新たに加わりまして・・・
本日2話目
「・・・というわけで、これにて指名依頼達成完了です」
「なるほど」
あの貴族のおっさんがまた何かを仕掛けてくる前に、僕らは港町から去ってザストのギルドに戻ってきた。
さすがにお金などの関係で仕返しなどはしばらくはないだろうけど・・・そもそもあっちのせいだし、さっさと逃げる方が楽だ。
ただ、アルテミスがポーションなどを売っていたこともあり、港町からアルテミスとリーゼがいなくなることに対して港町の人達は残念がっていた。
野生のモンスターがここまで人気者になるのはすごいような気がする。
「確かに、これで指名依頼を達成したことは納得したが・・・・アレどうにかできない?」
ギルドマスターが困り顔で指をさしたのは、天井からつるされているモッサンさんである。ぐったりと顔を青くして黙っている状態であった。
「だってねぇ・・・」
「・・・ちょっと害悪」
「それどころじゃないわよ」
今僕の従魔は、ハクロ、ヤタ、ロウ、アルテミス、リーゼの5体である。
で、ついでにメンバーのルミナスを加えると・・・・
モッサンさんが揉みたくなる胸のサイズ持ちが5人。
これだけそろうと我慢できなかったようだ。
なので、ヤタが風で吹き飛ばし、ルミナスが精霊魔法で電撃を浴びせ、アルテミスが何やら怪しい薬品を飲ませ、ハクロが縛り上げて今に至るのであった。ちょっと使う薬を間違えたとアルテミスが言っていたけど・・・まあ、気にしないでおこう。
「この人ってなんでこういう人になったんですかね」
「そこのところはこっちでもわからないんだよね」
ギルドマスターもお手上げの様である。
神がいたとしても、見放しそうなレベルだしね。
とにもかくにも、新しく従魔登録を申請して、依頼達成報酬をもらったのである。
で、今ある問題としては・・・
「さすがに・・・これだけいると部屋狭くなるよね」
「そうですよね・・・」
「・・・ぎっちぎち」
「セマイ」
「なんかすまんのぅ」
「くー・・・」
リーゼは現在ハクロの背中(蜘蛛の部分)で寝ている。この子、本当にどこでも昼寝しているから水龍なのか疑いたくなるよ。
「今回の依頼達成報酬で資金もたまってきたし・・・ここは一発、家を買うか!!」
「「「「おおーーっ」」」」
こうでもないと確実に皆狭いもんね。
「土地さえ確保できれば、私が家を建てられますガ?」
「ワゼ・・・そんなこともできるんだ」
「ハイ」
まあ、ワゼに建ててもらうって手段もあるけど、もう冬間近だしここは家を買ったほうが良いからね。
「ふむ、予算はこれだけですか」
「はい、これだけで、出来れば大きい家だと良いなと」
というわけで、この辺境都市での不動産屋に家を相談しに来た。
信頼のおける不動産屋だと調査済みである。悪徳だと怖いからね・・・
「でしたら、この予算ですとご希望の家は4件ほどありますよ」
「本当ですか?」
「はい、その場所への案内人をこちらから手配いたしますので、明日また来てください」
明日・・・ということは、今日はあの狭い部屋でか。
「・・・て、心配していたけどルミナスの方にロウとリーゼが泊まりに行ってくれてよかったよ」
宿屋にて、僕の部屋にはハクロ、ヤタ、アルテミスが泊まることになり、リーゼとロウはヤタの部屋に泊まらせてもらえることになった。
「そういえば、僕はベッドで、ヤタとハクロはハンモックで寝るけどアルテミスは?」
「ん?壺があればそこで寝られるのじゃが・・・・」
「ツボ?」
そういえば、アルテミスってスキュラだよね・・・・足の部分がタコだけど、そういったところもタコなのか。
そんでもって、ツボがないからハクロがハンモックを作ったけど、天井がこの三人に完全に乗っ取られているよね。
・・・体重大丈夫かな?ちょっと天井が抜けたりしないよね・・
家探しだけど・・・果たして、望むような家が見つかるのか?
というか、けっこうな所帯になって来たかも。前作よりもキャラ増えそうだし




