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目には目を、歯には歯を、噂には噂を

本日2話目

なにげに今までで一番長いサブタイトルだったりする

「ある魔物使いがスキュラと水龍(ウォータードラゴン)を従魔にした」


 この噂が、港町タイタニック中に広まるのに1日もかからなかった。


「早いね・・・噂って」

「ま、この町の人々はもともとこういった噂好きじゃ。あの貴族の我に対する悪い噂が流れないのは、普段から見てくれておったからじゃろうな、主殿」

「主殿って・・・契約していないけどいいのか?」

「ま、こうやって言っておった方がよりいじゃろうな」


 とりあえず、しばらく僕らはアルテミスたちと一緒に行動することになった。

 

 ちなみに、リーゼからは兄様と呼ばれているんだけど・・・・。


「兄とか欲しかったんじゃろうな」

「なんかすっごいむずがゆい」

「私なんてハクロねぇと言われていますからね」


 年齢的に考えると、リーゼが一番年上らしいけど・・・


 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「なに!?従魔契約しただと!!」


ザスチョン家の屋敷にて、部下の報告に驚いていた人物がいた。


ザスチョン家三男のガボグ=ザスチョンである。


 当主の座を何とか取りたくて、兄たちを陥れようと画策してはいるのだが、いかんせんそこまで頭がよく回らず、いつも失敗していた。


 そして、そのたびにむしろ兄たちの評判がよくなって当主の座が絶望的になってきたのである。


 そこで、最近港町に出没しているというモンスターを従わせて兄たちを殺させようかと思ったのだが、返り討ちに合ってしまっていた。


 そもそも、雇った冒険者たちに襲わせればいい話でもあるような気もするのだが、そこまで頭が回っていないというか・・・。


 


 なので、返り討ちに合った腹いせとして逆恨みだがアルテミスたちの悪いうわさを流したのであった。


・・・港町の日とは普段からその様子を見ているので、その噂は全く信じられていなかったが。



 そして、それからかなり時間がたって、そろそろ噂話で冒険者たちが来るかなと思っていたころに、そのモンスターたちが従魔になったという噂をその部下が聞いて、今日報告を受けたのであった。


「ぐぬぬぬぬ・・・兄上たちよりも次期当主にふさわしいのはこの儂なのに・・チャンスがまさかつぶれるとは・・・」


 スキュラのモンスターたちがその噂で釣れた冒険者たちにぼっこぼこにされて弱ったところで捕獲して無理や従わせる、もしくは手籠めにして従わせる予定だったのだが、今や完全にその予定が狂ってしまった。


「待てよ・・・・その魔物使いは冒険者だよな?」

「はっ、そのようでございます」

「ならば、出世払いで大金をやるからそのモンスターをこっちによこせとでもいえば、所詮冒険者風情だから金で従うだろう」

「出世払いでですか。今ある現金ではだめでしょうか?」

「ふん、どうせ払ってやるつもりは元からない。金を払うはらうと言っておけばいいだけだ」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「にしても、このポーションとか味良いよね」


 ライたちは今日はまた宿屋に戻っていて、アルテミスのポーションの試飲をしていた。


「ポーションの効果を高めつつ、味を何とかいいものにしようと試行錯誤を繰り返しておるのじゃよ。まあ、たまに失敗しておるとな、」

「まっずぅぅぅぅぅぅ!!」

「・・・ああいう事になるのじゃよ」


 背後からアルテミスの胸を揉もうとしていたモッサンさんに対して、失敗作のポーションをアルテミスはそのモッサンさんの口に投入すると、モッサンさんが顔を青くして倒れた。


「ふむ、やっぱしもう少し過熱を加えぬと味がひどいか」

「じ・・・実験体かよ・・・」


 そのままモッサンさんはぶっ倒れて動かなくなった。


「このままこの人を捨てたほうが良いですかね?」

「まあ、一応依頼人でもあるしなぁ・・・。アルテミス、この人の変態をなくす薬とかできないのかな?」

「無理じゃな。変態(バカ)は死んでも治らぬじゃろうな」


見放された変態か・・・・なんか本のタイトルとかになりそうだよね。






 

港町にいるんだから、何か魚料理とか出してみるのも面白いかな

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