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大量発生7

本日2話目

 迫りくるゴブリン同盟VS辺境都市ザスト中の冒険者たちの戦闘が始まった。


 ここまで大規模なのは、この前の防衛戦依頼だったかな?


「全員ガンガンいけぇ!!」

「「「「「おおおおおおおおおおおおおっつ!!」」」」」


 号令がかかり、僕らは戦闘を開始した。


 なお、リーゼは最終手段として戦闘で怪我した人たちを介護する介護室にて働いている。ワゼも一緒に。


 話によると、水龍(ウォータードラゴン)のブレス攻撃は本当に強くて殲滅ができるそうだが、威力が逆に高すぎてザスト自体にも被害が及ぶらしい。


 だから最終手段だとか。


 そのため、ここにいるメンバーで討伐を頑張らなくてはいけない。


 なのでそれぞれを生かせる戦い方をすることに。




「フィンガーネット!!」

「ゴブクゥ!?」

「ギャギャギャ!!」


 ハクロが速攻で作った網を飛ばしてゴブリンたちを捕らえていく。


 捕らえられたゴブリンたちは、動きが制限されるので他の冒険者たちに討伐をしてもらうのだ。




「それそれそれそれなのじゃ!!」


パリン!!じゅわぁぁぁぁぁぁぁつ!!


「ゴギャァァァァッツ!!」

「ブギィギョギ!!」


 アルテミスは薬を群れに投げつけまくっていた。


 6本の足で薬を作り、腕と余った足で投げつけているのである。


 中身は劇薬で、一応環境に配慮したものだとか。


 ついでに水魔法でも攻撃しているけど、相当えぐいことになっているみたいでちょっと見れないないな・・・



「・・・爆撃開始」

「『炎の矢』!!」


 一方、上空ではルミナス&ヤタコンビによる攻撃が行われていた。


 ヤタがルミナスを足でつかんで飛んで、ゴブリンたちの攻撃範囲外からルミナスが精霊魔法で一方的になぶっているのである。あ、これこっちのほうが相当えぐいかも。



「うぉぉぉぉぉお!!」

「どえっせい!!」

「いくぜそいや!!!」


 もちろん、他の冒険者たちも負けてはいない。


 というか、この都市での人気者であるハクロたちが怪我しないように近づいてくるゴブリンたちを片っ端から討伐している。


 見る見るうちにゴブリンたちの数が減ってきた。


 あ、ちなみに僕はハクロの背中に乗って皆に指示しています。戦闘力はないに等しいけど、こうして指示しないといけないからね・・・。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ギャゴウブブブ!!」

「ギャガガガガギャガ!」


 ゴブリンたちの軍団の奥の方に、立つ者がいた。


「ゴブリンキング」、「ゴブリンクイーン」・・・ゴブリンの中でもトップのモンスターである。


 だが、彼ら2体だけではここまでの大きな群れはできなかった。というか、彼らはヤタには見つかっていなかった。


 なぜなら、彼らが今いる場所の周囲は隠されている(、、、、、、)のである。


 そう、幻術魔法によってそこにいるのにそこににいないという認識がその周囲にあったのだ。


 そして、この軍団が生まれたのもすべてはその幻術魔法が使える者によって仕組まれたものであった。


 ゴブリンたちが生まれて育つまでの間、人里離れた場所に幻術魔法で隠しておく。


 そして、育ったら幻術魔法によっておとなしく幻を見せておく。


 そして、他のゴブリンたちを見つけたら連れてきて、繁殖させての繰り返しである。


それ故に、ここまでの群れができたのである。統率は、このゴブリンキングたちに任せてはいるが・・・・。


(・・・やはりゴブリンはゴブリンか)


 もうだいぶ壊滅させられており、全滅が目に取れた。


 だが、ここで全滅しても構わない。彼女(、、)にとってこれは単なる出来事。


 ゴブリンたちは、彼女が(、、、)仕えるべき主を(、、、、、、、)見極めるだけ(、、、、、、)の単なる道具としてしか使っていなかったのだ。


 どれだけの犠牲を払おうとも、彼女は仕えるべき主を探したかった。


 己が命を懸けるにもふさわしい主を・・・・・。






ヤンデレ・・・・?

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