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大量発生3

本日2話目

「ゴブリングループがいるのはこの先ですね」


僕らは現在、討伐依頼のゴブリンの下へと向かっていた。


 ザスト近くの森の奥の方らしいけど・・・


「討伐方法は、力づくかな」

「それ方法かのぅ?」


 トラップを仕掛けたら物凄くかかりそうだけど、地道に倒したほうが早そうだしね。


「人化を解いたリーゼのブレス攻撃で一掃できそうですけど・・・」

「威力が高すぎるからね。下手するとあたりの地形が変わるかもしれないんだよな・・」


 ドラゴンの攻撃力は高い。それ故に扱いも慎重にしなけらばならないのだ。


 まあ、普段は僕らの癒し要員2ですけど。1はロウだ。


 ちなみに、二人とも現在ギルドでワゼに面倒見てもらっています。


 家に置いておくのもいいんだけど、こうやってギルドで面倒見てくれた方が安心できるしな。


・・・なんか子供が心配な親の気分を味わっていたよ。いや、リーゼの方は年齢的に大丈夫なんだろうけどさ、なんというか、保護欲を掻き立てられるオーラが出ているというか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方、そのころギルドでは。



「チャララーラーララ♪チャラララン♪」

「チャッチャッチャチャ♪チャーラーラーラァーラン♪」


 鼻歌交じりな感じで歌って、ロウとリーゼはダンスした。2人とも見た目は人だが、明らかに人には無理な動きを難なくこなせていた。


 終わった瞬間、拍手が響いた。


・・・監修・作曲・振付ワゼ。実行ロウとリーゼのちょっとしたダンス。


 ワゼ曰く、「メモリーでなぜかあったピンクの玉の悪魔踊りデス。カー○ィダンスとかいうものでしタヨ」


 なぜ、これを踊って見せたのか。それはロウとリーゼの二人が何かしたいと言ったので、なんとなくワゼがそう進めたのであったからである。


(((((ワゼさんナイス!!)))))


 この時、この可愛い踊りを見れた大半の人がワゼに感謝したのは言うまでもない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「そろそろ見えてくるころじゃな?」

「ヤタ、空から偵察をお願い」

「・・・了解」


 ヤタの飛翔能力はこういうところで役に立つ。




 飛んで10分後、ヤタが戻ってきた。


「どうだった?」

「・・・数、明らかに20を超えていた」

「なんじゃと!?」

「どのぐらいでしたか?」

「・・・・上空から数えておよそ50体。上位種『ゴブリンナイト』、『ゴブリンプリースト』確認。進化種『ゴブリンエリート』確認。希少種『ネオゴブリン』確認」

 

 なお、上位種の「ゴブリンキング」、「ゴブリンクイーン」は確認できなかったそうだ。


 ただ、ほとんどが上位種と進化種らしいから・・・・


「これは・・・一度引き返して他の冒険者グループに応援要請したほうが良いかな?」


 数が多いし、相手がちょっと悪い。


「ギルドに緊急連絡をしたほうが良いかもしれません。さすがにこれは異常ですよ」


 まあ、ここまでのものだと緊急依頼が出てくるレベルだ。


「だけど・・・これ確認したのが3日ほど前らしい。期間が短すぎる」


 ゴブリンの繁殖スピードや成長なども考慮すると、ここまで育つのには早すぎるのだ。


「人為的な可能性があるかのぅ・・・それとも・・」

「何か思い当たるのか、アルテミス?」

「いや、我の気のせいならいいのじゃが、ともかくここはいったん素早くギルドに連絡じゃ。リーゼに人化を解いてもらって薙ぎ払う方がよいかもしれんが、その間に誰かがあの群れにとらわれる可能性がある」


 というわけで、僕らは急いでギルドに戻ることにしたのであった。

流石に過信するほどの実力ではないと思う。

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