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大量発生5

本日2話目短め

「・・・・?」

「どうしたんだヤタ?」


 依頼の形としては失敗ではないことにはなったのだが、ランク的に受けられないモノになった僕らは今は自宅に戻っていた。


 そんな中、なんかヤタが考えこんでいた。


「・・・我が君、昼間のゴブリンを覚えていますよね」

「ああ、ヤタが偵察してきて、緊急依頼に変更されたあれでしょ?」


 このメンバーならそれでも大丈夫かもしれないけど、油断はまずいから帰ってきて報告したんだよね・・。


 緊急依頼って形になってBランク以上が募集対象になったとか聞いたな。


「・・・それでですね、なんか見落としているような気がして気になっているんです」

「見落としているって・・・その種類だけじゃなかったという事かのぅ?」


 薬草をすりつぶしていたアルテミスが会話に入ってきた。毒々しい汁が出ているけど大丈夫な奴なのかなそれ・・・・。


「・・・そういう感じですね」

「でも、この間の健康診断の時の視力検査では目に異常がなかったですよね?」


 見せてもらった数値が人間離れしていたあれね。モンスターだからと言っても、納得しがたかったなぁ・・・。


「・・・視力は関係ない。でも、認識としては・・・?」

「よくわからない感じか」

「ふむ・・・ちょっと気になるのぅ」


 ヤタが見落とすってことは・・・


「認識障害の魔法とかあったのかな?」

「幻術系統のかもしれんのじゃ。あれはその場にいるのにいないと思わせるような・・・『惑わせのベール』とかいう魔法の類もあるからのぅ」

「そういえば、アルテミスって使えるんでしたっけ」

「水属性の魔法以外じゃととその系統の魔法なら使えるのじゃ。ただ、集中力がいるし、使う機会もないので使っていないだけなのじゃ」


 その魔法の可能性もあるってことだよね・・・・


「ギルドマスターに念のために報告しておこうか」

「・・・そうしておきましょうか」


 幻術系統の魔法を使用しているモンスターがいる可能性を、僕らはギルドに伝えに行くのであった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ギャブッゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!」

「ギャブゴブゴブブ!!」


 そのころ、辺境都市ザストに迫ってきている集団があった。


「ゴブブブブ!!」

「ギヤゴブゴブ!!」


 ライたちが見つけた・・・・・ゴブリン同盟である。



 この時点で、すでに数は100を超えていた。


 なぜ、短期間でここまで増えているのか?


 まるで、隠されていた集団が一気に出て来たかのように・・・・・



 このゴブリンたちの進撃の情報は、近くを通りかかった商人たちがすぐにギルドへ伝えに来たことによって判明したのであった・・・

嫌な予感って、あたるんですよ。


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