遺跡調査護衛
本日2話目
遺跡とかの詳しい説明は、もう少し先かな
戦争が始まったらしいけど、冒険者の姿が減った以外には特に異常がないので。今日も僕らは依頼を受けることにしていたんだけど・・・・
「指名依頼ですか?」
「はい、詳しい説明はまたギルドマスターからお願いいたします」
ギルドに入ると、受付の人にまたギルドマスターからの指名依頼があると聞き、僕らは執務室に入った。
中に入ると・・・
「やあ、指名依頼のことをきいたよね」
「・・・・今回はまともですね」
「まともですよね」
「締め上げられていないわね」
「・・・まとも」
「マトモ―」
「君らどういうふうにこっちを見ているの!?」
僕らの冷めた反応に、ギルドマスターはショックを受けたようである。
だって、この間の指名依頼の時は大抵女の人に殺されかけていたじゃん。
とりあえず、指名依頼の話を聞くことにした。
「ゴホン、では、今回君らに指名依頼したのは、正確には僕ではないんだよね」
「え?ギルドマスターからではないんですか?」
「ああ、今回の指名依頼を頼んだのは、王国の考古学者モッサンだ。ルミナスの両親と同じく、僕が昔お世話になった人だよ」
この人、よくお世話になったとか言っているけど、迷惑かけていただけなんじゃ・・・・
そう心の中にツッコミを浮かべつつ、あえて口には出さなかった。
「でだ、今回の指名依頼はある遺跡での護衛依頼を頼みたいんだよ」
「遺跡の護衛依頼ですか?」
ちょっと変わった依頼だな。
「今、この王国と隣国の帝国が戦争を始めているのを知っているよね」
「ええ、まあ」
冒険者の中でも行くやつがいるからな。
「その遺跡というのが、現在戦争が起きている最前線の後方にある物なんだよ」
「なんでそんなところに!?」
そこどう考えても下手したら巻き込まれるよね!!そもそも、なんでその考古学者の人がこの状況で行こうとしたわけ!?
「なんでも、戦争であらされる可能性があるから、今のうちに遺跡の中のものを全部運びだすつもりらしい。余り荷物はなくて、せいぜい荷馬車1台分ほどしかないが、盗賊とかに奪われたくはないからだそうだ」
「そんなに貴重なものが遺跡にあるんですかね?」
「さあ?」
おい、一応ギルドマスターでしょ。
「戦争に巻き込まれる可能性はあるけど・・・・どうする?」
「そこに向かうまでの費用は?」
「前回と同じかんじかな?こっちが負担するよ」
護衛だけなら・・・・
「どうする?」
「糸で探知出来たりできますし・・・・」
「・・・遺跡ってのが気になる」
「こういったものは確かに重要なことよね」
「ウミュ?」
ロウはいまいちわかっていないようだけど、全員受ける気はあるようである。
「・・・そういえば、何で僕らに指名依頼を?他にも高ランクの冒険者とかの方が」
「戦争に行っちゃったってのもあるし、ぎっくり腰で現在休止中になっているのもあるからね。できるだけ信頼と実力があるので考えたら、君たちが該当したんだよ」
そういえば、戦争に向かった冒険者もいるんだったけ。
とりあえず、旅費はかからないようなので、さっさと終わらるために僕らはその依頼を受けることにしたのであった。
よくよく考えたら、護衛としては過剰戦力かね