護衛依頼完了
本日3話目
「短いデスヨ」
「誰に言っているの?」
依頼開始から4日後、僕らはやっと目的地のアーランデルドという都市にたどり着いた。
道中、他の発掘品も僕の手で動かせるかと思ったけど、ワゼとは違うところからの様でダメでした。
「どうやら、偶然ここに混ざったようデス」
「ワゼが入手できたのは、ある意味奇跡か・・・・」
奇跡的な確率というか、なんというか・・・・。
まあ、魔道具だけどメイドとして働いてくれるみたいである。
外観的にも、耳のあたりがちょっと三角の金属みたいなものとか、手足の関節部分とかで人ではないように見えるしね。
「にしても、作り物の様な胸だよね・・・・もう少し生物感が欲しいというところだ」
「だからと言って揉まないでください!!」
モッサンさん、学習能力なしである。今度はアッパーを喰らっているよ。
「とにもかくにも、これで発掘品がすべてここに運べたわけだし感謝するよ。依頼成功の確認のために、これを渡しておくよ」
と、モッサンさんが出してきたのはなにやら貝殻の様なもの。
「これをギルドマスター・・・アーガレストに渡せば正式に達成完了と認められるぞ」
「わかりました」
受け取り、なくさないようにポーチに入れておいた。
とにもかくにも、これで今回の護衛依頼は完了である。
「個人的には、ワゼを少々調べたいけどね。まさか遺跡の発掘品から、こんな高度な技術の塊が出るとは思わなかったし」
「私はちょっと嫌ですネ。個人的に言わせてもらえれば、命令できるのはご主人さまだけですシ」
と、ワゼが僕の後ろに隠れる。
「ワゼもこういっているし・・・やめてくださいね」
「まあ冗談冗談。ただ、よくわかっていないものだし、なんかあったら連絡してくれ。その時はこっちから出向くからな」
「ギルドマスター経由でいいですかね?」
「それでいい。まあ、ついでにまた揉みたいんだけど」
「「「「やめてください」」」」」
全員一致の拒否だった。
とりあえず、ギルドマスターに報告しに行かないとね。
というか、ワゼも加わると明らかに部屋とか狭くなるし・・・そのあたりの解決をしないとな。