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引っ越し

移動中、大勢だと結構目立つよねコレ

 翌日、僕らは不動産屋へむかい、案内人におすすめ物件4件を案内してもらうことにした。


 案内人名はドスパさんという名前だそうだ。

 


「で、まず一件目がここか」

「はぁい、ここがぁおすすめ物件そのぅ1ですぅ」


 この案内人のしゃべりかた・・・ちょっとイラッてくるな。


 まず1件目だが・・・・


「ちょっと小さいですね」


 小さい一軒家で、全員で済むには狭いかな。


「ギルドに近いけど・・・さすがにねぇ」


 というわけでこれはないと判断。







「ここがおすすめ2件目ですぅ」

「さっきよりも大きな家じゃが・・・」



 ギルドから徒歩10分ほどでまあまあだけど・・・


「幽霊屋敷みたいですよ・・・」


 ハクロが後ろからくっ付いてくる。モンスターなのに幽霊が怖いとはこれいかに。


 ちなみに、幽霊もモンスターの一種と定義すべきかの話もあるそうな。


「この屋敷がこの価格なのはですねぇ・・・実はいわくつきでぇ、昔ここで斬殺じ、」

「別のにしましょうよ!!」


ハクロがおびえたので3件目へ。






「3件目はぁ、ここですねぇ」

「この都市の端っこの方だな・・・・」

「大きいけど、買い物とかが不便ですカネ」

「というか、壁に何か赤いものが・・・」


 またいわくつきですか。というか、この人案内するのがめんどくさくなってきているな。


「最後の4件目ってまともですかね?」

「はぁい、まともでしかも大きな屋敷ですよ」









「・・・予想外」

「まともと言ってましたけど、物凄くまともな屋敷ですよね」

「むしろ何か裏がありそうじゃと疑いたいのぅ」


 最後の4件目は、思ったよりもまともな屋敷だった。


 門とかは傷んでいるけど、これは直せばつかえそうだし・・・


「これが予算内で済むのが驚くんだけど・・・・また何か幽霊とかそう言ったいわくつきとかじゃないよな?」

「はぁい。一応曰くはありませんが・・・」

「ありませんが?」

「地下室があるんですけど、浸水していて使い物になりません」

「なぜ浸水しているんだ?」

「十数年ほど前の大雨の時に、なぜが水が溜まって・・・・いまだに当時の水が残っているんですぅ」

「腐ってないか?」

「それが不思議なことに、新鮮なままでぇ・・・どこかが地下水の水脈とぶつかってぇ、水が入れ替えられているようなぁ感じですぅ」


 水を抜こうにも、浸水箇所が分からないため使えなくなっているんだとか。


 で、地下室が使えなくなっただけでこの屋敷の前所有者は手放したのだとか。


「以前ここにいたのはぁ、貴族の方でぇ・・・・娼婦とかかくれてぇ・・・・」

「つまり、浮気がばれぬように作った逢引部屋じゃったが、使えなくなったので売り払ったというわけか・・・」


 もったいないというか、なんというか。


「じゃあ、ここにする?どうせ地下室なんて水で浸かっているとはいえ使わないしさ」

「そうしましょうか?」

「・・・賛成」

「サンセ~」

「文句はないですよ兄様」

「掃除が楽しみデス」

「ここならまぁ良いかのぅ」


 というわけで、この屋敷に住むことにしたのであった。


 傷んでいる個所はヤタがどこからか木を切り倒してきて補修したし大丈夫っと。


後日談

「ご主人様、地下室の水抜きができました」

「いつの間に?」

「私は呼吸をしなくても作業ができますので・・・・」


・・・地下室も使用可能になった。アルテミスの要望によって、薬草などを保管する部屋になったのである。

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