色でした。空気も澄んでいていい場所ですね」
「ジョージの仕事が終身制でなかったなら、ここに引っ越したいくらいよね」
その可能性がない事くらいライラもわかっているが、そう言いたくなるくらい彼女はケィティを気に入っていた。
『だからテオの孫娘なんて期待出来ないだろう? 私は昨日運命の出会いをしたのだ。彼女を探しに行くから手を離せ』
『なりません。この同盟が我が国にとって有益な事は納得されていたではありませんか。白紙に戻せる状況ではありません。頭を冷やして下さい』
『私は至って冷静だ。運命に逆らってみろ。国が滅びるぞ?』
『運命の出会いと思っているのは殿下だけです。それくらいで国が滅ぶようなら国がいくつあっても足りません』
店の前で褐色肌の男達が口論している。勿論ジョージ達は何を話しているかわからない。しかしその男達が昨日サマンサの帽子を拾った男達というのはわかった。褐色肌の男もサマンサに気付く。
『ほら、運命の出会いではないか。彼女から会いに来てくれた。彼女を連れて今日帰る。適当に言いくるめるのはお前の得意技だろう?』
『なりません。その技は殿下専用であって外交で使用する物ではありません。しかも彼女は言葉がわからないではありませんか。連れて帰ってどうするのです』
『言葉がわからないくらい問題ない。運命ならそんな事は何とでもなる』
『ですから頭を冷やして下さい。メルト! 殿下を連れ戻して下さい』
奥からもう一人褐色肌の男が出てきた。ジョージはその男が今朝テオと話していた男だと気付いた。この言い争っている中にサマンサの相手がいるのだと察した彼は、ライラに耳打ちした。
「ライラ、ケィティ語はどれくらい話せるようになった?」
ライラは商人から香水と共に辞書を買ってケィティ語を勉強していた。ケィティではレヴィ語が普通に話されているので近いのではと思っていたが、実際文法などは同じで言葉も遠くない。彼女にしてみれば他の言語よりも楽なものだった。商人に会う度に話していたケィティ語は、町中を歩く人達の話す内容がわかる程には習得していたのである。
「日常生活は大丈夫よ。政治的な難しい話はまだ無理だけど」
「難しい話はいい。あの中にケィティ語がわかる者がいるはずだ。テオに言われてきたと伝えてくれないか?」
ライラはジョージに不審そうな顔をした。彼は彼女に微笑みながら頷く。彼女はサマンサの結婚相手があの中にいるのかとそれだけで察した。
「一人であそこに行くのは怖いわ。手を繋いで」
ジョージは頷くとサマンサの方を見た。
「サマンサとエミリーはここで待ってて。あそこで騒がれていると店に入れないから交渉してくる」
そう言ってジョージはライラの手を取ると褐色肌の男達に近付いていった。
「御取込み中ごめんなさい。テオに言われて来たのですが」
ライラはケィティ語で話しかけた。それに昨日帽子の件で対応をした男が反応した。彼は明らかに驚いている。後ろでは騒いでいた男が出てきた男に店の中へと引っ張られていた。
「まさかサマンサさん?」
「いえ、サマンサは向こうにいる金髪の女性です。私は義姉のライラです」
男はサマンサを見てもう一度驚いた。
「話は伺っています。見苦しい物、見られましたよね?」
「えぇ。何か言い争っているのは感じました」
「すみません。誤解です。今誤解が解けました。白紙に戻しません。是非お願いします。今から主に説明しに行きますので、少ししてからお店の方へお願いします」
男は一礼すると母国語で何か言いながら店の中へと消えていった。
「ジョージ。白紙に戻しませんと言われたのだけど、どういう事?」
「本当は昨日会う予定だったんだ。それを白紙に戻したいから会わないと言われて、じいさんが説得していたらしい」
「よくわからないのだけど、何故白紙に戻そうとしたの?」
「俺も聞いたけど、じいさんが教えてくれなくて。でも戻さないんだろう?」
「みたいね。どうする? 中に入る?」
二人が相談しているとサマンサが近付いてきた。
「お兄様、ロールケーキを買って持ち帰りましょう」
「折角ここまで来たのだから食べて帰ればいいじゃないか」
「さっきの人、中にいるのでしょう? 手を掴まれた時は怖かったし、一緒は嫌だわ。おばあさんの分も買って皆で食べましょう。紅茶もエミリーが淹れた方が美味しいわ」
サマンサは微笑んだ。事情を察したと言うわけではなく、昨日いい印象がなかった男性と同じ店に入るのが嫌と言う雰囲気だった。しかしここで会わせないわけにはいかないと、ライラは柔らかくサマンサに微笑みかける。
「今話しけた時は大人しくお店に入ってくれたし大丈夫ではないかしら」
「お姉様は外で食べる事に慣れているかもしれないけれど、私は慣れていないから。昨日のタルトはかぶりつけて楽しかったけど、ロールケーキは無理だし」
サマンサが本当にあの男と一緒が嫌なのだろうと判断したライラは、これ以上無理強いする方が話がこじれると思い微笑んで頷いた。
「わかったわ。美味しい物は楽しい気分で食べないと美味しさ半減してしまうものね。それなら二人で買ってくるから、もう少しここで待っていてくれる?」
ライラの言葉にサマンサは頷いた。ライラはジョージを引っ張るように店の中に入っていく。店の中には褐色肌の男達三人がいた。未だに動かないように男が男を押さえている。先程ライラと会話をした男が近付いてきた。
「ごめんなさい。サマンサが中に入りたくないと言っていて」
「昨日主が強引に引っ張っていこうとした事を怒っていますか?」
褐色肌の男は申し訳なさそうに尋ねた。自分達に非がある事は認めている様子だ。
「怒っているというよりは怯えている感じです。ごめんなさい」
「いえ。こちらからテオさんの屋敷に伺う事は可能ですか?」
ライラは困ってジョージを見上げた。
「先方が屋敷まで来ると言っているけど、どうする?」
「会わせないわけにはいかないから、それでもいい。勝手に話を進めたらサマンサが怒るだろうし」
ライラは頷くと褐色肌の男を正面に捉えた。
「大丈夫です。ただ、今からロールケーキを買って帰るので、少し時間を置いてからでお願いします」
「わかりました。ではテオさんとも相談してからお伺いします」
二人は一礼し、ジョージはロールケーキを買う為に店の人に話しかけた。その時、押さえられていた男は強引に抜け出して店の外へと走っていく。
『殿下、いけません!』
「ジョージ!」
「わかってる。取り押さえるから説明しておいて」
ジョージはそう言いながら慌てて店の外へと飛び出していった。ライラは褐色肌の男に頭を下げる。
「すみません、彼はサマンサの兄です。男性を取り押さえると言っています」
「護衛ではなくお兄さんでしたか。私も主を説得しますので一旦店を出ましょう」
二人は店の外に出た。そこでは褐色肌の男が、ジョージに両手首を背中で掴まれていて身動き出来なくなっていた。
『離せ、無礼者。私を誰だと思っている!』
いくらわめこうともジョージには何を言っているかわからない。ジョージはただ冷たい視線をその男に投げかけた。サマンサはエミリーの後ろに隠れている。
『殿下。サマンサ様は怯えているのです。落ち着いてから話をして下さい』
『まずこの失礼な男をどうにかしろ! 痛い』
『その方はサマンサ様のお兄様だそうです。そして失礼なのは殿下の方ですから』
サマンサの兄と言われ、男はジョージの顔を見上げてからサマンサの顔を見た。
『兄妹ではないだろう? 顔が似ていなさすぎる!』
『ですが彼はテオ様に似ています。軍人という話でしたから間違いないと思います』
「ライラ、何を話しているかわからないけど、目立つからどうにかしろと言ってくれないか」
先程から騒いでいるので少し人が集まってきていた。サマンサ達は顔を知られていないからいいが、ジョージは知られているので、出来たら騒ぎを起こしたくなかった。そこに騒ぎを聞きつけたテオが近付いてきた。テオは今日議会に参加していたのだが、騒ぎを聞いて飛び出してきたのである。ジョージは疲れた顔でテオに話しかけた。
「じいさん、何とかしてくれ。この男がサマンサに飛び掛かろうとしたんだ」
「その方が例の相手だ。ジョージ、力を緩めろ」
「サマンサが怯えているからそれは無理だ。説得を先にしてくれ」
テオはサマンサの様子を窺った。彼女は確かにエミリーの後ろで怯えている。どういう経緯でこの状況なのかわからないまま、テオは周囲の野次馬に問題ないから戻るようケィティ語で言った後、男の母国語で話しかけた。
『殿下。いつも冷静な貴方が如何されたのですか』
『あそこにいる金髪の女性が私の運命の相手なのだ。まさか彼女がテオの孫娘とは知らず白紙に戻すと言って悪かった。だから今日連れて帰りたい』
『無茶を言わないで下さい。これは国同士の契約です。サマンサに言葉を教える必要もありますから二年ほど時間を下さい』
『二年? 長いだろう? 言葉は嫁げば何とかなる』
『殿下、テオ様を困らせるのはいい加減にして下さい。最初から二年後の約束でしょうが』
『それは政略結婚の場合だろう? これは運命だから! 違うから!』
主の説得に疲れた男はわざとらしくため息を吐いた。
『テオ様、申し訳ありません。殿下にはきちんと説明して説得致しますので、出来ましたならば怯えられているサマンサ様の説得をお願い出来ますでしょうか』
『わかりました。ここで立ち話も何ですから今日は一旦戻ります。こちらも正式に話を進められるように精一杯説得します。ですから殿下、怯えているサマンサに飛び掛かる事はやめて下さい。説得出来なくなります。彼女は王女ですから繊細なのです』
『わかった。約束する』
「ジョージ、手を離してやってくれ。話は終わった。サマンサを連れて帰ろう」
テオにそう言われジョージは渋々手を離した。男は一礼すると大人しく店の中に入っていった。その後に続いて男も入っていった。ライラも気にせずそのまま店に入ろうとしたので、ジョージが手首を掴んで引き留めた。
「ライラ、どこに行くの」
「だってロールケーキ頼んでそのままだもの。美味しいものを食べながら話した方が上手くいく事もあるわよ」
ライラは微笑んだ。ジョージは呆れ顔をしながら、注文したのに買わないというのも失礼なので、仕方なくロールケーキを購入し、五人でテオの屋敷へと戻る事にした。
テオの屋敷の居間には六人が座っていた。エミリーは席を外そうとしたが、ライラが控える場所がないでしょうと自分の横に強引に座らせていた。テオは申し訳なさそうに一部始終をサマンサに話した。勿論パメラも初耳である。
「話はわかったわ。でもあの方は本当に私に相応しいと思う?」
「普段は冷静な方だ。国内での信頼もあり次期国王としての器もある。嫁ぎ先としてはこれ以上の人はいない」
そう言われてもサマンサだけではなく、ジョージもライラもエミリーも国王としての器がある人の振舞いには見えなかった。
「先方がサマンサをとても気に入ったようで冷静さを欠いていただけだ」
テオは昨日、運命の人と出会った。彼女としか結婚しないからこの話はなかった事にと言われたのだ。普段冷静な男からの意外な言葉に焦り、何とかその相手を探して運命なんてないと説得しようとしていた矢先に相手がサマンサと発覚した。サマンサさえ説得すればこの話は纏まったも同然なのである。しかし当のサマンサが明らかに否定的だった。
「昨日突然手を掴まれたの。そのような失礼な事をする人が相応しいと思う?」
「先方はサマンサを運命の人だから即日連れて帰りたいと言っている。正式に事が運ぶまでは無理だと先程お願いした」
「運命? 私は何も感じていないわ」
二人が話している所、ライラは気にせずロールケーキに手を伸ばす。そして頬張って美味しそうに微笑んだ。それを見ていたサマンサは呆れながら自分もロールケーキを口に運んだ。
「美味しい」
「それはそうよ。あのお店はケィティで一番有名だから」
パメラはそう説明して自分もロールケーキを口に運んだ。全員がロールケーキを食べて、和やかな雰囲気が居間に漂った。
「私が反対した所で変わらないのでしょう? おじいさんの好きにして」
サマンサは投げやりにそう言った。ジョージは諌めるように彼女を見つめた。
「父上から嫌なら断ると言われてる。本当にそれでいいのか?」
「嫁がなければいけないのなら、レヴィの為になる所の方がいいわ」
ライラはサマンサの言葉を複雑な気持ちで聞いていた。自分も最初は休戦協定の為なら仕方がないと思っていたのだ。しかし実際ジョージとの生活は幸せで、サマンサにも同じように幸せになって欲しいと彼女は思った。
「サマンサ、あの人の事は嫌ではない? 嫌悪感があるならやめた方がいいわ」
「手を掴まれた時は痛かったけど、嫌悪感はないわ。だから何とかなるわよ」
サマンサは微笑んだ。ライラはやはり複雑な心境だった。自分は二十二歳という行き遅れの年齢でもあったが、サマンサはまだ十六歳である。いくら十六歳で嫁ぐのが一般的でも嫁ぎ先は海の向こう。簡単に手紙のやり取りさえできない距離である。以前ジョージと軽く話していた事ではあるが、いざ現実となると仲良くなってしまった分簡単に受け入れがたかった。
「この話はジョージにも関係してくる。向こうの大陸では戦争がいつ始まってもおかしくない状況で、この結婚成立後、戦争が起こればレヴィは海軍を出す可能性もある」
テオの話にジョージが驚きの表情を向けた。彼は初耳だったのである。
「父上からそれは聞いてない。俺はもう戦争しないつもりだから内政を手伝ってるのに」
「可能性があるだけだ。あの方が王位に就けば戦争は起こらないと見ている。サマンサもきっと苦労はしないと思う」
「おじいさんの目を信じるわ。お兄様達は幸せそうだもの。言葉の壁はあるけど、おじいさんが話せるのなら私にも覚えられるわよね」
「あぁ。言葉に関してはこちらが教師を手配する。言葉の壁は出来る限りない方がいい。満足に話せるようになるまで先方にも待って貰うから」
「そうして貰えると嬉しいわ。あの人、言葉が通じれば会話が成立するかしら」
「普段は本当に冷静で立派な方だ。サマンサの事を大切にしてくれる」
テオの言葉にサマンサは頷いた。サマンサの瞳には決意が滲み出ている。王女としての決断をしたのだとライラは悟り、残された時間を大切にしたいと思った。
「色々とお世話になりました」
翌日、四人は玄関先にいた。テオは昨日議会を途中退席した為、朝から議会に連行されていた。パメラは寂しそうに微笑む。
「またいつでも遊びに来てね」
「えぇ。覚えた言葉がどこまで通じるかケィティで試したいと言えば、お父様も許可してくれるかもしれないから」
サマンサは微笑んだ。パメラも微笑みながら頷くとライラの方を向いた。
「ライラさんもまた来てね。ハーブの事を話しましょう」
「はい」
「エミリーさんも遠慮しないで一緒に来てね」
「ありがとうございます」
「ジョージ、またね。身体には気を付けて」
「ありがとう。おばあさんも身体には気を付けて」
パメラは微笑んだ。そして四人は扉を開け外へと向かった。門の前には褐色肌の男が二人立っていた。二人は四人に対して一礼をする。
「せんじつはごめんなさい。けいそつなこうどうでした。どうかゆるしてください」
それはぎこちないケィティ語だった。多分横の側近に教えて貰い、必死に暗記したのだろう。サマンサは彼のそんな努力を感じて微笑んだ。
「もう気にしていません」
側近が男に通訳をする。必死に覚えただけでケィティ語が聞き取れる訳ではないのだ。訳を聞いて男は手に持っていた箱を差し出した。
「せいしきなものはあとでよういします。これをうけとってください」
男はそう言って箱を開けた。そこには指輪が入っていた。サマンサは戸惑った。まだ正式に結婚が決まったわけではないのに受け取っていいのか判断しかねたのだ。しかし男は受け取って欲しそうな目を向けている。彼女はその瞳に負けて箱を受け取った。
「ありがとうございます。大切にしますね」
側近が男に通訳する。男は嬉しそうに微笑むとサマンサに抱きつきに行きそうになったので、側近が襟を掴んでそれを止めた。
「すみません、主は再度しつけ直しますので許して下さい」
「いえ。大丈夫ですか? その態度」
サマンサは驚いていた。レヴィでは側近が主である王族の襟を掴むなどしていい事ではない。しかし側近は笑顔を向けた。
「えぇ。国が違えば風習も違います。我が国では普通ですから」
確かに男が怒っている雰囲気はない。海の向こうだけあって風習がだいぶ違うのかもしれない。サマンサは言葉だけではなく風習も正しく覚えなければと思った。
「そうですか。ではまた」
「はい。アスラン王国で御待ちしております」
サマンサは一礼した。側近も男の襟を掴んだまま一礼した。四人は帰る為に歩き出したが、サマンサは突然振り返った。そこにはまだ二人の男が立っていた。
「あの。失礼ですけれども、お名前を教えてくれませんか?」
側近が通訳をし、男は姿勢を正した。
「セリム」
「せりむさんですね。ではまた」
サマンサは微笑むと踵を返した。セリムと名乗った男は満足そうに彼女の背中を見つめていた。
暫くしてサマンサはアスラン王国セリム王太子と正式に婚約をした。レヴィ国内の独身貴族男性達は希望を絶たれ嘆き、独身貴族女性達は機会が巡ってきたと心の中で喜びながらその男性達を慰めた。
サマンサがアスラン王国へ嫁ぐ話は【この結婚は運命か否か】になります。
シリーズ一覧の中にありますので、宜しければ覗いてみて下さい。