遺跡到着
本日2話目
新キャラ?
数日たち、僕らはやっと遺跡にたどり着いた。
「ここが目的地の『ロアリス遺跡』か・・・」
「物凄く大きいようで、たいした大きさでもないような」
「つかみどころがないわね」
「・・・待ち合わせ場所は、今日の太陽がてっぺんに上ったころに、遺跡の入り口でですが」
「ウミュ・・・」
もう太陽がてっぺんにあるのだが、人っ子一人見ない。
この遺跡がある場所は、現在王国と帝国が戦争している最前線近くらしいが、まだ遠いようで兵士とか見ない。
「ここであっているのか?」
ちょっと待ち合わせ場所とかを疑いたくなってきた。
「まあライ様、もしかしたらまだはやかっただひゃん!?」
もみゅん
「おー、これはこれはなかなか」
「なっ!?」
いきなりハクロの胸が後方から揉まれた。
みると、そのハクロの後ろに小さな女の子がいた。
「モンスターなのに、この弾力、この重量、大きさ・・・・なかなかの逸品」
「ちょ、やめてください!!」
もみゅん もみゅん
ゴスっつ!!
「あふん」
揉まれるのが嫌で、ハクロが思いっきりその少女の脳天にげんこつを喰らわせた。変な声を出して、その少女は地面に倒れる。
だが、顔はどことなく満足したような笑みだった。
「一体なんですか!!いきなり人もといモンスターの胸のを揉むなんて!!」
ハクロがものすごい怒りながら、その少女を素早く簀巻きにした。
「まあまあ、減る物ではないからよいではないか」
「きゃっつ!?」
「えっ!?」
その時僕らは目を疑った。
たった今、ハクロが簀巻きにした少女が、いつの間にか今度はヤタの胸を揉んでいた。
・・・というか、ヤタが結構可愛い悲鳴を上げたのにも驚いたけど。
「ほうほう、こちらも・・・ん?」
「・・・いきなり何をするんですか」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴと物凄い怒りがヤタから立ち上る。
そのまま背中から地面に倒れて・・・
ぶち
「・・・仕置き完了」
「「「つぶしたー!!」」」
背中から倒れ込むことによって、背中に張り付いていた少女を地面につぶした。
ヤタが起き上がると、そこにはべちゃりとなった少女が。
ヤタはそのまま忌々しげに見たかと思うと、両翼でさっと胸を隠した。
「・・・で、この子誰?」
「ほんと誰だろう?」
「いきなり揉んできたし、簀巻きから逃れたわよね」
「私の糸から逃れるなんて・・・・」
「ウミュ」
「いやー、先ほどは済まんかった。ついついそこに胸があってな―」
「男の人だったら、完全に命が無くなっていたと思うんですけど」
数分後、目を覚ました時少女の身体は手足を拘束して、簀巻きにされて、ミノムシのような状態になっていた。
これなら逃れることもできないし・・・・ハクロとヤタの怒気がすごいけど。
そして、この少女・・・・。
「今回アーガレストを介して依頼したモッサンだ!!いきなりですまんな」
まさかの依頼人であった。
聞くと、エルフなど長命種の人は若い期間が長い。
で、この人の場合中々成長せず、今はすでに90歳を超えているようだが見た目がロウよりやや幼めの少女の姿である。
いわゆる、ロリババアというやつなのだろうか?
というか、中身はおっさんなのだろうか?
「ところで、そろそろ解放してほしいのだが」
「ダメです!!また揉む気でしょう!!」
「ぎくっ・・・いやそうではなくて、本当に済まんかった」
完全にハクロたちはモッサンさんを警戒していた。
ロウに関しては、同じような姿なので特に興味はないようである。
とりあえず、しばらくこのモッサンさんをミノムシのように縛り上げたままにすることになった。
珍しくおっさん風のを出してみた。見た目は少女、中身はおっさん。