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久々

再会というほうが良いのかな

「なーんか、ここ最近人が増えてきたような」


 ギルドにて、いつものように依頼達成報告をしていた僕らはふとそう思った。


「ここ数日でということでなら、合っていマス。測定したところここ一週間ほどで30%ほど上昇を確認いたしましタ」


 ワゼがそう告げた。僕らが依頼に行っている間、彼女はギルドで働いているけど・・・



「でも、確か今は戦争でほとんどの冒険者たちが言っているんじゃなかったかな?」


 戦争により、参戦募集ということで冒険者たちの大半が向かって結構スカスカに近い状況だったけどな。


「そうですよね」

「・・・でも、新人が増えたというわけではないと思う」

「なにかあったのかしら?」

「ウミュ?」


 よく見ると、あまり知らない人が多いし、この辺境都市では見かけない装備とかしている人が多い。


「ん?ライではないですかねくっひっひっひっひ?」

「うわっつ!?・・・って、バンジー!?」


 後ろの方でいきなり声をかけられたので、見るとそこには冒険者用学校で知り合った友人がそこにいた。


 相変わらず不気味な笑い方だけど・・・・少し変わったね。


「久しぶりだな」

「久しぶりです」

「ザンオにハマ!!」


 その後方には、バンジー同様に友人だった二人もいた。


 思わぬ再開に、僕はうれしくも思ったが・・・


「って、何でここにいるの?」

「まあ、いろいろとわけがありましてなくっひっひっひっひ」







 とりあえずギルドでの立ち話も何なので、せっかくだから隣接する酒場の席に座って話をすることにした。お酒はまだ飲めないから飲み物はジュースだが。


 そこで、何でここにいるのか聞くと・・・


「なるほど、戦況が悪化していて、この都市で防衛戦になるのか」

「そ、ついでこの辺境都市にジャックが言うという話も聞いたからついでに来たんだくっひっひっひっひ」

「話している最中悪いのだけれでも、この人たちってライさんの友人?」

「ウミュ?」

「ご友人ですカ?」


 と、ルミナスとロウとワゼが話に入ってきた。そういえば、卒業後にこの3人とあっているんだっけ。


「というか、それはこっちのセリフだが・・・・見ないうちになんか侍らせていないか?」


 ザンオがこっちを見る目・・・ちょっと痛いです。


「えっと、まずはルミナスたちに言うよ。この3人は冒険者用学校での友人さ」

「魔法使いのバンジーだよくっひっひっひっひっひっひ」

「騎士冒険者となったザンオだ」

「癒しているうちに、メイスを振り回す快感を覚えたハマです」


 ん?なんか最後の方に不穏なものがあったような。ハマってそんな人だっけ?癒すのになんでメイスを振り回すの?


「ライさんと冒険者グループを組みました、精霊魔法使い・弓師のルミナスです」

「『ロウ』ダヨー」

「『人型家事戦闘万能型魔人形魔道具MKS-02改良型』、どうぞ『ワゼ』と及びくださイ」


 簡単な自己紹介を済まし、互いに軽く情報交換をかわす。



「いやー、ソロでやるかと思っていたけどグループ『快進撃』なんてものを作るなんてやるねぇくっひっひっひっひ」

「そっちこそ、冒険者グループCランクになっているのはすごいよ」


 ぼくらはまだDランクだが、バンジーたちはすでにCランクなのがすごかった。


「なに、地道に努力をしてきたからだ。しかし・・・そっちのメイドの方に驚いたけどな」

「人に見えますけど、よくみると違いますね」

「はい、一応魔道具(マジックアイテム)扱いなのデス」


 どうも、ワゼの方に驚かれているようである。


 





「戦争悪化で、ここに集められて戦いがあるまで待機か・・・」

「結構待つのは辛いんだよねぇくっひっひっひっひ」

「お前なら、何かしらの薬品をぶちまけて騒動を起こしそうだけどな」

「笑い薬を戦っている最中にぶちまけていましたからねぇ」

「それはさすがに・・・」

「・・・なんかすごいような、呆れるような」

「その魔法使いの周囲の精霊は明らかによどんでいるわね・・・ろくでもない薬品とか染みついてない?」


バンジーならありえそうだと、全員そう思った。


 だんだんわいのわいのと話が盛り上がる。


「僕らは戦争が嫌だから参戦していないけど・・・・バンジーたちは参戦したんだ」

「ザンオの実家・・・貴族の家がうるさかったんだよくっひっひひっひっひっひ」

「そういう事ってあるんですね」


 戦争参加は家のためか・・・・・


「それで3人そろって参加か」

「冒険者グループで登録しているから、全員でな」

「全員そろっての冒険者グループだからねくっひっひっひっひっひっひっひっひ」


 でも・・・そういう事ならば、ここが戦場になるような感じか。


「戦いが終わるまで、一旦村に戻る?」

「そうしたほうがよさそうですよね」


 この都市で戦闘を行うのならば、確実に巻き込まれるだろう。


 僕らは戦争に参加する気はないからね。


 それに、他の冒険者たちとか兵士とかが集まってくるならば、トラブルが増えそうである。



 というわけで、僕らはこの戦争が終わるまでいったん村に戻ることに決定したのであった。


 しばらく冒険者活動がしにくくなるけど、村でも過ごせるっちゃ過ごせるからね。


 ルミナスも一緒に来るようだけど・・・実家の部屋足りるかな?





何気に戦争を回避する主人公たち。

参戦しろよといわれても、こういったことには出たくないからね。

・・・・ハクロたちの強さを考えれば、十分すごい戦力になるけど、人殺しのようだから忌避しているというか。

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